2016年度 大学入試情報(その2)
2016年度 大学入試情報(その2)
大学入試で外部英語テストの採用が広がる
河合塾によれば、今春の入試までに「民間の英語テスト」を導入した大学は全国27大学。来年の入試についても、すでに9校が参入を表明しており、今後さらに増えることが予想される。
そうした潮流の中で、頭一つ先行しているのが『TEAP(ティープ)』である。
上智大学と日本英語検定協会が共同で開発したテストだが、2015年度入試では、関東では上智大学、立教大学がすべて、または一部の学部で導入。来年度は、中央大学や東京理科大学、青山学院大学、獨協大学、神田外語大学などが一部の学部で導入する予定。
また、法政大学は2016年度から、全15学部のうち、グローバル教養、人間環境、現代福祉、スポーツ健康、情報科学、生命科学の6つの学部で、5つの民間テストを採用することを明らかにしている。受験生は、『TOEFL(2方式)』『IELTS』『英検』『TOEIC』のいずれかで基準を満たせば、入試の英語を免除される。ただし、その基準は学部によって異なり、かなり細かく設定されている。たとえば、6学部の中で最も基準値の高いグローバル教養学部では、『TOEFL-iBT』で76点以上、『TOEFL-PBT』で540点以上、『IELTS(Academic Module)』でband6.0以上、『英検』で準1級以上、『TOEIC』で820点以上あれば、試験免除となる。
国際基督教大学の教養学部の一部入試では、独自の英語試験は実施せず、『TOEFL』『TOEIC』『IELTS』などの成績をそのまま採用している。
試験実施機関から直接大学に成績証明を送付してもらい、それをもとに合否判定をするが、どのテストをどのように換算して点数化しているかについては明らかにされていない。
情報提供:安田教育研究所