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学習院大学 国際社会科学部 英語
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

学習院大学 国際社会科学部 英語

ここでは、学習院大学の国際社会科学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

学習院大学国際社会科学部 英語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

2022年度から2024年度まで出題傾向はほぼ同じで、大問6題の出題となっています。全問英問英答問題ですが、設問は同じなので過去問をしっかり対策すれば問題ありません。
大問Iが長文総合問題で図表の読み取りを含みます。大問IIが文法・語彙問題、大問IIIが正誤問題、大問IVが会話文読解問題、大問Vが一部の文字を与えたうえでの単語完成問題、大問VIが、自由作文(記述式)となっています。
配点は、大問Ⅰが70点、大問Ⅱが10点、大問Ⅲが10点、大問Ⅳが20点、大問Ⅴが20点、大問Ⅵが20点の合計150点満点です。

出題量と時間配分

試験時間は90分です。解答する順番は、①大問Ⅱの文法・語彙問題(5分)、②大問Ⅴの単語完成問題(5分)、③正誤問題(5分)、④大問Ⅳの会話文読解問題(15分)と解いていき、⑤と⑥は、大問Ⅵの自由英作文に目を通して、問題なく書けそうであればその問題を解き、見通しが立ちそうもなければ後回しにして、大問Ⅰの長文読解問題を先に解くといいです。
大問Ⅵの自由英作文の解答欄は、1行が14.3cmで8行となっていて、15分以内で書き上げましょう。大問Ⅰの長文問題は、英文の長さが1000語を超え、図表を見ながら解くので時間がかかります。これを45分以内で解くようにしましょう

出題形式

設問文がすべて英文になっていますが、過去3年ほとんど同じ設問なので、過去問対策をすれば問題はありません
大問Ⅰの図表を含んだ長文読解問題は、英文の内容把握問題、図表の理解を問う問題、下線部の意味を問う問題、グラフの記号がどの国を示しているかを問う問題、並べかえ問題があります。
大問Ⅱの文法問題は4択の標準的な問題です。
大問Ⅲの文法・語彙の正誤問題は標準的ですが、この形式が苦手な人は練習する必要があります。
大問Ⅳの会話文読解問題は、300語程度の会話文を完成する問題が中心です。
大問Ⅴの単語完成問題は、与えられた英単語に空欄があり、図で描かれた携帯電話の画面を利用して該当するアルファベットの番号を記入する形式です。
大問Ⅵの自由英作文は、テーマについてまず、A意見を選択して、その理由を書きます。それから、Bそのさらに詳細な理由や具体例を書く形です。1行が14.3cmで8行の解答用紙に解答を書きます。3年間のテーマは、2024年度が「若者がSNSを利用するのに制限をすべきか」、2023年度は「AIについて」、2022年度は「最低賃金を引き上げることについて」でした。

解答形式

大問Ⅰ~大問Ⅴはマークシートによる選択式でした。
大問Ⅵの自由英作文は上記の解答欄にテーマに対する英文を記述する形式です。マークミスをさけるために、1問ごとまたは大問ごとにマークしましょう。最後にまとめてマークすると大きなミスをする危険があります。

学習院大学国際社会科学部 英語試験を攻略するための勉強法

語彙

普段使用している単語集を学習し、辞書を活用して標準的な語彙力を身につけていれば長文読解問題や会話文読解問題には十分対処可能です。ただし、大問Ⅴで単語の綴りが問われ、また大問Ⅵの自由英作文では英文を書く必要があるので、英単語の綴りもしっかりと覚えましょう

文法・構文

文法問題は誤っているものを指摘するなど、形式的には受験生にとって苦手な形で出題されているので、しっかりとした知識が求められます。後述する問題集の正誤問題の部分を何度も解いてこの形式に慣れておく必要があります。
構文力は、穴埋め問題、並べかえ作文問題に必須な知識です。そのほか、読解にも当然必要とされます。後述する参考書・問題集を一冊決めて、しっかり使える知識として完全に習得するまで使い込むことが必要です。

