大学受験プロ家庭教師 青山学院大学 文学部 フランス文学科 A方式・B方式の総合問題
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青山学院大学 文学部 フランス文学科 A方式・B方式の総合問題
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

青山学院大学 文学部 フランス文学科 A方式・B方式の総合問題

ここでは、青山学院大学の文学部(フランス文学科)を目指す方に対して、総合問題の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

本大学の「一般選抜」は、「全学部日程」と「個別学部日程」とがあり、さらに学部・学科によって実施される教科・科目に応じたいくつかの「方式」に分かれ、多種多様な入試パターンが用意されています。受験生にとっては有難い限りですが、複雑でもあるので、しっかりと情報を確認しましょう。尚、本稿では、文学部「フランス文学科A方式」の2024年度の「総合問題」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外・以前の入試問題に言及している場合もあります)。

 

青山学院大学文学部(フランス文学科) 総合問題の出題傾向とは

出題範囲(分野)

出題科目の「総合問題」は、「文章読解を中心とし、『読解力』『論理的思考力』『言葉の知識』『外国の文化・社会』についての理解を問う問題です(本校の「入学者選抜案内」より)。
「現代文」2題の出題でともに論説文(評論文)が基本です。
文章内容は多種多様ですが、おしなべて硬質な文章で、難解な語句も多く読みづらいものです。24年度はフランス文学論の松浦寿輝「謎・死・閾」と、日本文化論で加藤周一「日本文化における時間と空間」です。基本的には「現代文」の問題なのですが、中にはフランスに関する知識を問われる問題もあるので、「フランスにまつわる一般教養」をある程度身につけておく必要があります。
「知識」は小問として扱われ、漢字(読み・書き)、語句の意味判別、四字熟語、慣用句、故事成語、口語文法、文学史等の幅広い分野からさまざまな出題・解答形式で問われます。

出題量と時間配分

問題文の文章量は、「現代文」2題合わせて4500~7000字ほどで、他校と比較してやや多めです(24年度は約5200字)。
試験時間は90分です。
大問は2題で概観すると余裕がありそうに思えますが、あにはからんや、こんなに時間がかかるとは……。長めの説明記述が複数あり、解答数も予想外に多く厄介な問題もあるので、時間配分には細心の注意を払って、手際よく尚且つ丁寧に解いていきましょう。

出題形式

基本的に大問は2題です(24年度も同)」。
大問Ⅰは論説文(評論文)で、小問は7~10問で解答数は15~25程度です(そのうち5つほどが「記述方式」、「説明記述」は2つくらい。24年度は9問で23、「説明記述」は2)。

大問Ⅱも論説文(評論文)、小問は7~10問で解答数は12~25程度です(24年度は9問で14、「説明記述」は1)。

解答形式

「マーク方式」と「記述方式」が混在しています。
「マーク方式」では傍線部に関しての「内容説明判別」「理由説明の空所補充語句判別」と「事項判別」(「フランスの歴史」と「ヨーロッパ」に就いての一般教養を問う問題)、空所補充に就いての語句・文章判別(組み合わせ、不適切あり)。空所補充では判別が難しいものや口語文法も含めて高度な語彙力が求められるものがあるので要注意です。

「記述方式」では「空所補充」の「語句抜き出し」(3問)と「内容説明記述」(60・80・100字程度指定3問)。「換言説明記述」では具体例の抽象化がなかなか手強いです。

 

青山学院大学文学部(フランス文学科) 総合問題を攻略するための勉強法

知識

「フランス文学科 A方式」では漢字(読み・書き)や語句の知識などが直接問われるだけではなく、語句判別や硬質な問題文を理解し咀嚼する為には、難解な語句や頻出テーマに関する「キーワード」を読み解く「語彙力」が当然、必要になります。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要です。「共通テスト(センター試験)」の漢字問題(要は同音異字、同訓異字の判別)が「基礎的語彙力」のひとつの目安で、最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきます。
尚、以下のサイトは漢字問題だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html

「現代文」解法①

「現代文」では、論説文(評論文)特有の「解法」、そして全てに共通する「解法」を体系的に理解し定着させ、応用するために肝要なのは復習の仕方です。「考え方のプロセス」をトレースすることが必須で、特に間違った問題が肝要です。誤ってしまった分岐点をしっかりと確認しておくことが重要です。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが「解法」となります。
尚、具体的解法に就いては本HPの別サイト「大学入試”王道現代文”」を御覧ください。

「現代文」解法②

「フランス文学科 A方式」での出題がとても多い空所補充(「マーク方式」や「記述方式」の抜き出し等として)では代入確認を忘れないことが当然です(形式だけでなく文脈、内容なども適合させます)。

