大学受験プロ家庭教師 青山学院大学 コミニュティ人間科学部 論述
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青山学院大学 コミニュティ人間科学部 論述
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

青山学院大学 コミニュティ人間科学部 論述

ここでは、青山学院大学のコミュニティ人間科学部を目指す方に対して、小論文の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

本大学の「一般選抜」では、「全学部日程」と「個別学部日程」という2種類の試験が実施されていますが、以下の入試傾向は、2024年度の「一般選抜(個別学部日程・独自問題)」の「論述」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外・以前の入試問題に言及している場合もあります)。

 

青山学院大学コミュニティ人間科学部 小論文試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

出題科目(範囲)としては「文章(図表を含む)を読み、分析する力、思考・判断する力、並びに文章を論理的に展開・表現する力を総合的に問う」と記されています(本大学の試験概要)。また、「出題の意図・狙い」には「地域社会の多様な状況を的確に把握できるよう、既成の発想にとらわれず、柔軟なものの見方や考え方ができるかを問う」とあります。
示されている課題文に関して、「内容説明記述」(あるいは「要約」)と「見解論述」が求められます。課題文の文章内容は社会論、貧困論、政治論、経済論などとさまざまですが、本学部の特性上「地域活性化や多様性」といった「コミュニティ」に関する社会的課題に直結するテーマが多いようです(2024年度は「孤食および共食論」)。

出題量と時間配分

課題文の文章量は合計1700~2000字程度(2024年度は約2100字)で、他の私大上位校と比較していたって少なくなっています。設問では「内容説明記述」(あるいは「要約」)と「見解論述」」などが出題されます。
試験時間は60分です。
80~100字以内指定の「設問記述」あるいは300~400字以内指定の「要約」を記し、450~800字ほどの「見解論述」ひとつをこなさなくてはなりません。時間的にはギリギリです。とにかく手際よく解き進めていきましょう。
配点は100点/300点です。

出題形式

大問はなく、小問は2問です。
小問 は「内容説明記述」(あるいは「要約」)で、小問 が「見解論述」になっています。

解答形式

全てが「記述式」で、前述のように「内容説明記述」(あるいは「要約」)と「見解論述」を答えることになります。

 

青山学院大学コミュニティ人間科科学部 小論文試験を攻略するための勉強法

知識

「要約」と「論述」なので「知識」は無関係、とは無論なりません。課題文である硬質な論説文(評論文)を理解し咀嚼する為には、難解な語句や頻出テーマに関する「キーワード」を読み解く語彙力が当然、必要になります。さらに、「内容説明記述」、「要約」、「見解論述」での誤字・脱字は確実に「減点要素」になるので、漢字ひとつたりとも疎かにはできず、高度な語彙力を養成する必要があるのです。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要になります。「共通テスト(センター試験)」の漢字問題(要は同音異字、同訓異字の判別)が基礎的語彙力のひとつのバロメーターになるので、最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で具体的な学習を進めていきます。
尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html

読解

「論述」という出題教科であっても、課題文が示され、それに就いての設問として「内容説明記述」等があるのですから、その点では「現代文」の読解問題と捉えなくてはいけません。課題文の内容をいかに正確に読み取るかが最優先となります。基本は論説文(評論文)であって、そこで肝要になるのが、最重要解法である「Nの法則」の習得です。本文を「序論」「本論」「結論」に分け、論旨が述べられている「序論部」「結論部」の対応関係および「本論部」での段落相互関係に着目して読解するという手法を完璧に理解、定着させ、応用できるようになるまで問題練習を重ねることが重要になります。読解に際しては「出題の意図・狙い」で指摘されている「柔軟なものの見方や考え方」という視点を意識することも肝要です。
尚、具体的解法については本HPの別ページ「大学入試”王道現代文”」をご覧ください。

内容説明記述

長文の「内容説明記述」が頻出なので(80~100字ほど)、その記述方法はしっかりと押さえておく必要があります。「説明記述」で必要なひとつの要素は通常20~30字程度なので、先ず「最も重要な要素」を的確に把握し、その他の「要素」は設問内容から必要度の優先順位を特定できるように徹底的に練習することが肝要です。そして、正否の分かれ目となる「最重要な要素」を文末として他に必要な要素を3~5程度積み上げていく(積上げ方式)という手法を、過去問や練習問題などを通じて完璧にマスターしましょう。

要約記述

「要約」の基本は形式段落の中心文をつないでいくことです。本学部の課題文は比較的短めなのでこの方法でいけるでしょうが、仮に長くなった場合は(3000字以上)、字数的に難しくなります。その際は、「論旨」中心にまとめることを旨として、意味段落の「序論部」+「結論部」+α(「本論部」からの補足)という形でまとめていきましょう。
また、単なる「論旨要約」ではなく、限定的な「論点」、「視点」が提示される場合があります。そうしたときは、そこに焦点を絞って「論旨」をまとめる必要があるのです。先ずは、参考書などを活用して、あらゆる「論点」、「視点」を即座に把握できるようになるまで、「現代文」の解法に習熟しましょう。その上で、多くの問題集に記されている問題文の要旨等を使って記述練習を重ねるのです。その際、文法、文脈などの文章の基本や、内容が正確に伝わっているかどうか等に就いて、できれば添削指導を受けることが望ましいです。

