早稲田大学高等学院中学部 入試対策
2015年度「早稲田大学高等学院中学部の国語」
攻略のための学習方法
[問題構成]
早稲田高等学院中の入試問題は、文章題の二題構成という形が続いている。
文章ジャンルは、説明的文章と文学的文章という組み合わせが多い。設問は、文章全体に解答の手がかりを求める必要がある、難度の高いものが目立つ。
高い読解力とすばやい処理能力で対応する必要がある。
[素材文]
素材文の文字数は、かなり長いこともある。総字数にして、7,000字~10,000字程度の量が出題されると考えておきたい。
文章難度も、かなり高いことがある。速読を心がけるとともに、文学的文章で場面展開、説明的文章で段落構成などを意識して、文章内容をできる限り正確に把握していきたい。
[選択式問題]
文章全体に解答の手がかりを求める必要がある、難度の高い選択式問題が出題される。
「本文の内容と合致するものを・・・選び、記号で答えなさい」「(文章の内容を)正しい順に並べかえて・・・記号で答えなさい」などの問題である。
時間内に解答を見つけるのが、かなりたいへんなものもある。処理時間がかなり必要となる場合もある。
時間配分を考え、時には、これらの問題を後回しにすることも大切である。
[記述式問題]
記述問題は、60字以内のものが多い。出題数は、2~3題程度。
設問が抽象的で難度の高いものも出題されるが、多くは各文章ジャンルの基本的な記述方法で対応できる。
記述の基本をしっかりとおさえて、入試問題に臨みたい。
[書き抜き問題]
難度の高い書き抜き問題が、例年、出題されている。
文章の論理展開や物語の場面展開などを見抜いて解答する必要がある。
これらの問題には、かなり時間がかかることがある。時間配分を慎重に見極めたい。
[知識問題]
難度の高い、工夫された語句問題が出題されることがある。
過去問に取り組み、今までに出題された語句問題は、必ず確認しておきたい。
今後も、同様の出題が行われる可能性はある。問題集等で、様々な語句問題に取り組み、対策を立てておきたい。
[過去問演習]
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間の効果的な使い方を意識する。答案を必ず埋めつくすようにする。
・漢字問題は、ていねいに取り組む。分からないものがあるときは、文字を類推するなど、もがく。
・難度の高い選択式問題、書き抜き問題が出題されることがある。時間配分を意識して、後回しにすることも考える。
・記述は、解答の手がかりを慎重におさえる。書く内容をイメージできたら、一気に書き上げる。
・解き終えた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に確認してもらう。先生に添削指導をしてもらい、専門家としてのアドバイスをもらう。
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2015年度「早稲田大学高等学院中学部の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
論説文と物語文の、文章題二題構成である。読解問題の設問は、選択式問題、書き抜き問題、記述式問題とバランスがとれている。選択式、記述式の量は標準的。漢字と語句問題は、文章題の中に含まれており、数は少ない。
素材文の総字数は、7,000字弱。昨年よりも、少ない。読む時間は15分程度以内にして、35分程度を解く時間にあてたい。
[大問一]論説文
- 時間配分:
問一 漢字の書き取り 短答式 すべて正解すべき。<時間配分目安1分>
問二 細部理解 選択式 出題の意図が読み取れないと、厳しい。<時間配分目安1分>
問三 細部理解 選択式 文脈をおさえる。言葉の意味をおさえる。<時間配分目安2分>
問四 内容理解 選択式 文脈を正確に理解しているかどうかを問われている。<時間配分目安2分>
問五 筆者の意図 選択式 「言葉や概念を身につけていない」という点に着目。<時間配分目安1分>
問六 内容理解 選択式 明確な手がかりがある。<時間配分目安2分>
問七 四字熟語 短答式 難解な四字熟語もある。設問の仕かけが手ごわい。<時間配分目安3分>
問八 指示語 書き抜き 文脈の展開を把握できるかどうかがカギ。<時間配分目安3分>
問九 内容理解 記述式 大きくわけると、二つの記述のポイントがある。易しくはない。<時間配分目安3分>
問十 要旨関連 選択式 なかなか手ごわい。正解のためには、すべての選択肢を細かく検証する必要がある。<時間配分目安3分>
[大問二]物語文
- 時間配分:
問一 漢字の書き取り 短答式 できる限り、得点して欲しい。<時間配分目安1分>
問二 慣用句 短答式 あてはまる言葉は、文脈から判断できる。手がたく得点して欲しい。<時間配分目安1分>
問三 心情関連 書き抜き 家族の置かれた状況が説明されている部分に、解答がある。それほど困難な設問ではない。<時間配分目安2分>
問四 表現理解 選択式 帽子は、私の持ち物である。そこに着目できれば、難しくはない。<時間配分目安1分>
問五 心情理解 選択式 正しく読めているかどうかが問われる設問。まちがえてはいけない。<時間配分目安1分>
問六 比喩理解 選択式 人ごみの中に落としたことは、わかりやすい。<時間配分目安2分>
問七 心情理解 記述式 解答の手がかりは明確に書かれている。ポイントは大きくわけて、二つ。<時間配分目安2分>
問八 場面分け 書き抜き 基本となる方法で解決する。<時間配分目安2分>
問九 人物理解 選択式 それほど難度の高い設問ではない。<時間配分目安1分>
問十 主題関連 選択式 文章全体から「帽子」の役割を判断する必要がある。<時間配分目安1分>
攻略のポイント
・漢字で全問正解。記述問題が半分の得点。各大設問の読解問題の誤答が二つ。これで約七割の得点。全体的に難度が高いが、そこまでの得点は目指したい。
・文章の総文字数は7,000字弱。読む時間を15分程度以内にして、残りの35分を解く時間にする。
・書き抜き問題には難度の高いものがある。解き方を考える必要がある。書き抜き箇所をやみくもに探すことは避けるべきだ。
・「本文の内容と合致するもの……選び」という問題は、文章全体から手がかりを探さなくてはならない。そのため、難度が高くなる。設問をていねいに読み、取り組みたい。
・記述に関しては、文章中の手がかりに着目して、手際よくまとめてほしい。部分点がねらえる。
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