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学習院大学 文学部 国語
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

学習院大学 文学部 国語

ここでは、学習院大学の文学部を目指す方に対して、国語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

本大学の「一般選抜」は、「コア試験」「プラス試験」と「大学入学共通テスト利用入学者選抜」があります。尚、本稿では、文学部「哲学科・史学科・日本語日本文学科・英語英米文化学科・ドイツ語圏文化学科・フランス語圏文化学科・心理学科・教育学科」の2024年度の「国語」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外・以前の入試問題に言及している場合もあります)。

学習院大学文学部 国語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

「試験教科・科目」は「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」「古典探究」

「現代文」は2題。ともに「論説文(評論文)」が基本(ただ、稀に「随筆」の出題もあります)。文章内容は「哲学論」「文学論」「言語論」「教育論」「社会論」、「経済論」「芸術論」「美術論」等と多種多様で硬質な文章が多くやや読みづらくなっています(24年度は「科学論」の「科学者という仕事――独創性はどのように生まれるか」と、「公共論」の「テーマパーク化する地球」)。「漢字(書きとり)」は17年度以降、ひとつの大問として出題されていましたが、24年度は小問扱い(来年度以降も要注意)。

その他の「知識」は小問として扱われ、「四字熟語」「語句の意味」「慣用句」「ことわざ」「修辞法」「国語常識」等の幅広い分野から出題されます。「古文」は1題で、主に古代~近世の「物語」(「歴史物語」含む)、「説話」や「日記」、そして、「読本」といった題材(「和歌」も含まれる)です(24年度は「女流日記」の「弁内侍日記」)。「文語文法」から「内容解釈」までの総合的読解力、そして、「歴史的背景」を含めた「古典常識」も問われます。「語句の意味」「文学史」は頻出。「漢文」も1題。「思想書」「逸話集」「歴史読本」などが出題される(稀に「漢詩」もある。24年度は儒教の基本古典である「四書五経」のひとつ「大学」)。「基本的句法」や「読み」、「語句の意味」などが問われます。尚、近年は「返り点記入」が必出 (かつては「書き下し文記入」もありました)。

出題量と時間配分

問題文の文章量は、「現代文」が2題合わせて5000~7000字弱程度で他校と比較してやや多め(24年度は約7000字)、「古文」は800~1300字程度(24年度は約1100字)、「漢文」は100~150字ほど(24年度は約130字)。試験時間は90分。解答数が多いので、決して余裕はありません。「スピード重視」を心がけましょう。先に、配点が合わせて「60点」の「古文」「漢文」を30分強で確実にこなし、配点が合計「90点」の「現代文」は60分弱をかけてしっかりと解いていきましょう。配点は全学科ともに150点/400点

出題形式

13年度までは大問5題が基本でしたが、本年度は4問(来年度以降の動向に要注意)。
「大問一」は「論説文(評論文)」(稀に「随筆」)で、「小問」は4~7問程度(解答数は9~18とバラつきがあります。24年度は7問で17)。「大問二」も「論説文(評論文)」で、「小問」は6~7問ほど(解答数は10~15程度。24年度は6問で16)。「大問三」は「古文」で、「小問」は8~9問が基本(解答数は14~22ほど。24年度は8問で14)。「大問五」が「漢文」で、「小問」は4~5問程度(解答数は6~8ほど。24年度は5問で6)。

解答形式

「マーク方式」と「記述式」の併用型
「現代文」の「マーク方式」では「空所補充」「内容合致」「理由説明」「換言説明」など、「記述式」では「抜き出し問題」や「知識問題」などが出題されます。「説明記述」はほとんど出題されません。
「古文」では、「文語文法」「語句の読み書き」「現代語訳」「内容解釈」「和歌修辞法」などが、「マーク方式」と「記述方式」で出題されます

「漢文」では、「返り点記入」が「記述式」の定番で、他に「語句の読み書き」や「句法」、「内容解釈」などが、「マーク方式」及び「記述式」で出題されます。
また、「文学史」「古典常識」も頻出です。

 

学習院大学文学部 国語試験を攻略するための勉強法

知識

本学部の「漢字の書きとり」等の「知識問題」のレベルは標準的ですが、多彩な「漢字挿入」の出題などでてこずる可能性もあるので注意が必要です。よって、万全の準備が必要になるので、先ずは「己が実力」を把握することが重要。「共通テスト(センター試験)」の「漢字問題」(要は「同音異字」「同訓異字」の判別)が「基礎的語彙力」のひとつの目安になります。最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきます

尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。http://www.kanjijiten.net/center/index.html

「現代文」解法①

「論説文(評論文)」「随筆」、それぞれ特有の「解法」、そして全てに共通する「解法」を理解し定着させ、応用するために重要なのは「復習」の仕方です。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須で、特に「間違った問題」が肝要になります。誤ってしまった「分岐点」をしっかりと確認しておくことが重要で、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが「解法」になります。 尚、「具体的解法」に就いては本HPの別サイト「大学入試”王道現代文”」を御覧ください。

