青山学院大学 総合文化政策学部 A方式の総合問題
入試対策と勉強法
青山学院大学 総合文化政策学部 A方式の総合問題
ここでは、青山学院大学の総合文化政策学部を目指す方に対して、総合問題の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
本大学の「一般選抜」では、「全学部日程」「個別学部日程」という2種類の試験が実施されていますが、以下の入試傾向は、2024年度の「一般選抜(個別学部日程)」の「総合問題」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外・以前の入試問題に言及している場合もあります)。
青山学院大学総合文化政策学部 総合問題試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
出題科目は、「現代の国語」、「言語文化(近代以降の文章)」、「地理歴史・公民(主に「歴史総合」、「世界史探究(現代史)」、「日本史探究(現代史)」、「公共」、「倫理」、「政治・経済」)」。
「現代文」の論説文(評論文)を課題文として、「現代文」、「世界史」、「日本史」、「政治・経済」、「倫理」の5科目にわたって広範囲に出題されます(ただし、「日本史」、「世界史」の出題範囲は現代史に限定されます)。「国語」の読解問題はほんの一部で、ほとんどが「地歴公民」からの知識問題である点が大きな特徴といえるでしょう。
文章内容は近代論、格差論・言語論・生命論、社会論・文明論・文学論・哲学論・身体論等とバラエティに富んでおり、しかも硬質な文章で抽象的語句も多く、読解には高度な語彙力が必要になります(2024年度は表現の自由論)。
出題量と時間配分
課題文の文章量は、6000~7000字程度で、他校と比較してやや多めです(2024年度は約6000字)。
試験時間は60分、30秒以内に答えられる「知識問題」を先に解答した後で、残りの問題を解いていくのが現実的です。
配点は100点/310点です。
出題形式
基本的には大問1題が定着しています。小問は15~20問ほどで、解答数は25前後です(2024年度は19問で25)。
解答形式
「マーク方式」のみが定着しています。
課題文中の下線部や空所について、内容正誤判別・理由説明・換言説明、漢字の同音(同訓)異字判別などが問われます。
青山学院大学総合文化政策学部 総合問題試験を攻略するための勉強法
知識
本学部の漢字の同音(同訓)異字判別等の知識問題は他学部と比較して難易度が高い方なので、しっかりとした準備が欠かせません。また、大学入試らしからぬ問題もあるので、中学入試レベルの基礎も改めて確認しておく必要があります。
いずれにしても、先ずは「己が実力」を把握することが重要です。「共通テスト(センター試験)」の漢字問題(要は同音異字、同訓異字の判別)がひとつの目安となるので、最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきます。
尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html
現代文読解
論説文(評論文)や随筆などに特有の「解法」と全てに共通する「解法」を体系的に理解し定着させ、応用するために肝要なのが復習の仕方です。「考え方のプロセス」をトレースすることが必須で、特に間違った問題が肝要になります。誤ってしまった分岐点をしっかりと確認しておくことが必須です。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが「解法」となります。
尚、「具体的解法」に就いては本HPの別サイト「大学入試”王道現代文”」を御覧下さい。
地歴公民
「世界史」と「日本史」については、先ずは現代史の大きな流れを頭に入れて、その後は「一問一答形式」の問題集で知識を定着させるのが効果的でしょう。勉強量のバランスも考えると、「世界史」と「日本史」は並行して同時に勉強するのが望ましいでしょう。
「政治・経済」、「倫理」については、得点するために内容理解が不可欠になるので、単なる「一問一答形式」ではなく内容解説が充実している問題集をしっかりこなしておくべきです。その際、理解が不十分な用語・事項は用語集や参考書などで内容を確認しておくことが重要です。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
知識対策編
(1)『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)
(2)『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)
(3)『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)
(4)『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)
前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、7割は(3)から、8割は(4)から始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特に(4)では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。
地歴公民対策篇
(1)『要点ハンドブック世界史B[新課程版]』
(2)『要点ハンドブック日本史B[新課程版]』(ともに文英堂)
基本レベルです。
基本事項の復習に適しています。そこまで分量も大きくないので、負担に感じることもないでしょう。
(3)『山川一問一答世界史』
(4)『山川一問一答日本史』(ともに山川出版)
中級レベルです。
「世界史」「日本史」はこの2冊をメインテキストにして勉強するとよいでしょう。世界史はフランス革命以降、日本史は明治維新以降の部分を集中して何度も繰り返してこなしましょう。
(5)『世界史用語集』
(6)『日本史用語集』(ともに山川出版)
上級レベルです。
知らない用語、理解不足を感じる用語が出てきたら、即座に用語集で確認するようにしましょう。
(7)『実力をつける政治・経済80題[改訂第2版]』(Z会)
基本レベルです。
「政治・経済」のメインテキストにするのに最適な問題集です。
(8)『メモリーバンク新倫理問題集[最新第5版]』(清水書院)
基本レベルです。
「倫理」のメインテキストにするのに最適な問題集です。
※(7)(8)はともに解説がわかりやすく、充実しています。初めて取り組む際には、理解できないポイントが出てくるかもしれませんが、拘らずに一冊終わらせることを優先することが重要です。不安が残る場合には同じ問題集を2回以上解きましょう。
(9)『政治・経済用語集』
(10)『倫理用語集』(ともに山川出版)
中級レベルです。
知らない用語、理解不足を感じる用語が出てきたら、即座に用語集で確認するようにしましょう。
(11)『理解しやすい政治・経済』
(12)『理解しやすい倫理』(ともに文英堂)
上級レベルです。
「政治・経済」「倫理」で学習するべき事項を平易にまとめた参考書です。問題集を問いてみて、理解不足を感じる事項がありましたら、これらの参考書の該当箇所を見て調べるようにしましょう。
(13)『人物で読み解く倫理』(学研プラス)
上級レベルです。
人物を中心に倫理の内容を整理し直してある参考書です。上記の『理解しやすい倫理』に併用して参照すると効果的です。
過去問対策編
『青山学院大学 総合文化政策学部』
実践レベルです。10年分以上をしっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。
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