指導実例インタビュー
三上先生
指導実例インタビュー
三上先生
合格実績(五十音順)
京都大(工)・慶應大(法・理工・薬)・中央大(法)・東京大(文科一類)・東京工業大(工)・明治大(情報コミュ)・早稲田大(法・創造理工) 他多数
過去問をやりこんで典型問題をマスター。京都大学に合格!
指導を始める前の状況
■指導開始時期: 1浪目4月
■指導科目 : 数学・物理
■指導回数 : 週2回(1回2時間)
A君は京大志望の一浪生で、現役時は理系の塾に通っていました。センター試験は76%。二次試験は4割の出来。京都大学は、センター試験と二次試験の割合が1:4なので、二次重視の勉強をしていました。京大の二次試験は本格的思考型の問題ですが、夏の京大実戦、京大オープンではB判定、C判定が出ていました。
ところがその後行き詰ってしまい、どのような勉強をしたら良いかわからなくなり失速したようです。結果として、併願した北大後期、早稲田、慶應、理科大も不合格でした。1浪をしてその壁を突破するために、マンツーマンでの授業を希望され、私の指導がスタートしました。
指導内容
本人と面談をして、思考力は十分にあることが確認できました。足りないものは、典型問題のパターンの定着と、スピード不足にあると分析しました。
京大はセンター試験と二次試験の配点が200:800であり、センター試験の配点は、国語50:英語50:地理100で、文系科目しか配点がありません。戦略として、今年は国語、地理もきちんとやり、センター出願で抑えをキープ出来るようにしよう、ということに決めました。
数学、物理、化学は、何れも基礎はまずまずの出来でした。応用問題の中でも典型問題をマスターできるよう努める事にしました。
数学は、4月~6月に「一対一対応の数学ⅠAⅡBⅢ」をやりました。これは難関大学志望者の基礎固めに最適です。確率が弱いので、そこは更に「青チャート」で補充しました。その後、過去問に進み、「京大理系数学25年」に取り組みました。およそ30年分を2周しました。過去問をやりこなした量は、過去の教え子であった受験生の中でもトップスリーには入ると思います。これだけやれば、ほとんどの問題は過去問の焼き直しに見えて、すらすらと解く事が出来ます。解説は「大学への数学 京大10年」を参照しました。
物理は、4月~5月は「良問の風」で基本のチェックをしました。特に苦手な波動と電磁気には力を注ぎました。6月~8月は京大受験者に最適な「体系物理」で公式の導出、原理理解に努めました。その後、過去問は「京大物理25年」をやりました。
学習状況の変化と合格までの成績推移
■成績推移 : 現役時ss50台後半→最高偏差値:数学68、物理57、化学66(11月京大オープン 京大A判定)
主な成績推移は以下の通りでした。
5月 河合マーク京大A判定 数学偏差値65、物理63、化学69
6月 駿台全国模試 京大A判定 数学60、物理59、化学56
8月 京大実戦 京大A判定 数学59、物理57、化学63
8月 京大オープン 京大C判定 数学42、物理61、化学59
10月 駿台全国模試 京大A判定
11月 京大実戦 京大B判定 数学65、物理61、化学58
11月 京大オープン 京大A判定 数学68、物理57、化学66
11月 センタープレ 京大B判定
12月 センタープレ 京大A判定
センター本番 京大B判定
夏の京大オープンで数学の偏差値が42という大失敗をしましたが、これはミスにミスが重なった物で、それがあったからこそ、逆に検算をしっかりしなければいけないという反省が身を持って出来たことは大きな収穫でした。センター本番ではA判定が欲しかったのですが、B判定の最上位であったので、合格圏内をキープすることが出来ました。
結果
■結果(進学先) : 京都大学 (工)
■結果(他の合格校): 早稲田(先進理工)慶應(理工)理科大(工)明治(理工)
生徒とのエピソード
穏やかな人柄で非常に好青年でした。AI技術に強い関心を持っており、関連書物もたくさん読んでいました。
京大の校是である「おもろいを追求する」を地で行くような生徒でした。時には上述のように、夏の京大オープンで数学の偏差値が42というような大失敗もありましたが、印象に残る失敗をしてしまうことも、逆にそれを反省として改善が出来るのは良いことですし、模試の活用法のひとつと言えます。
同じ志望校(京都大学)を目指す受験生へのアドバイス
最終目標は第一志望合格であるが、そのための小目標として、模試を活用して頂きたい。
模試で結果が良ければモチベーションが一気に上がります。また今の勉強法が正しい事の証明にもなるでしょう。結果が悪かったならば、反省点を洗い出し、勉強法を変えてみるなど修正が出来ます。
また、模試には範囲があります。例えば、数学Ⅲの範囲は微分法の応用迄など。模試を受ける前に、「青チャート」なり「一対一…」で該当範囲を固めてしまってから模試を受けましょう。
戦略・計画は、プロ教師からのアドバイスを受けることでより具体的に決定することができるので、遠慮なく相談されることをお勧めします。