「現代文」解法③

内容説明記述に備えておくことも不可欠です。「文章の議論を総合的に理解し、的確に表現できるかどうか」が、24年度の「フランス文学科 A方式」では3問の「内容説明記述」で問われています。指定字数は60・80・100字程度です。「説明記述」で必要なひとつの要素は通常20~30字程度なので、短い指定字数の場合は「最も重要な要素」だけに絞り込んで記述し、長めの指定では設問内容から必要度の優先順位を特定できるように徹底的に練習することが肝要です。正否の分かれ目となる「最重要な要素」を「文末」として他に「必要な要素」を1~2つ積み上げていく(積上げ方式)という手法を、練習問題などを通じて完璧にマスターしましょう。

「現代文」解法④

頻出の抜き出し問題に対する準備も必須です。多様な内容が問われますが、とにかく基本練習を徹底させましょう。先ずは抜き出すべき内容を設問等から的確に把握した上で、抜き出し範囲を絞り込む(原則的には同一意味段落)。そして、条件に合致する抜き出し候補を探します(候補はひとつとは限らないので要注意)。こうした練習を積み重ねることが肝要です。

一般教養

「フランス文学科 A方式」の出題科目(範囲)には「言葉の知識、外国の文化・社会についての理解を問う」という項目があります。現に24年度の出題では空所補充などでさまざまな「語句の意味の判別」(言葉の知識)、「フランス語圏のヨーロッパの国々」(外国の文化・社会)などが問われています。また、21年度の大問Ⅱの問題文では「萬葉集」の語句用法に関する言及があります。当然ながら言葉の知識には文語も含まれるわけです。こうしたことを勘案すると、世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会といった「社会科目」や、古文単語や文学史などを含めた古典常識といった「古典科目」も「一般教養」として定着させておく必要があります。高校の学習内容を確実に復習しておくことが肝要になります。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを知識対策篇、現代文対策篇、一般教養対策篇に分けてご紹介します。

知識対策篇

(1)『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)
(2)『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)
(3)『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)
(4)『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)

前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、7割は(3)から、8割は(4)から始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特に(4)では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。

現代文対策篇

(1)『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)
初級レベルです。
「解法」って何? といった皆さんにお薦めの入門書です。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できます。

(2)『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈九訂版〉』(河合出版)
初~中級レベルです。
「正解の根拠」を明確にした詳細な「解説」に定評があり、「入試現代文」の「マーク方式問題」への突破口を開く一冊です。

(3)『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)
中級レベルです。
あらゆる問題形式に対応した「解法」を明示しています。中堅から上位校へのステップアップ段階の一冊です。

(4)『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)
中~上級レベルです。
「読解へのアクセス」で問題点を喚起し、「選択肢設問」の「消去の根拠」も明記されており、「解法理解度」を自己確認できます。自らの実力を把握することで、青学合格に自信が持てる一冊です。

(5)『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)
上級レベルです。
「読解力」と「解答の論理力」を講義形式の解説で養成しています。文章を客観的に捉える術が習得でき、青学文学部合格を確実にする一冊です。

(6)『[記述編]現代文のトレーニング(改訂版)』(Z会出版)
上級レベルです。
頻出テーマに沿った問題構成で「完成度」を自己採点で把握可能です。「フランス文学科 A方式」で合否の鍵を握る「内容説明記述」をクリアするために活用したい一冊です。

一般教養対策篇

(1)『「世界史」「地理」「政治・経済」「倫理」「現代社会」の高校教科書』
初級レベル①です。
「外国の文化・社会」に関する基礎的事項の復習には不可欠です。

(2)『「日本史」の高校教科書』
(3)『国語便覧(学校配布)』
初級レベル②です。
「日本の文化・社会」、「文学史」を含む「国語常識」や「古典常識」の基礎的事項の確認に活用しましょう。

(4)『世界でいちばんやさしい 教養の教科書』(学研プラス)
中級レベルです。
「歴史」「哲学」「言語」「心理」「文化」「経済」「社会」「日本」「芸術」の全9テーマからなる「教養」の入門書です。

(5)『1日1テーマ 解けば差がつく 大人の教養ドリル』(きずな出版)
上級レベルです。
「政治」「美術」「世界史」「日本史」「宗教」「経済」「哲学・思想」「科学」「文学」「地理」に関する最先端の知識が身にき、インプット&アウトプットで実践練習もできる一冊です。

過去問対策編

『青学文学部「英米文学科A方式」』
実践レベルです。10年分以上をしっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。

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