スタート時はどのような様子でしたか？

3年生2月（新小4）のスタート段階から、塾には行かずに家庭教師1本で中学受験に向けて勉強を始めました。それまで中学受験用の勉強をされたことは無く、１からのスタートでした。Ｎさんはとても真面目で好奇心旺盛、興味があることは様々な手段で吸収する、暗記力・理解力に優れた生徒さんでした。志望校は大学付属ではない学校を考えていらっしゃいました。

指導内容を教えて下さい

スタートしてから6年生の前期までは、算数・国語・理科・社会4教科共に、市販されている『予習シリーズ』のテキストを利用して、塾に通っているのと同じように毎週1単元ごとに進めました。苦手な単元を作らないように、その週の単元の内容を完璧に理解してもらいました。家庭学習では、1週間のスケジュール表を作り次回までの宿題を指示し、チェックはお母様にもご協力を頂き、日々の授業を上手く補っていただきました。塾に通っていない分、家庭学習の時間が取れたため、4教科共にほとんど苦手な単元が無い状態で進んで行きました。
6年生の7月から、理科と社会は『4科のまとめ』を、8月からは算数も『4科のまとめ』に入り、夏休みで時間が取れることを利用して過去問も少しずつ取り入れました。算数は志望校を考えて少し難しい問題にも触れました。9月以降、本格的に過去問に入り、志望校対策を徹底的にやりました。この段階で理科と社会はほぼ出来上がっていて、時事問題を残すのみとなっていました。

入試の結果を教えて下さい

4年生、5年生の時は月に1回、四谷大塚の公開組分けテストを受けてもらいました。調子が悪い時は偏差値50台の時もありましたが、ほとんど偏差値60を超える好成績を出していました。6年生に入ると、公開組分けテストに加えて合不合判定テストも受けてもらいました。4月の第1回合不合判定テストでは4科で偏差値68、12月の第6回でも4科で67と好成績が続き、佐久長聖中学はＡ特待で合格。そして最終的に第一志望に位置づけた広尾学園中学は本科、医進サイエンス共に合格し、広尾学園の医進サイエンスに進学しました。
元々暗記力と理解力に優れ、知識が豊富な生徒さんでした。良い成績を取っても油断せず真面目に取り組む姿勢は、受験生の鑑だと思いました。