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早稲田アカデミー対策
男子O君の場合:
「わかる」から「できる」に脱皮して、慶應中等部に合格!

坂田先生
担当プロ家庭教師 坂田先生
プロ家庭教師の指導期間 小学校5年生2月~入試まで
志望中学校(スタート時点) 慶応中等部,野球強豪校
成績の推移 ※本文中に記載 →

「わかる」から「できる」に脱皮して、慶應中等部に合格!

スタート時

受験本番まで残りちょうど1年。早稲田アカデミーに通う小学5年生のO君の指導は新年度2月と同時にスタートしました。勉強も大切、スポーツも大切というご家庭の方針もあり、O君はほんのつい数日前まではリトルリーグ在籍のバリバリの野球少年でした。当然の如く休日の時間はほとんど野球練習に費やされ、勉強は後回しになることが多かったようです。

ご多聞にもれず成績は安定せず、50から60の間で大きく偏差値が乱高下することが常でした。「ほんとうは休部したくなかった…」と本音を語るO君でしたが、受験勉強が本格化する6年生になり、土日祝に野球ばかりやっているわけにはいかず、苦渋の決断がそこにはありました。成績の安定化を目標に、塾のフォローアップをしつつ慶応中等部、野球強豪校中学を目指しての勉強が始まりました。

指導内容

初めの頃は、野球に対する未練からか自分一人の世界に入って急な思い出し笑いをしたり、勉強に無関係な話にワープしたりと授業になかなか集中できない様子でしたが、これは時が少しずつ解決してくれました。授業を重ねるに従って成績の不安定さの原因は、野球練習による勉強時間の不足というよりは、むしろO君本人の勉強スタイルに起因するものとわかりました。

授業中に「その問題はもうわかっているから大丈夫」とか「その問題はもう復習が終わっている」と何度もO君の口から出た言葉です。O君としては、塾で一度習ったことはわかったこと、終わったことに分類されていて、習ったからにはできるはずだったのです。もちろん、わかっていてもできない現実がありました。さらに、O君の復習というのは、赤ペンで模範解答を一字一句丁寧に清書することでした。机の上にはとてもきれいな復習ノートが鎮座していました。「わかる」から「できる」「復習の徹底」へ。こうしてO君の勉強スタイルの具体的改革目標が決まりました。
(NN慶応普第1回オープン算数54.5,理科42.4)

家庭学習の改善

勉強スタイルの改革としてO君に課したことは、まず類題演習の徹底でした。幸か不幸か理解力の速いO君は、常に先へ先へと進みたがりましたが、バットの素振りと同じことだと納得させて、地道に類題演習を繰り返させ、着実に内容の定着をはかりました。それと同時に、テストなどで間違えた問題を徹底的に解き直すように指導しました。導入問題までさかのぼり、考え方や解法の確認、類題演習へと進め、真の解き直しや復習の意義を考えさせました。
(四谷1回合判算数61.1,理科60.8)

学習姿勢の変化と成績の推移

O君をはじめ、少なからずの受験生が誤解していることは、「わかる」と「できる」を同義的にとらえていることです。わかっていたのだけれどテストはできなかった、などのフレーズを言ったり聞いたりしたことも多いはずです。授業の現場において、「わかる」はあくまで導入段階であり、新しく解法や原理を習った状態に過ぎません。導入問題の後に類題演習を重ねることには重要な意味があるのです。

「わかる」という努力を重ねてやっと「できる」状態になります。もちろん、「できる」ようになっても実際にテストなどで「得点する」にはさらに一段ハードルが上がります。いたずらに応用問題を解くのではなく、しっかり練習問題を重ね、「わかる」から「できる」状態に脱皮できたことで、O君の成績も安定するようになりました。また、「真の復習」を繰り返すことで、合判テストや過去問演習で確実に「得点する」スタイルが確立されていきました。
(四谷3回合判算数57.5,理科53.4,4回合判算数56.6,理科62.4)

早稲田アカデミー生へのアドバイス

早稲アカのカリキュラムは四谷大塚と連動していて、受験生にとってオーソドックスなものであり、不満や不安は少ないと思いますが、夏合宿やNN教室などややハードであることは否定できません。(O君の場合は、夏合宿後完全燃焼症候群で、夏の終わりから秋にかけてやや成績低下。また、該当するNNコースが近隣校になく遠方まで遠征。)

何が何でもNNと考える前に、時間や距離、効率を考えて家庭教師というチョイスもありだと考えます。また、非NN生の諸君も、NNを知り尽くし、NN以上の内容でフォローしてくれる家庭教師とともに受験を考えるのも一方法です。今、O君は慶応中等部で白球を追う毎日でしょう。

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