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お茶の水女子大附属高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「お茶の水女子大附属高等学校の英語」
攻略のための学習方法

しっかりとした読解能力を高めて欲しい。沢山の英語長文を読んでほしいがジャンル的には、小説ではなく論説文や評論文である。単語数としては800 字前後。全国的進学上位校の英語の入試問題中、長文総合問題を必ず一日1題は演習して欲しい。論理的で少し抽象的な話の展開の方が入学試験問題の英文を読 みこなすには最適である。
本番入試では、かなりの英文を読まされる。時間も50分と決して十分とは言えない。したがって、受験生に求められる能力 は、読了のスピードである。早ければ良いという訳ではないが、じっくり考えながら読む(精読)とは趣が異なる。では、受験生も一番知りたいことは、「どうすれば、英文を少しでも早く読めるようになるのか」ということであろう。

英文を早く読めるようになるためのポイントを一緒に考えてみよう。

第1に、単語・イディオム力を高めよう、ということである。英単語が分からなければ英文を読めないことは明白である。それでは、いかにしたら英単語力はつくのであろうか。
一 つの具体的方法を提案しよう。手元に市販されている英単語集があると思う。掲載単語数は2,500単語位だろうか。まず始めて欲しいのがその単語集にある 英単語を「完璧に理解している単語」と「完璧に理解していない単語」に仕分けること。そして、後者の単語数を日割り計算(30日で攻略しようと思ったら 30で割る)して、一日に覚える単語数を算出し覚えるのである。1週間に1日(日曜日が望ましい)、それまで6日間で覚えた英単語の定着度を確認する。そ の中で、忘れてしまった英単語数を6で割って翌週の日々の覚えなければならない単語に上乗せして覚えていくのである。その作業を繰り返してゆく中で、単語 は確実に定着してゆく。イディオムの学習方法も全く同じである。知識が曖昧なイディオムを抽出し、それを徹底的に覚えるのである。

第2 に、文法事項である。文法は読み手が誰であっても同じように書いてある内容を理解するための「約束事=ルール」である。したがって、これを知らなければ筆 者が何を読み手に伝えようとしているのかが理解できなくなってくる。これは上述した「速読」に対する「精読」・「熟読」といえよう。
具体的には、文型、不定詞、関係代名詞、比較、現在完了形、過去完了形、受動態。時制はしっかり押さえておきたい。

第3に、少しでも早く英文を読むことである。ではどうしたら早く英文を読むことができるのであろうか。結論から言えば『返り読み』はしない、という ことである。関係代名詞を考えて欲しい。関係代名詞の前には先行詞がある。関係代名詞の支配範囲をカッコでくくりそれを後ろから先行詞へ修飾させる。これ を後ろから前(先行詞)へ返ってくるので『返り読み』と称する。皆さんも分かるように、このような読み方を行うと時間が掛かることは理解できるだろう。限 られた試験時間の中で、1分1秒でも惜しい状況を考えると『返り読み』を行うのは得策でないことは明確である。
では、どうすれば良いのか。次の英 文を参考に考えてみる。I should do the work which makes the best use of my abilities.「私は、私の能力を最大限に利用してくれる仕事をするべきである」と訳すのは『返り読み』である。これを「私は仕事をするべきであ り、その仕事とは私の能力を最大限に利用するのである」と読む。関係代名詞の前でいったん区切り、「そして~」と訳していけば本文読了時間は大幅に軽減さ れるはずである。

最後に、英作文についてもしっかりとした練習が必要である。自由作文を徹底的に練習して欲しい。実際の作文においては、 難しい英単語・構文を使わなくともよい。試験は減点主義なので、単純なスペルミスがあればどんどん減点されていく。平易な英単語構わない。読み手にしっか り内容が伝わるような作文を心掛けよう。

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2015年度「お茶の水女子大附属高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1・2はリスニングである。
大問3は説明文の長文総合問題である<12分>。中学校では学習しないような英単語が多数出てくるが、(注)を参照しながら手際良く内容を把握すること。特に、本文から古代ギリシアの劇場の形式を図示させる問題があるが、本文をよく読めば形状は理解できるはず。
大問4は物語の長文読解総合問題である<8分>。内容的には標準的な問題である。質問は3ヶ所であるが、その前後を読めば正解は容易に求められる。
問5は適切な文を選択させる長文読解問題である<5分>。難解な英文ではないので、本文をしっかり理解できれば適切な選択肢を選ぶのは、それほど難しくはないであろう。
大問6は条件作文(整序問題)の問題である<9分>。長文の中に組み込まれた英文を文脈が通じるように、単語を並び変えて英文を作る条件作文である。単純な整序問題ではなく、長文の流れの中で適切な英文を考える。
大問7はテーマ英作文問題である<5分>。テーマを与えて自由に英作させる問題であり、提示されたテーマについて手際よく考えをまとめないと、徒に時間だけが経過してしまうだろう。

