青山学院大学 経済学部 英語
入試対策と勉強法
青山学院大学 経済学部 英語
ここでは、青山学院大学の経済学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
青山学院大学経済学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
2024年度は、大問5問の出題でした。大問1は、グラフの読み取り問題、大問2は、120~150語の短い英文が3問出題されその内容を問う問題でした。大問3は、文法・語彙の問題と並べかえ問題、大問4は、600語以上の長文読解問題、大問5は、長い会話文読解問題でした。日本語訳などの一部が記述式で、多くの問題はマークシートに記入する選択式です。年度によって大問の順番や内容が変わるので注意しましょう。
出題量と時間配分
90分で大問を5つ解くことになります。大問1のグラフ問題を10分以内で解き、大問2の3問の短い長文読解を15分以内で解き、大問3の文法問題を10分以内で解き、大問4の長文読解を25分から30分で解き、大問5の長い会話文を25分から30分で解くと90分の時間内に解き終えます。
2023年度のように、大問2で1200字を超える長文が出題された場合、大問2、4、5で使える時間が70分になるので、1問あたり23分で解く必要があります。過去問を解きながら様々な場合を想定して練習しましょう。
出題形式
2023年度と2024年度の大問1ではグラフの内容を問う問題が出題されています。大問3の文法・語彙と並べかえ問題は基本的な知識と構文力が問われています。大問2、4、5の長文読解と会話文読解では、日本語訳、指示語の指すものを問う問題、下線部の意味を問う問題、内容把握の問題が出題されています。
解答形式
大問4の(1), (2), (3), (4) は記述式です。日本語訳、代名詞の内容を英語で書く問題、下線部の国名を英語で書く問題です。その他はすべてマークシートに記入する選択式です。解答用紙が異なっているので注意しましょう。ミスを防ぐために、設問を解くたびごとに解答用紙に記入するようにしましょう。
青山学院大学経済学部 英語試験を攻略するための勉強法
単語、熟語、文法、構文
単語の意味を聞く問題が多く出題されているので、語彙強化は必須です。標準を超えるレベルの単語も出題されているので、単語集で基本単語を覚えるのはもちろん、できる限り語彙を多くしておくに越したことはありません。熟語、文法・語法も毎年必ず出題される分野で、しっかり対策をしておくべきです。標準的なレベルのものが多いので、後述の問題集で確実に解けるようにしておきましょう。特に並べかえ問題では、主語と動詞を中心として構文を意識し、さらにどの文法事項が問われているのかを意識すると、速く正確に正しい英文を作ることができます。
読解問題
読解問題は、2023年度で1000語を超える英文が2問出題されています。2024年は約400語、約600語、約800語の英文が出題されています。正確な読解力と速読力が求められます。ただ早く読もうとしても正確に設問に正解することができないので、まずSVOCの構文をしっかりと把握する必要があります。その際に意味の切れ目で切り、それぞれのブロックの関係(文型、主節・従属節、関係詞や同格節)などを把握しつつ、英文を前から意味をつかんで読みましょう。
また、700語を超える英文を読んで設問に正確に対応するためには、段落ごとに内容をまとめ、簡単にメモをとることも有益です。そして、メモを参考にしながら段落ごとの関係に注意しながら英文を読み進めましょう。
さらに完全に理解した英文の意味をつかみながら音読することが読解力と速読力を向上させるのに大いに役立ちます。
下線部を日本語に訳す問題では、構文を誤ると大幅減点になるので、しっかりと構文把握を行いましょう。また記述式の日本語訳に慣れるために、本学部の過去問だけでなく、本大学の他学部の下線部和訳も解くことが有益です。
会話文
会話文は標準的な文法、構文を押さえた上で、会話の流れ、内容を問う問題がメインとなっています。読解問題と同じく、多少分からない部分があっても文脈で内容判断する練習をするのがよいでしょう。必ずしも口語表現自体が問われることはありませんが、ネイティヴによる日常会話という設定が多いので、口語表現もしっかり学習した方がいいでしょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを単語篇、熟語篇、文法・構文・語法篇、長文読解篇、会話問題篇に分けてご紹介します。
単語篇
(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
高校中級レベルの単語にも不安があるようであれば入門編から始め、しっかり基礎を見直しておくのがよいでしょう。必修編レベルを派生語も含めしっかり身に着け、自在に使えるようにしておくことが必須です。それが出来たらさらに上の『上級編』を目指しましょう。この本の特長になっているように、英文の中で英単語を覚えましょう。
(2)『ターゲット1900』(旺文社)
単語や派生語だけでなく、余裕があれば入試問題を題材とする例文も覚えましょう。
(3)『システム英単語』(駿台文庫)
単語や派生語だけでなく、ミニマルフレーズごとに覚えましょう。読解だけでなく文法問題でも役に立ちます。
単語集については普段から辞書代わりにも使い、読解問題で出てきたらチェックしておくなど、それをベースにして知らない単語をつぶしていようにしましょう。学校で使用しているものがあればそれで良いでしょう。
文法・構文篇
(1) 『ネクステージ』(桐原書店) 問題番号1から742が文法問題、743から1244がイディオム問題、1245から1364が会話表現、1365から1474が単語・語彙問題です。
(2)『英語頻出問題総演習』(桐原書店)
文法事項が単元別になっていないので、一通り文法を学習を終えてから使用すると効果的です。問題を見て何の問題なのかを見抜く訓練にいい問題集です。
(3) 『スクランブル英文法・語法』(旺文社)
(4)『ヴィンテージ』(いいずな書店)
これらは当大学当学部を志望する者にとって必須の問題集です。構文、文法、そして(1)、(2)については語彙、イディオム、そして会話表現に至るまで、当学部に必要な知識が網羅されています。このうちのどれか一冊でよいので、全て使いこなせる知識にしましょう。
<参考書>
(1)『フォレスト』(桐原書店)
(2)『ブレイクスルー』(美誠社)
(3)『総合英語 be』 (いいずな書店)
参考書は、文法について辞書として用いると共に、身に着けた知識を再確認し、整理するために使用するとよいでしょう。
<会話文問題の対策>
(1)~(4)の問題集の会話文編をピックアップして解くと効率的な練習になります。特に会話独特の表現を学習することができます。
<並べかえ問題の対策>
(1)~(4)の問題集の並べかえ問題をピックアップして解くと効果的な練習になります。数多くの問題が掲載されているので、しっかりと問題演習をして並べかえのコツをつかんでください。
長文読解篇
まず1文1文の意味を正確につかむことから始めます。正確に読めるようになってきたら徐々に長い英文に挑戦しましょう。
以下の問題集の100や300などの数字の小さいものから始めて、徐々に数字の大きいものに進んでいきます。問題集は相性があるので、実際に書店で手に取って選びましょう。
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)英文がどのように構成されているのかを読み解く基礎を提供してくれます。
(2)『やっておきたい英語長文300、500、700』(河合出版)
定番問題集です。『300』は語彙数200から300と短く、比較的易しい長文です。基礎固めに用いるとよいでしょう。『500』はその上位問題集で語彙数400から600の標準レベルで、『700』は600~900のやや難レベルの長文です。
(3)『大学入試よく出るテーマ読み解き英語長文500、800』(旺文社)
これも定番問題集です。大学入試によく出るテーマごとに並べた問題集です。『500』は語彙数400から600、『800』は語彙数700から900です。
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