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巣鴨高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「巣鴨高等学校の英語」
攻略のための学習方法

総合的な長文読解の問題演習を日頃からしっかり行って欲しい。問題のレベルは、全国的な私立進学校の入試問題が適切であろう。500~600字程度の英文であれば、読了に5~6分で読了したい。入試までにそのような長文読解問題を100題はこなしたい。

スピード面では、速読で、できれば目線で英文を追いかける程度のスピードで英文内容を理解することが必要であろう。読解の速さだけでは正解を導くためには不十分である。さらに、内容把握能力。これが必要である。この能力の基盤となるのが、単語・イディオム・文法である。一つの英単語にも、様々な意味がある。

そして、シンプルな単語程、そこに含まれる意味は豊富である。豊富な単語の意味の中からどのような訳を的確・迅速に抽出できるかのが、勝負の分かれ道である。本文で扱われた文法事項について押さえておきたい事項を説明する。

第1に『不定詞』。

用法的には、名詞的用法、形容詞的用法、そして副詞的用法がある。名詞的用法は文字通り『名詞』のような働き(主語になる、動詞の目的語になる等)をする。形容詞的用法は同様に『形容詞』のような働きをする。

つまり、名詞を修飾するのである。副詞的用法はしっかり学習しておいて欲しい。その用法について、主なものを説明する。

①目的:She went to a store to buy a book.(彼女は本を買うために店に行った)②結果:I grew up to be a teacher.(私は大きくなって教師になった)③原因:We are delighted to see you.(私たちはあなたに会えて喜んでいます)④理由(判断理由):What a fool I was to think that she loved me.(彼女が私のことを愛していると考えたなんて、なんて愚かだったんだろう)

第2に『完了形』。

特に、現在完了形について基本事項を説明する。皆さんの中には、「過去」と「現在完了形」との違いに悩んで場合も多いであろう。一言で言うならば「過去」は「過去の一点」であり、その時点で「行為・事実」は終了している。

一方、「現在完了」は過去のある時点から現在にたるまで「行為・事実」がつながって(続いて)いる、ということである。したがって、現在完了の基本用法は次のようになる。

①完了:Ⅰ have just finished my work.(私はちょうど仕事を終えたところです)②継続:I have had this headache for some days.(私は数日この頭痛が続いている)③経験:I have met you only once.(私はあなたに一度しか会ったことがない)I have never been to a party.(私は決してパーティへ行ったことがない)第3に『仮定法』。

仮定法とは、現在または過去の事実と異なる状況を願望する際の表現方法である。例えば、「If I were a bird, I could fry the sky.」という仮定法の英文において、「自分は本当は現在、鳥ではないのであるが、仮に鳥ならば空を飛べるのに(でも鳥ではないから空を飛べない。空を飛びたいなぁ)」という願望の思いが含まれているのである。

さらに、Ifには『条件・場合』と『仮定法』の2つの主要な用法がある。2つの用法に間に、どのような区別があるのであろうか。これは非常に大事な事項(大学入試にも頻出事項)であるので、これを機会にしっかり理解してもらいたい。Ifの接続詞の中の動詞の時制が現在であれば『条件・場合(~の場合は、~ならば)』となり、過去または過去完了であれば『仮定法(もし~ならば、もし~だったならば)』となる。

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2017年度「巣鴨高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、説明文の長文読解総合問題<18分>。内容的には、適語選択、指示語問題、適語補充、内容正誤等々の構成である。

大問2は、説明文の長文内容真偽問題<12分>。400~500単語の長文を5分程度で読了する(目で追う速度での読解)訓練を積んでおくように。

大問3は、説明文の長文読解問題<15分>。内容は英文整序問題である。文法知識・熟語の知識が不可欠。

大問4は、和文英訳問題<15分>。ここでも、文法知識・熟語知識、英語表現の習得は不可欠である。

【大問1】

  • 時間配分:

説明文の英語長文読解問題である。内容的には『数字と迷信』に関する説明文である。よく聞く話として『13日の金曜日は不吉だ』という類の迷信に対する考え方に対する筆者の考えをしっかり理解すること。

1.文脈把握問題である<2分>。主語のtheyは何を指すのかを考えると、Some peopleであることが判明する。また、どのような人たちかというと『縁起が悪いといわれている迷信』を信じない人々のことである。

2.適語補充問題である<1分>。『四(し)』=『死(し)』につながるのである。                                                                                                  3.適語選択問題である<2分>。中国では8は縁起の良い数字と考えられている。

4.適語句選択問題である<2分>。直後の文章の内容を吟味して適切な選択肢を選ぶ。

5.指示語に関する<2分>。直後の文章の内容を受けている。

6.適語補充問題である<1分>。直前の英文にヒントがあるので、じっくり文章を読み込もう。

7.英文和訳問題である<2分>。基本的文法事項(完了の継続用法)を踏まえて、英文を和訳する。まずは、直訳した後こなれた日本語訳を考える。

8.内容理解適語補充問題である<2分>。“not ~, but …”は「~ではなく、…」である。したがって、挿入文は「~からではなく、…だから-である」となる。

9.適語選択問題である<1分>。先行詞を含む関係代名詞を考えること。

10.英文解釈言換問題である<1分>。“take chances”は「(~に)かけてみる」、「危険を冒す」という意味のイディオムである。

11.内容正誤一致問題である<2分>。a.4を忌み嫌っているのは日本人であり、多くの国の人々ではない。

【大問2】

  • 時間配分:

ペットと人間の関係性に関する説明文の内容正誤一致長文読解問題である<1分>。

a~oの15選択肢の中から内容と一致する選択肢を5つ選択する問題形式である。本文は5~6分程度で読了し、設問解答に使う時間は6分を目途に取り組もう。特に、年代、数字、経緯などは本文を読み、しっかり述べられている内容を正確に把握すること。

【大問3】

  • 時間配分:

説明文における整序問題に関する英語長文読解問題である<15分>。

小問題数は全部で5題である。全問、基本的イディオムや動詞の使い方に関する問題である。完答を目指したい。

【大問4】

  • 時間配分:

対話文形式の和文英訳問題である<5分>。

設問は全部で5題。各1分程度で解答したいところである。全て、基本的文法知識やイディオムの知識を要求されている。使用単語数が指定されているので、手際よく英語表現を思い浮かべないと時間オーバーになってしまうので気をつけるように。

攻略ポイント

長文読解の総合問題が3題出題される。各々の英文は難解ではないが、事前に様々な英文に接する必要がある。しかも、英文が読めるというだけではなく、短時間で内容把握を行う真の「文章読解力」が必要である。もちろん、単語力をつけることはいうまでもなく、いかに英文を読むスピードを上げるかが勝負である。

また、長文を読ませながら整序問題や英作文問題を解くような出題形式になっているので、基本的には長文読解をしっかり読み込むことができるということが大前提である。その上で、一つ一つの設問の趣旨を理解し、適切な解答を見つけるという作業になるであろう。

いずれにしても、同程度のレベル(全国上位校)の高校入試問題の長文総合問題を確実に演習(できれば1日に1題)することは合格のために不可欠であろう。

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