大妻中学校 入試対策
2016年度「大妻中学校の国語」
攻略のための学習方法
読解問題
大妻中の入試問題は、「物語文」「論説文/説明文」「韻文+鑑賞文」という形が多い。
「物語文」は、受験生と同世代の登場人物が、悩みや葛藤にぶつかり、成長していく内容のものが目立つ。
各年度で、「よく出る素材文」として話題になるものが、出題されることも多々ある。
「論説文/説明文」は、語彙レベルが高いものも出題される。
「韻文+鑑賞文」は、韻文関連の知識だけでなく、韻文の深い読解も求められる。
素材文の長さは、合計で7000字~9000字程度。かなり長い方である。
それぞれの素材文も、決してやさしいものではない。それなりの難度のある長文を素早く読み進める力が求められる。
日頃の読解学習の際、読解のスピード向上ということを十分に意識しておきたい。
問題形式
設問の中心は選択式問題。
ただし、選択式問題の中には、明確な根拠が文章中に見つからないものや、文脈や表現から類推が必要なものも多少ある。
てきぱきとこなすには、不向きだと思える設問もある。
読解の経験値をあげ、語彙力を数多く身につけることで、類推系の問題は、取り組みやすくなる。準備することで、十分対応可能だ。
また、記述問題の数は多くない。記述問題の内容も、基礎的なものが多い。
各文章ジャンルの基礎的な記述方法を確認しておくことで、十分、得点が可能である。
記述問題は得点源にするつもりで、対策を進めてほしい。
韻文
韻文関連の問題が出題される。韻文+鑑賞文の形が多い。
解答の手がかりは、多くは、鑑賞文の中から得ることができる。ただし、韻文読解の基本を学び、韻文そのものを読む練習も欠かさないようにしたい。
短い言葉から、描かれた情景をイメージする取り組み方に、慣れておくことは必要である。
知識
漢字や言葉の知識関連の問題も、必ず出題されている。
言葉の知識に関しては、基礎的な語句学習を徹底しなかった受験生には、手ごわいと思われるものも出題されている。
合格を考えると、言葉の知識の部分で、大きく失点することはできない。
日頃のコツコツとした漢字・語句学習を欠かさないようにしたい。
過去問演習
過去問演習に入る際には、以下の点に留意したい。
・50分という制限時間内で、答案をすべて埋めつくす癖をつける。(空欄を作らない)
・問題用紙と解答用紙の全体に目を通す。素材文の内容などもさっと確認して、解く順番(大設問の)をイメージする。
・読み進めているうちに、解答がわかるものは、その場で解答する。(空欄補充など)
・選択式問題で、どうしても解答が出ない場合、後回しにする。
・解き終えた答案は、必ず、中学受験専門の国語の先生に目を通してもらう。
先生に添削指導してもらい、今後の大妻対策を考えるようにする。
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2016年度「大妻中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
読解問題の三題構成。文章ジャンルは、物語文、説明文、詩と解説文である。語句問題は、読解問題の中に含まれる。設問は、全体的に、基本的なものが中心。各文章ジャンルの基本的な読解方法をおさえることで、十分に合格点がねらえる。ただし、素材文の総字数は8000字程度と多い。時間配分を誤ると、たいへんなことになる。
【大問1】物語文
- 難度:標準
- 時間配分:18分
- ★必答問題
問一 心情理解。選択式。基礎。<時間配分目安1分>
問二 場面理解。選択式。落とさない。<時間配分目安1分>
問三 表現理解。書き抜き。握り合い。<時間配分目安1分>
問四 文脈理解。選択式。選択肢の比較。<時間配分目安1分>
問五 登場人物。書き抜き。傍線③より前。<時間配分目安1分>
問六 心情関連。選択式。語句の知識。<時間配分目安1分>
問七 登場人物。選択式。第一段落。<時間配分目安1分>
問八 慣用表現。選択式。知識。<時間配分目安1分>
問九 状況理解。選択式。やさしい。<時間配分目安1分>
問十 心情理解。選択式。傍線部前後の心情。<時間配分目安1分>
問十一 状況理解。書き抜き。見つけにくい。<時間配分目安1分>
問十二 四字熟語。短答式。知識。<時間配分目安1分>
問十三 心情理解。記述式。ポイントは二点。<時間配分目安3分>
【大問2】説明文
- 難度:標準
- 時間配分:18分
問一 内容理解。書き抜き。傍線以降。<時間配分目安1分>
問二 空欄補充。選択式。基礎。<時間配分目安1分>
問三 言葉の意味。選択式。落とせない。<時間配分目安1分>
問四(1) 内容理解。書き抜き。見つけやすい。
問四(2) 内容理解。選択式。選択肢の比較。<時間配分問四で目安2分>
問五 内容理解。選択式。「皮肉」に注意。<時間配分目安1分>
問六 言葉の知識。選択式。手ごわい。<時間配分目安1分>
問七 言葉の知識。選択式。類推系。<時間配分目安1分>
問八 言葉の知識。短答式。ススキなど。<時間配分目安1分>
問九 言葉の知識。選択式。知識。<時間配分目安1分>
問十 要旨関連。記述式。基礎。<時間配分目安3分>
問十一 要旨関連。書き抜き。傍線⑧直前。<時間配分目安1分>
【大問3】詩・解説文
- 難度:標準
- 時間配分:14分
問一 文学史。選択式。知識。<時間配分目安1分>
問二 内容理解。選択肢②以降。<時間配分目安1分>
問三 表現理解。選択式。二つ目のA以降に着目。<時間配分目安1分>
問四 内容理解。選択式。選択肢の比較。<時間配分目安1分>
問五 表現理解。選択式。連に着目。<時間配分目安1分>
問六 構成理解。選択式。基礎。<時間配分目安1分>
問七 慣用表現。選択式。知識。<時間配分目安1分>
問八 内容理解。選択式。直後の一行。<時間配分目安1分>
問九 細部表現。選択式。「かねている」の部分に注意。<時間配分目安1分>
問十 主題関連。選択式。文章の最後。<時間配分目安1分>
問十一 漢字の書き取り。短答式。すべて正解したい。<時間配分目安1分>
攻略のポイント
・合格者平均点が71.4点。漢字問題以外の読解問題で、大設問ごとの誤答を二つ以内におさえて、合格ラインを越えたい。
・大設問数は、三題。時間配分に注意して、すべての問題に取り組めるようにしたい。
・小設問数は、多い。それぞれの設問で立ち止まり、考え込む余裕はない。テキパキ解き進めたい。
・素材文を読む時間は、15分以内にする。解く時間の目安は、35分以内。空欄補充など、読みながら解くことができる問題は、その場で処理できると良いだろう。
※上記の「時間配分目安」は、設問ごとに目安を設けているため、合計すると35分を上回ります。実際には、問一が解決すれば、問二が解決するなど、合計時間は短くなります。
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