青山学院大学 法学部 A方式の総合問題
入試対策と勉強法
青山学院大学 法学部 A方式の総合問題
ここでは、青山学院大学の法学部を目指す方に対して、総合問題の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
青山学院大学法学部 総合問題(A方式)試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
本大学の入試科目「総合問題」は、国語、世界史、日本史、政治・経済の四科目にわたって広範囲に出題されます。(ただし、世界史、日本史は17世紀以降の近現代史に限定される)国語は法律に関するテーマに関する文章についての読解力を評価する問題が出題され、また世界史、日本史は政治思想史・政治制度史を中心にして出題される点に特徴があります。
出題量と時間配分
試験時間は90分です。問題数は、おおよそ30問程度です。ほとんどが選択問題ですが、1問だけ400文字程度の記述問題があります。選択問題には1問あたり平均2分を費やして解答するとして、60分以内に解答しましょう。記述問題はメモ・下書きを作成する時間も含めて20分で解答し、残り10分を見直しに当てるのが理想的な時間配分でしょう。
出題形式
出題形式は、大問3つに分けて出題されます。大問1が国語に、大問2が政治経済に、大問3が世界史と日本史に対応しています。大問のそれぞれに選択問題が10問程度出題されます。ただし、大問1には出題文の内容を要約する記述問題が1問あります。
青山学院大学法学部 総合問題(A方式)試験を攻略するための勉強法
順序としては、まずはじめに政治経済から手をつけて、次に世界史と日本史を勉強し、最後に国語の勉強をするのが良いでしょう。
政治経済と世界史と日本史という三科目については、この三つから一つを選んで受験すればよいと思っている受験生も多いのではないでしょうか。しかし、青山学院大学法学部(A方式)を受験する場合には、政治経済・世界史・日本史は選択科目だという認識は捨てる必要があります。さらに、たんに三つの科目を勉強するだけでなく、三科目の学習事項を相互に関連づけて勉強するようにしましょう。
政治経済は、経済分野よりも政治分野に重点をおいて勉強しましょう。問題集よりも教科書・参考書と資料集を中心に勉強するのがよいでしょう。用語の暗記よりも事項の理解に重点をおいてノートを作成するのが最善でしょう。
世界史、日本史は、17世紀以降の近現代史に重点をおいて勉強しましょう。特に政治思想・政治制度の歴史をよく理解しておくことが重要です。一問一答形式の問題集はあまり有効ではありません。参考書・資料集を中心にして、政治思想史・制度史だけをまとめたノートを作るのが柚香でしょう。政治経済で学んだ事項との関連にも注意しておきましょう。
国語についてです。合格水準に達するためには、相当の語彙力・読解力・知識が必要です。これらは、解法テクニック中心の問題集を解いてもなかなか身につくものではありません。出題テーマに関連する書籍を何冊か多読することが最も有効です。(推薦図書は以下で紹介する。)同じ本を何度も繰り返して読んでもよいでしょう。本を読んでいて政治経済、世界史、日本史で学んだ用語が出てきたら、用語集やノートで復習・確認しておきましょう。読んだ本の内容をノートに要約する練習をすれば、記述問題対策にもなります。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
(1)『理解しやすい政治経済』(文英堂)
(2)『詳説 政治・経済 研究』(山川出版社)
政治経済の勉強は、この二つをメインテキストにして、ノートに内容をまとめましょう。2冊の内容を1冊のノートにまとめるだけでかなり実力がつくはずです。ただし、政治分野に重点をおきましょう。
(3)『「なぜ?」がわかる 政治・経済』(学研プラス)
サブテキストに適切です。上記のメインテキストに合わせて読んでおくと理解が一層深まるでしょう。
(4)『政治・経済用語集』(山川出版社)
確認したい事項・用語は必ず用語集で調べる習慣をつけましょう。
(5)『これならわかる! ナビゲーター 世界史B (3)』(山川出版社)
(6)『これならわかる! ナビゲーター 世界史B (4)』(山川出版社)
(7)『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本 [近現代史]』(東進ブックス)
(8)『日本の歴史 TRY AGAIN!(下)近世〜近現代』(語学春秋社)
いずれも、近現代史をわかりやすく解説してくれるテキストです。まずは、これらのテキストを熟読して、近現代史の流れをきちんと把握しましょう。
(9)『詳説 世界史研究』(山川出版社)
(10)『詳説 日本史研究』(山川出版社)
分量は多いですが、内容が詳しいテキストです。政治制度史・政治思想史の部分だけを抜き出してノートにまとめるのがよいでしょう。
(11)『明解 世界史図説 エスカリエ』(帝国書院)
(12)『図説 日本史通覧』(帝国書院)
世界史や日本史ではヴィジュアル的なイメージが湧かないことが理解の妨げになることも多いでしょう。そういう場合には、図説の該当ページを眺めるのも有効です。
出題テーマに関する推薦図書としては、以下のような書籍が挙げられる。
(1)糠塚康江『議会制民主主義の活かし方』(岩波ジュニア新書)
(2)鵜飼健史『政治責任-民主主義とのつき合い方』(岩波新書)
(3)田中拓道『リベラルとは何か』(中公新書)
(4)宇野重規『民主主義とは何か』(講談社現代新書)
(5)イェーリング『権利のための闘争』(岩波文庫)
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