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江戸川学園取手中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「江戸川学園取手中学校の理科」
攻略のための学習方法

江戸川学園取手中の理科の満点は100点(算数・国語は150点)28年度の合格者平均は7割程度であった。ここ数年の問題レベルを見てみると、塾のテキストなどで学習する内容が理解できていれば概ね得点できる基本レベルのものが中心となっている。出題領域を見てみると、地学分野・生物分野および物理分野の力学がやや多い。もちろん、特定の分野のみを学習するのではなく、どの分野から出題されても大丈夫なように、すべての分野の基本をしっかり固めて欲しい。夏休みが終わる頃までには各単元の基本知識を固め、秋からの模試・総合的な演習・過去問演習に備えられればベストであろう。ただし、秋以降においてもテストでできなかった問題については基本に立ち返ってしっかり復習して欲しい。

<分野毎の学習法>
生物分野 植物・動物の観察に関する問題がよく出題されている。メダカ・昆虫・主な植物については、テキストの図・絵・写真なども含めて学習して欲しい。植物については光合成・呼吸・蒸散作用などの働きについても出題される可能性があるので、働きを確認するための実験方法と合わせて学習すること。さらに、人のからだの働き(呼吸・血液循環)について出題されている年もあるので、しっかり押さえておきたい。

地学分野 本年度は星座早見と気温の変化に関する出題であった。天体ついて出題されている年が多く、今後も星の動きや月の満ち欠けについては出題される可能性が高いと思われる。近年の問題を見てみると、フェーン現象・地震発生時のP波とS波に関する問題など計算を必要とする問題も出題されている。単なる知識丸覚えだけではなく、問題演習をある程度経験しておく必要があろう。

物理分野 本年は磁石・浮力・てこについての出題であった。特に、てこについては本年度の出題の中で最も得点しにくい内容であった。ここ何年かの問題を見ても、振り子について、てこ・滑車・輪軸・ばねが組み合わさった総合問題などが出されており、しっかりと練習をしてきたかどうかが試される出題が多い。電気、音、光など他の単元から出題されることもあるのだが、特に力学に関しては力を入れて学習して頂きたい。

化学分野 本年度は酸素の発生に関する出題のみで、全体に対しての比率は小さかった。最近の入試では中和・水溶液と金属の反応・金属の燃焼などが出題されており、計算問題も出されている。基本知識をしっかり固めた上で、塾のテキストや問題集を使って、計算練習はしっかり行って欲しい。

江戸川学園取手中の入試で合格点を取れる力を身につけるためには、もちろんすべての分野の学習をしっかり行って欲しいが、入試直前期の限られた時間の中で学習するのであれば、生物分野(動物・植物・人体)、地学分野(天体・気象・地震・地層など)、力学(てこ、滑車、輪軸、浮力、ばね、振り子など)に力を入れて頂きたい。

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2016年度「江戸川学園取手中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4題、小問数は40題程度で100点満点。(国語・算数は150点満点)試験時間は40分で例年通りであった。記号選択問題が中心だが、適語記入・計算問題・簡単な記述も含まれている。実験や観察に関する問題文を読んで答えるタイプの問題が中心であり、知識の丸覚えだけでは対応できない問題も多い。慌てることなく、40分の試験時間の中でしっかり問題に向き合えるかが大切になる。

【大問1】生物分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:10分

メダカの飼い方と習性・植物の開花に関する出題

A メダカに関して
 問1~問3はメダカの飼い方に関する問題。底にはよく洗った小石や砂を敷き、汲
   み置きの水を半分ずつ取り換える。また、メダカの産卵の適温は23℃~25℃である。
 問4~問5はメダカの習性に関する問題。メダカは川の水に流されないように、流れと逆向きに泳ぐ習性がある。水そうのまわりの模様が回転すると、同じ場所にとどまろうとして、模様の回転と同じ向きに泳ごうとする。

B 植物の開花に関して
 問1~問2 夏から秋にかけて次第に昼の長さが短くなるので、短日植物が開花する。選択肢の中ではサツマイモが短日植物であるが、東京など本州ではサツマイモの開花はほとんど見られない。
 問3 植物 あ は夜の長さが限界暗期より短いと開花していると考えられるので、長日植物であるカーネーションと考えられる。
 問4 短日植物であるアサガオは夜の長さが限界暗期より長いと開花するので、bとeのみで開花すると考えられる。
 問5 「連続した夜の時間が限界暗期より短くなる」ことが長日植物の開花条件になる。