見解論述

450~800字ほどという制約の中で「自らの見解」を的確に論じるには、構成メモの作成が不可欠になります。脳内イメージを可視化、客観的に捉える作業です。最重要な「論旨」、説得力溢れる説明に必要な「論点」(提示されているものも含め)や「視点」をアトランダムに記し、整理してチャート化していきます。その上で、「見解」を「頭括型」の「論述」としてまとめるべく各要素を取捨選択するのです。その際には、「批判的スタンス」の視点を特に意識し、カウンターとしての「論点」も用意しましょう(前述のように、「出題の意図・狙い」で「柔軟なものの見方」が問われています)。
また、課題文にデータが示されている場合、それらとの整合性をしっかりと確認することが肝要です。
尚、「序論」「本論」「結論」は「1:3:1」が原則。こうした構成メモの作成練習を繰り返すことが肝要で、実際の「論述練習」では、添削指導を受けることが必須です。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを知識対策篇、読解力対策篇、内容説明・要約記述対策篇、見解論述対策篇、過去問対策篇に分けてご紹介します。

知識対策篇

(1)『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)
(2)『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)
(3)『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)
(4)『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)。

前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、7割は(3)から、8割は(4)から始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特に(4)では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。

読解力対策篇

(1)『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)
初級レベルです。
「解法」って何? といった皆さんにお薦めの入門書です。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できます。

(2)『現代文読解力の開発講座(新装版)』(駿台文庫)
中級レベルです。
文章を客観的に捉える術が丁寧に説明されており、中堅から難関私大へのステップアップ段階の一冊です。

(3)『現代文と格闘する(三訂版)』(河合出版)
上級レベルです。
「文章を読み繋ぐ」ことを主眼として、その為のシンプルな「視点」を提案しています。「コミュニティ人間科学部」の「論述」の「問題文」を確実に読解する一冊です。

※尚、(2)(3)には「要約問題」があるので必ずこなしましょう(「要約記述」の対策になります)。

内容説明・要約記述対策篇

(1)『得点奪取 現代文[三訂版]』(河合出版)
中級レベルです。
「記述問題」から「説明・要約問題」までを明快に解説し、「内容説明・要約記述」のポイントを確実に学ぶ為の一冊です。

(2)『[記述篇]現代文のトレーニング(改訂版)』(Z会出版)
上級レベルです。
頻出テーマに沿った問題構成で、「完成度」も自ら把握できます。「内容説明・要約記述」の総仕上げへ向かっては不可欠の一冊です。

(3)『上級現代文Ⅰ[改訂版]』(桐原書店)
最終レベルです。
自らの「解答の欠点」を「採点者の視点」でチェックできます。「段落要旨」や「全文要約」の他に「参考図書」も紹介されているので、「コミュニティ人間科学部」の「内容説明・要約記述」対策に万全を期す1冊になっています。

見解論述対策篇

(1)『吉岡のなるほど小論文講義10[改訂版]』(桐原書店)
初級レベルです。
「小論文とは何か?」「どのように文章を組み立てたらよいのか?」という基礎・基本を体系的に解説しています。入門から基礎力養成の一冊です。

(2)『資料と課題文を攻略して合格答案を書くための 小論文のオキテPRO』(KADOKAWA)
中級レベルです。
入試で戦える「解き方」が身につきます。「小論文のオキテ」を習得でき、「コミュニティ人間科学部」の「論述」で必要となる可能性がある「図表読み取り」のポイントもつかめる一冊です。

(3)『小論文を学ぶ――知の構築のために』(山川出版社)
上級レベルです。
「読みと書きの技術論」「小論文に必要な知の構築」「実践演習を通じての知の習得」の3部構成で、「論述」で8割以上の得点ゲットをターゲットに据える一冊です。

(4)『小論文 テーマ別課題文集 21世紀を生きる[改訂版]』(駿台文庫)
最終レベルです。
「主要頻出テーマ」ごとの「論点整理」「キーワード解説」が充実。万全を期すための一冊です。

(5)『文藝春秋オピニオン○○✕✕年の論点100』(文藝春秋/毎年11月発売)
毎年の日本の様々な「争点」が多角的に提起されており、「論点」「視点」の捉え方を習得できます。「時事対策」にも活用でき、「条件」として言及すべき「具体例」のストックにもなる一冊です。

過去問対策篇

『青山学院大学 コミュニティ人間科学部』
実践レベルです。
10年分以上をしっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。

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