読解力

大問Ⅰが1000語を超える長文読解で、大問Ⅳが約300語の会話文です。したがって、試験時間内に解答するためには速読量が求められます。ただし、正確に英文を読むことができないと、設問に対応できません。大量の英文を正確に読解できる精読力と早く英文の内容をつかむ速読力を身につける必要があります。
先ずは構文知識をしっかり身につけ、次に文の構造を分析できる力をつけることが必要となります。そして、英文を意味の切れ目で切り、いちいち日本語に訳すことなく、前から読んで意味をつかんでいくスラッシュ・リーディングを身につけたいものです。これにより速読が可能になります。
また、文全体の内容を問われるので、段落ごとにメモしておく習慣をつけるのも効果的です。全体の内容に関する正誤問題、主題やタイトルを問う問題などは、メモを書くことによって全体の流れが短時間でつかめます。さらに、図表に関する設問で、英文のどこに正解に関するヒントがあるのかをメモによって短時間で見つけることができます
大問Ⅰでは図表問題が出題されます。この形式に慣れるために本学の他学部の過去問や共通テストなどの過去問も解いて慣れておきましょう

推奨テキスト

*ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを単語編、文法・構文編、長文読解編に分けてご紹介します。

単語

(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
高校中級レベルの単語にも不安があるようであれば入門編から始め、しっかり基礎を見直しておくのがよいでしょう。必修編レベルを派生語も含めしっかり身に着け、自在に使えるようにしておくことが必須です。それが出来たらさらに上の『上級編』を目指しましょう。この本の特長になっているように、英文の中で英単語を覚えましょう。
(2)『ターゲット1900』(旺文社)
単語や派生語だけでなく、余裕があれば入試問題を題材とする例文も覚えましょう。
(3)『システム英単語』(駿台文庫)
単語や派生語だけでなく、ミニマルフレーズごとに覚えましょう。読解だけでなく文法問題でも役に立ちます。

単語集については普段から辞書代わりにも使い、読解問題で出てきたらチェックしておくなど、それをベースにして知らない単語をつぶしていくようにしましょう。学校で使用しているものがあればそれで良いでしょう。

文法・構文

(1) 『ネクステージ』(桐原書店) 
問題番号1から742が文法問題、743から1244がイディオム問題、1245から1364が会話表現、1365から1474が単語・語彙問題です。
(2)『英語頻出問題総演習』(桐原書店)
文法事項が単元別になっていないので、一通り文法を学習を終えてから使用すると効果的です。問題を見て何の問題なのかを見抜く訓練にいい問題集です。
(3) 『スクランブル英文法・語法』(旺文社)
(4)『ヴィンテージ』(いいずな書店)

これらは当大学当学部を志望する者にとって必須の問題集です。構文、文法、そして(1)、(2)については語彙、イディオム、そして会話表現に至るまで、当学部に必要な知識が網羅されています。このうちのどれか一冊でよいので、全て使いこなせる知識にしましょう。

参考書

(1)『フォレスト』(桐原書店)
(2)『ブレイクスルー』(美誠社)
(3)『総合英語 be』(いいずな書店)

参考書は、文法について辞書として用いると共に、身に着けた知識を再確認し、整理するために使用するとよいでしょう。

会話文問題の対策

(1)~(4)の問題集の会話文編をピックアップして解くと効率的な練習になります。特に会話独特の表現を学習することができます。

並べかえ問題の対策

(1)~(4)の問題集の並べかえ問題をピックアップして解くと効果的な練習になります。数多くの問題が掲載されているので、しっかりと問題演習をして並べかえのコツをつかんでください。

長文読解

まず1文1文の意味を正確につかむことから始めます。正確に読めるようになってきたら徐々に長い英文に挑戦しましょう。
以下の問題集の100や300などの数字の小さいものから始めて、徐々に数字の大きいものに進んでいきます。
問題集は相性があるので、実際に書店で手に取って選びましょう。

(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文がどのように構成されているのかを読み解く基礎を提供してくれます。
(2)『やっておきたい英語長文300、500、700』(河合出版)
定番問題集です。『300』は語彙数200から300と短く、比較的易しい長文です。基礎固めに用いるとよいでしょう。『500』はその上位問題集で語彙数400から600の標準レベルで、『700』は600~900のやや難レベルの長文です。
(3)『大学入試よく出るテーマ読み解き英語長文500、800』(旺文社)
これも定番問題集です。大学入試によく出るテーマごとに並べた問題集です。『500』は語彙数400から600、『800』は語彙数700から900です。

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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