中央大学 法学部 英語
入試対策と勉強法
中央大学 法学部 英語
ここでは、中央大学の法学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
中央大学法学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
大問1が英文和訳、大問2が和文英訳、大問3~6が文法・語法・語彙等知識系問題、大問7~8が読解問題というのが安定した本学部の傾向です。全体の英文量も多いですが、他大と比べて知識系の問題の比率がやや高いといえるでしょう。読解問題の素材となっている英文は論説などの硬い内容のものから物語・随筆など柔らかいものまで様々なものが出題されています。文法系では、誤文訂正も出題されるため知識の精度を高めておく必要があります。
出題量と時間配分
試験時間は90分です。
大問数が多いためタイムマネジメントが重要です。
大問1・2(英文和訳・和文英訳:50点)を30分、大問3~6(文法・語彙等:60点)を30分、大問7~8(読解:40点)を30分というのが基本的な戦略となるでしょう。配点との兼ね合いで読解問題の時間を少なめに設定していますが、知識系の問題でより速く解くことが出来るなら、残りの時間も読解問題にまわすことでより高得点を目指すことが出来るでしょう。
出題形式
上記の通り配点が与えられています。全体の3分の1を和文英訳と英文和訳が占めています。ここは実力差の出やすいところであるのでしっかりとした対策が必要です。知識系の出題が多いことも特徴的です。語彙を書かせる設問もあります。
解答形式
和文英訳・英文和訳のみならず、知識系の問題でも単語の派生や頭文字を与えられた形で単語を短文に補充するという記述問題が出題されます。読解問題に関しては例年すべて選択式となっています。誤文訂正では文法・語法だけでなく内容的な視点からも間違いを見つけなくてはならない出題となっています。
中央大学法学部 英語試験を攻略するための勉強法
英文和訳
いったんは英文の基本構造に忠実な訳を作り、その上で本文の流れに合うような形で部分的な編集を加えていくという2段構えの手順を確立しましょう。下線部分のみを検討するだけではなく、ある程度は英文全体の流れを確定できていないと、設問となっている箇所だけ見れば成立しうるような訳に見えても、話につながりのない英文になってしまうことがあります。
和文英訳
基本的な単語・文法・構文を用いれば書くことの出来る出題ではありますが、実際に書くトレーニングを重ねていないと限られた時間の中で一定以上の完成度の英文を作ることは難しいでしょう。後述の問題集を使って、基本的な知識を柔軟に、そして即座に引き出せるようになるまで練習を重ねましょう。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありませんが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実であり、時間短縮に直結します。学習の際には、一つの英単語の意味の広さを意識した記憶を行い、読解で柔軟な訳を出せるように仕上げていきましょう。
文法・語法
細かい知識が問われているわけではないことから、標準的なインプット教材をしっかりこなしておけば十分な得点が期待できるでしょう。誤文訂正についても細かい知識が問われているわけではありません。
読解問題
大問1の和文英訳問題も本文に目を通すべきであることからすると、大問7・8と併せて英文量はかなりあります。そのため、一定レベルの精読する力があることを前提として、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。構文把握は必要な範囲で行うイメージです。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から訳し下していくことができるようになります。併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来るでしょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法・語法編、英作文編に分けてご紹介します。
英文解釈
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
長文読解
音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つものをあげました。パラグラフ・リーディングの理解や設問形式ごとの解き方、英文エッセイの構成などまで説明されているテキストでもあります。いずれも問題を解くだけでなく解説までしっかり読み込みたい教材です。
(1)『The Rules英語長文問題集3・4』(旺文社)
(2)『英語長文ポラリス2』(KADOKAWA)
(3)『全レベル問題集:英語長文5』(旺文社)
(4)『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)
(5)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』(東進ブックス)
(6)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
文法・語法
(1)『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としては比較的説明が厚めなので自分で進めやすいでしょう。
(2)『英文法ファイナル問題集[標準編・難関編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。各回に誤文訂正問題も含まれているため、本学部を受けるのであればぜひ取り組んで欲しい一冊です。
英作文
(1)『英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(桐原書店)
文法知識と英作文の橋渡しをしてくれる良書です。繰り返し何度も解くことで、どのような場面でどんな文法事項を利用すると英語として自然なのかが身につきます。
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