【大問3】

  • 時間配分:

説明文の長文総合読解問題である。

【問1】

  • 時間配分:10分

本文を英語で要約している。適切な単語を空欄に入れる問題である。本文は5分程度を目途に読み終えて、要約文に取り組んでもらいたい。
例えば、
(1)は本文の「They must hold a lot of people, …」の部分から、劇場は沢山の人間が収容できなければならないことが分かるので、「large」となるであろう。
(2)は本文の「They must allow actors to get on and off the stage easily」かる判断すると「easy」となる。
(5)は「The masked actors entered …」という部分の「The masked actors」を「Actors put masks …」と置き換えてみる。
(8)は「They were open to the sky,…」の部分から「屋根がない」ということが分かり、no (  )となっているのでroofが入る。
(12)は「The audience sat in front of it and …」とありitはthe stageのことなので、設問にはfrontが入る。

【問2】

  • 時間配分:2分

本文から劇場の形状を書かせる問題である。
本文の「Some of them have the audience sitting all around the actors like circus. This is called a theater-in-the-round」から類推する。
オーケストラの位置をしっかり読み取り、観客はどのように座っているかを把握する。

【大問4】

  • 時間配分:

物語の長文読解の総合問題である。

【問1】

  • 時間配分:2分

目の見えないエミリーが、トニーの手品の中で家族が驚いたのは「何」に対してかを考える。エミリーが取ったまるで「目が見えるかのような」行動のことである。

【問2】

  • 時間配分:3分

下線(2)の次の段落に「he tapped her foot under the table once when he said the word “red” and twice when he said “black”」の部分から答えは導かれるであろう。

【問3】

  • 時間配分:3分

下線(3)の直後に「She felt special in front of her family for a few moments and it made her a star at home, as her family told all friends about the wonderful “psychic” experience」という部分から判断できよう。

【大問5】

  • 時間配分:5分

適切英文選択問題である。
長文の内容をしっかり把握したうえで、選択肢の英文を適切に選択する。
例えば、
[1]は「長い夜の眠りから目覚めると、あなたの体は12時間何も食べずに過ごしたことになり、だから、あなたは何らかの食べ物を必要とするのである。仮に、朝食を抜いてしまうと、脳や体は目覚めることができない」という文章に続くのでエの「It must be difficult for you to keep studying or working for a long time in the morning.(あなたが午前中、長い時間勉強したり仕事をし続けることは難しいに違いない)」が適切である。
他の[2]~[6]も同様に、本文をしっかり読むことができれば、適切に選択文は選べるはずである。
最後の[6]も「おわかりのように、朝食は単に食事の一つではない」という文章があるのでイの「It is the most important meal of the day.(それ(朝食)は一日のうちで一番大切な食事である)」を選択する。
また、この選択肢の中で使用されている「of」は「one of them」に使われているように、「~のうちの」という『選別のof』である。

【大問6】

  • 時間配分:9分

条件作文(整序)問題である。単純な整序問題ではなく、長文の流れの中で適切な英文を考えて与えられた単語で英文を作るのである。
例えば、
(1)は前の部分で、「今日、私たちは生活の中でロボットを目にする。ロボットは人間よりもよく働く」とあるので「Many scientists have tried to make them more useful than before(多くの科学者たちはロボとを以前より役に立つものにしようと努力してきた)」となる。
(1)~(5)で解答時間は<9分>以内を目指したい。

【大問7】

  • 時間配分:5分

テーマ英作文問題である。
「浴衣(yukata)」について、日本文化を知らない外国人に説明するための英文を考える問題である。迅速に考えをまとめないと時間だけが過ぎ去ってしまう。
例えば、「浴衣は日本の伝統的な着物であり、夏、花火大会や夏祭りに出かけるようなときに、とくに女性が着るのが一般的である。今日、若い女性に浴衣はカワイイとして人気が高い」というような英文にすればいいであろう。
一例として、
「A yukata is a traditional clothes. When people, especially women, go to a summer festival or a firework festival, it is natural for them to put on it. Today, a yukata is very popular among young girls, for it is very pretty.(42語)」

攻略ポイント

英文を読む速度を速める練習をしっかりして欲しい。
具体的には、1分間で英語100~110単語を読みこなす速読力が必要であろう。
リスニングも本番一発勝負では歯が立たない。リスニングは「耳を慣らす」ことが大事である。市販のリスニング教材を手に入れて寝る前とか、学校に行く前の15分程度を利用して「耳」を訓練して欲しい。
また、読解力は相当高いレベルの力を求められている。では、「英文を目で追う速度で読めるようになる」ためにはどうしたら良いのであろうか。一言でいうならば、「沢山の英文を徹底的に読む」ことに尽きる。それも毎日行なうのである。
語学の上達に欠かせない要素は「1分1秒でも多く英語に触れる(目に触れる)」ということである。
入試本番まで、どれだけ多くの長文に挑戦できたかが合否の分かれ目であろう。

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