「現代文」解法②

本学部で注意したいのは判別しづらい内容読解の「選択肢設問」です。対応するためには、先ずは「設問」に対する「読解力」を培う必要があります。「設問」はそもそも何を問うているのかを常に把握しながら、問題練習を繰り返すことが重要です。

そして、「選択肢消去の仕方」に習熟する学習も重ねましょう。「換言説明」であれば傍線部の「原意」(要は本来の意味)にこだわった「原意消去」、「理由説明」であれば「直接的理由」として結びつくかどうかによる「消去」などを常に意識することが肝要です。また、「接続詞」「副詞」などが頻出の「空所補充」では、「代入確認」を絶対に忘れないようにするための練習を繰り返すことが不可欠です。

「現代文」解法③

必出の「抜き出し問題」に対する準備も必須です。多様な「内容」が問われますが、とにかく基本練習を徹底させましょう。先ずは抜き出すべき「内容」を設問等から的確に把握した上で、「抜き出し範囲」を絞り込む(原則的には「同一意味段落」)。そして、「条件」に合致する「抜き出し候補」を探す(「候補」はひとつとは限らないので要注意)。こうした練習を積み重ねることが肝要です。

古文

先ずは「重要古文単語」および「文法」を徹底的に習得する必要があります。「現代語訳」をする上での最重要ポイントであり、「文法」や「単語の意味」は直接問われます。特に「助動詞」「助詞」の「意味・用法・接続」は完全に定着させることが肝要です。そのためにも「品詞分解」は徹底的に練習する必要があります(直接的な出題もある)。また、「敬語」も頻出なので習得が必要です。さらに、「文学史」はほぼ頻出で「和歌修辞法」も含めた「古典常識」も問われるので、それらの事項もしっかりと確認しておきましょう

漢文

「文の構造」「句法」「語句の読み・意味」、「返り点」・「書き下し文」等の基礎的知識は習得・復習しておきましょう

 

推奨テキスト

*テキストには相性があります。できれば書店で手にとって確かめてから選びましょう。

[知識対策編]

①『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)→②『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)→③『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)→④『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)。

前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は①から、6割は②から、7割は③から、8割は④から始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特に④では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。

尚、本学部頻出の「文学史」対策としては、『SPEED攻略10日間 国語 文学史』(Z会出版)が時系列も理解でき、コンパクトにまとめられていてオススメです。

[現代文対策編]

『システム現代文  バイブル編(改訂新版)』(水王舎)…初級レベル。「解法」って何? といった諸君にお薦めの入門書。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できます。

『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈九訂版〉』(河合出版)…初~中級レベル。「正解の根拠」を明確にした詳細な「解説」に定評があり、「入試現代文」の「マーク方式問題」への突破口を開く一冊です。

『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)…中級レベル。あらゆる問題形式に対応した「解法」を明示しています。中堅からGMARCHへのステップアップ段階の一冊です。

『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)…中~上級レベル。「読解へのアクセス」で問題点を喚起し、「選択肢設問」の「消去の根拠」も明記されており、「解法理解度」を自己確認できます。自らの実力を把握することで、学習院合格に自信が持てる一冊です。

『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)…上級レベル。「読解力」と「解答の論理力」を講義形式の解説で養成しています。文章を客観的に捉える術が習得でき、学習院経済学部合格を確実にする一冊です。

[古文対策編]

『重要古文単語315(三訂版)』『標準古文単語650(三訂版)』(ともに桐原書店)…前者を反復して完全定着させた上で、後者を数回丁寧に通読しましょう。それで古文の「語彙」はほぼ心配ありません。

『ステップアップノート30  古典文法基礎ドリル(三訂版)』(河合出版)…「文法」の基本が分かりやすくまとめられています。「例文」は「品詞分解」し「現代語訳」も必ずこなしましょう。

③『大学入試 全レベル問題集 古文 4  私大上位・私大最難関・国公立大レベル 新装版』(旺文社)…最難関私大などの良問14題を収録し、分かりやすく解説している。古文の5つのジャ

ンル別対策が掴める「古文ジャンル解説」、重要な文法と語句を併記した「現代語訳」等、全ての問題に通じる最強の「読解ルール」で、「古文」の「読解」に自信が持てる一冊です。  

『速読古文常識』(Z会出版)…「古典常識」習得用。必修300語を収録しており、実戦的トレーニング文章の文脈で効率的に定着可能。共通テストから難関私大まで対応しています。

尚、「和歌修辞法」等に就いては、学校配布の「国語便覧」も活用しましょう。

[漢文対策編]

『漢文道場[基礎編]』(Z会出版)…「送りがな・返り点」といった基本ルールから重要な「句法」まで、基礎力養成の一冊。

『ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習(河合塾シリーズ)』(河合出版)…基礎定着確認用です。

[過去問対策編]

『学習院大学文学部各学科=実践レベル。10年分以上をしっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。

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