浦和明の星女子中学校 入試対策
2015年度「浦和明の星女子中学校の理科」
攻略のための学習方法
[理科知識の重要性と実験観察・データの読み取り問題]
理科は一応理系科目であるが、中学受験理科の決め手は理科知識である。計算問題で出題されるのは9割方いつかどこかでやった典型問題だ。しっかりやっている受験生の中では差がつきにくい。それに対して理科知識はまず、どこまでということがないので、出来うるだけ頭に詰めていかないといけない。よって、また、対策には時間がかかるということだ。ここは心してほしい。暗記だから直前に、などといっているレベルではない。
対策としては一問一答式の問題集を使用してほしい。できればそれを数年かけて何回も繰り返したいところだ。勉強の基本は繰り返し、成績上位生も意外と理科知識は基本問題でもおろそかにしている受験生は多い。逆にいえば、知識の完成度を上げることで十分成績は上がりうるということだ。これはあまり受験生には浸透していないようだ。理科は知識だといっていいくらい、社会くらいに憶えることに重点を置いてもいいくらいだと思っている。
しかし、この一問一答式の問題集を使っての知識の勉強は、気をつけてほしいことが一つある。決して丸暗記してほしくないのである。もちろん、植物や星座の名前など、丸暗記するしかないものもある。しかし、小学生に暗記させると意味も全く考えずに本当の意味で丸暗記してしまっている受験生が結構いるのである。例えば今年の問題だと、大問1の問5の浮沈子の浮き沈みの原理であるが、密度や浮力の一般的な問題の解法の丸暗記では難しいであろう。浮くということがどういうことが理解していないといけないのである。
よって、一問一答式の問題集で暗記だから、小学生一人でやらせているのはとても危険なのである。必ず、大人が、その語句の意味、答えの理由を受験生に説明させてほしいのである。答えが言えればOKでは、入試に耐えうる知識にはなっていないのである。受験生自身の言葉で、その語句なり、答えの理由を説明できて初めて入試に耐えうる知識になるのである。
[理科の計算問題は全て典型問題]
確かに全てが典型問題と言うのはいいすぎであることは間違いないのであるが、理科の計算問題の勉強はそのスタンスで臨んでほしいのである。受験が近づいてきたからといって、難しい問題を解こうとはしないでほしいのである。基本的には6年の前半まででやった計算問題できているかどうかが合否の分かれ道である。入試問題の難しい、あまり見たことのない問題を解いても悪くはないのであるが、それができるように一生懸命何度も繰り返すようなことはしてほしくないのである。そこは差がつかない。差がつくのはあくまでもいつかどこかでやったことがある、さらに言うと何度もやったことのある典型問題なのである。受験が近づくと難しい問題をやりたくもなるのであるが、そこは注意してほしい。
そうなので、理科の計算問題は対策が非常に立てやすいのである。もし、苦手感を持っているようであれば、計算問題を集中して計画立てて、1ヵ月くらいで大きく伸びるはずなのである。
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2015年度「浦和明の星女子中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
基本的な問題ばかりであるが、時間は少ない。
実験観察問題も入っているのだが、特に考えさせるようなものではなく、ど真ん中の典型問題である。
よって、対策としては理科については難しい問題を頭を使って勉強していく必要はなく、各単元の初めの数問に限定して、基本的な知識と典型的な計算問題をスピードを持って解く練習をしてほしい。
【大問1】物理(電磁石)
- 時間配分:6分
全てが、どのテキストでも出ている基本問題でつくられているといってよい。ミスなく素早くこなしたい。
急速に偏差値が上がった学校に見られることであるが、現在の偏差値に比べてとても簡単な問題が並んでいる。偏差値が上がっても問題の難度は急には変わらない。
基本事項の取りこぼしがないよう準備しないといけない。
問1 基本問題。必答。
問2 基本問題。必答。
問3 (a) 基本問題。必答。
(b) 基本問題。必答。
(c) 基本問題。必答。
(d) 基本問題。必答。
【大問2】化学(気体の発生・計算)
- 時間配分:6分
【大問1】と比べると難しくはなっているが、理科の計算問題であるので、いわゆる典型問題で占められている。この入試問題に限らず、理科の計算問題はほぼ典型問題で占められている。
計算問題と言っても算数のような思考力は求められていない。まさしく計算問題なのである。
基本例題を自分で解説できるまで、繰り返すことで身につけよう。
問1 基本問題。必答。
問2 基本問題。必答。
問3 基本問題。必答。
問4 基本問題。化学特有の比例計算である。必答。
問5 典型問題。算数のつるかめ算でしかないのだが、理科で出題されると、正答率は低くなる。
問6 典型問題。問5よりは正答率は高くなっているであろう。気体の発生の問題はここまでできれば、まあいいであろうという問題。説明出来るくらい繰り返してほしい。
【大問3】生物(日照時間と開花実験)
- 時間配分:6分
いわゆる実験観察問題なのだが、かなりの典型問題である。
問1 基本問題。必答。
問2 基本問題。必答。
問3 基本問題。データの読み取り。必答。
問4 基本問題。データの読み取り。必答。
問5 基本問題。特に問3の問題と聞いていることは変わっていない。必答。
問6 キク・コスモス・アブラナの開花時期の知識は必須だが、イチゴの開花時期は、勉強していないかもしれない。
【大問4】地学(気候)
- 時間配分:6分
典型問題が全てと言ってよい。
問1 基本問題。性質と名前は押さえておこう。必答。
問2 基本問題。必答。
問3(a) 基本問題。必答。
(b) 基本問題。必答。
(c) 基本問題。必答。
攻略のポイント
①知識
基本的な知識のみと言ってもいい。
学習するときはそんなに深く覚えていく必要はない。一般的な模試に出る知識より浅いものなので、一問一答形式の問題集を仕上げようとすると明らかにやり過ぎるくらいになってしまうので、見極めが大切である。
②計算問題
全て典型問題なのであるが、少し難しめな問題も出ている。
理科の計算問題は典型問題となるので、今使っているテキストの計算問題を繰り返すくらいで大丈夫であろう。
ただし、学習するときに注意しないといけないのは、小学生の勉強一般に言えることだが、たんに解法を丸暗記してしまって、全く同じ問題ならば解けるが、ほんのちょっと言葉が変わっただけで解けなくなってしまう生徒がいる。問題を繰り返すときは、その問題の解法について説明ができないといけないのだ。そうでないと単なる式の暗記だけになって、入試では使えない勉強になってしまう。
説明を聞いてもらって大丈夫かどうかを確認していかないといけない。
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