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SAPIX(サピックス)対策
女子Tさんの場合:
主体的に考える特訓をし、好成績へ。桜蔭に合格!

山野先生
担当プロ家庭教師 山野先生
プロ家庭教師の指導期間 小学5年生6月~入試まで
志望中学校(スタート時点) 桜蔭
成績の推移 「SAPIX偏差値」 算数 58→72

主体的に考える特訓をし、好成績へ。桜蔭に合格!

スタート時

Tさんは基本的な問題は解けるけれど、応用問題になると急に解けなくなるので、応用力を身につけたいとのことでした。たしかに基本的な問題は正解できていましたが、解き方が機械的でした。その原因は、塾の授業で学んだ内容や解答集の解説を鵜呑みにしすぎており、復習も類似問題の反復演習に偏っていたことにあります。

つまり、自分で考える経験が不十分となっていたわけです。その結果、解法丸暗記になりがちで、応用力が身に付きにくくなります。また、過去の学習内容を忘れやすくなることも問題です。

指導内容

まずは、主体的に考えられるように特訓することにしました。私の指導では、別解を考えてもらうことや、高難度の問題をじっくり考えてもらうことを重視しました。さまざまな視点から問題が解けるようになってくると、応用力も自然と付いてきます。
また、塾のカリキュラムだけでなく、過去の学習内容も適宜織り交ぜながら指導しました。過去の学習内容を忘れないようにするとともに、新たな知識を使って以前学んだ問題を解き直すことも重要だからです。

家庭学習の改善

基本的にはサピックスの教材で塾の復習を行うのですが、塾で扱わなかった問題にも積極的に取り組んでもらうようにしました。自力で一から解いてみるという経験を積むことも大切だからです。やや困難な課題も与えましたが、自分で考える経験を積むには良いと思います。

学習姿勢の変化と成績の推移

指導開始後しばらくは、成績が安定しませんでした。それでも、自分で考える学習を続けていたのが良かったと思います。5年の11月頃から成績が安定してきて、算数の偏差値は65を下回らなくなりました。6年生になってからも安定して好成績が取れるようになり、クラスも1年間α1を維持できました。

模試で好成績を取ることと、志望校の問題で高得点を取ることは必ずしも一致しません。桜蔭の場合、純粋な実力だけでなく、試験における問題の乗り切り方も重要です。そこで、実力アップのための演習と志望校対策の両方をしっかり行っておきました。

SAPIX生へのアドバイス

SAPIXでは授業時間の割に、授業で扱う問題が多い傾向にあります。1問あたりの解説時間が短くなるため、理解が不十分になりがちです。また、学習内容の定着と応用力の養成は家庭学習に委ねられているので、学習方法には注意が必要です。

授業時に解けなかった問題は、念入りに復習しましょう。授業後、早めに復習するとともに、少し間を空けてからもう一度解いてみるとよいです。なお、復習とは解き方や考え方をきちんと説明できるようにすることを差します。課題量に圧倒されて、雑な学習にならないように注意しましょう。

なお、授業で扱っていない問題や課題に指定されていない問題については、やるべきかどうかは状況次第です。信頼できる指導者にアドバイスをもらうとよいでしょう。

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