生物分野の出題であるが、知識プラス思考力が要求される。特に、長日植物と短日植物の開花条件に関しては、暗い時間がどれだけ連続したかがポイントであることを実験結果から読み取って欲しい。

【大問2】化学および物理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

酸素の発生および浮力に関する問題

A 酸素の発生について
  問1 発生した酸素が逆流しないように、液体 あ につながる管は長く、発生した気
    体を集める側の管は短くする。
  問2 酸素は二酸化マンガンを触媒として、過酸化水素水から発生する。
  問3 はじめに集まる気体は、三角フラスコにはじめからあった空気である。
  問4 酸素はほとんど水に溶けないので水上置換法で集める。

  問1はやや迷う可能性があるが、入試でよく出題される。問2~問4は易問。

B 浮力について
  問1 密度が食塩水より小さな水の中では、物質にはたらく浮力は小さくなる。
  問2 食塩水の濃度が濃いほど、密度も大きくなる。
  問3 たまごの一部を水面より上に出して浮かんでいることから、たまごのほうが食塩水より密度が小さい。
  問4 たまごが食塩水の中で静止していることから、たまごと食塩水の密度が等しい。
  問5 たまごに働く浮力は60×1.1=66g 浮力と重さが等しいので重さも66g。

  問1~問6いずれも浮力の問題としては基本問題である。

【大問3】地学分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

星座早見と気温の変化に関する問題

A 星座早見について
  問1 「星座早見」が答え。易問。
  問2 星座早見の円盤は北極星を中心に回転する。
  問3 見たい方角が手元にくるように持ってから、頭上に掲げる。
  問4 オリオン座の三つ星は真東から出て真西に沈む。
  問5 星座早見の図から19時頃同じ位置に同じ星を見ることができる。

  問1~問5は基本問題ではあるが、実際に星座早見を使って星の観測をしたことがあれば、より簡単に正答できたであろう。机上の理屈だけでなく、実際に使ってみることは大切である。 

B 気温の変化について
  問1 百葉箱は熱を吸収しにくい白色に塗られている。
  問2 地温は正午~午後1時ごろ最高になる。気温は地面からの熱で暖まるので、それより遅い午後2時ごろ最高になる。
  問3 雨の日は晴れた日に比べて気温の変化が小さい。
  問4~問5 気温が急に下がった正午~午後1時の間に雨が降り始めたと考えられる。

  問1~問5いずれも基本的な出題。しっかり正答したい。

【大問4】物理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:10分

てこおよび磁石についての問題

A てこについて
 「支点からからの距離×おもりの重さ」を回転力とよび、時計回りと反時計まわりの回転力が等しいときに、てこはつりあう。
  問1 時計回りの回転力を小さくするために、支点を右側に移動させればよい。
  問2 反時計回りの回転力の方が大きくなるように鉄球の位置を決めればよい。
  問3 問2で求めた3つの場合について回転力の計算を行うこと。
  問4・問5 レベルの高い出題。条件をかえながら回転力の計算を行い、鉄球の位置を絞り込んでいって欲しい。

B 磁石について
  問1 磁石は同じ極同士で反発する。
  問2 一番下の磁石は真ん中と一番上の2つ分の磁石の影響を受けるので狭くなる。
  問3 磁石は両端(N極、S極)で大きな力が働く。
  問4・問5 磁石を2つに切ると、切られたそれぞれが磁石としてはたらく。

攻略ポイント

ここ何年かの出題分野を見ても、生物・地学・物理・化学の4分野からまんべんなく出題されている。ここ数年で取り上げられているのは、「植物の発芽と成長」「蝶の育ち方」「人の体のはたらき」「気象」「地震」「火山」「てこ」「滑車」「振り子」「中和」「金属と水溶液の反応」など多岐にわたっている。多くが基本を身につけていれば十分対応できる問題なので、不得意単元を作ることなくすべての単元の基本をしっかり固めて欲しい。
問題の形式は、実験や観察に関する文章やデータや図が提示され、それについて解答する問題が多くなっている。秋以降は過去問あるいは同じような問題形式の演習もしっかり行って欲しい。

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