学習院大学 法学部 英語
入試対策と勉強法
学習院大学 法学部 英語
ここでは、学習院大学の法学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
学習院大学法学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
読解、文法・語法、会話、英作文と幅広く出題され、総合的な実力を測る構成です。会話問題は、会話特有の表現よりも、一般的な英語知識で解ける出題が多いです。読解総合問題では、内容把握だけでなく、文法・語法等の知識やそれを前提とした小問も多く出題されます。知識問題は、英作文も含めて、基本~標準的レベルの出題です。なお、法学部プラス入試(経済学部コア入試と同一問題)はコア入試と同じ出題傾向です。
出題量と時間配分
90分で150点満点です。例年、読解問題が配点の6割以上を占めていますし、記述問題も含まれていますので、出来るだけ多くの時間を充てたいです。文法・語法や会話は比較的易しい問題が多く、英作文も2題だけですので、合わせて20分程度で終わらせるようにして、残りの時間は読解問題の解答に充てましょう。
出題形式
大問7題で構成されています。大問1・2の読解問題(700語程度)では、例年小問が各10問前後ずつ出題されていますので、本文を丁寧に読み進める必要があります。大問3の読解問題と大問4~6の知識問題(文法・語法、会話、誤り箇所指摘)には小問が例年各5問ずつあります。大問7の英作文は2問出題されています。
解答形式
文法・語法や会話問題(大問4~6)と中文読解問題(大問3)は全て記号選択問題です。長文総合問題(大問1・2)は、記号選択のほか、下線部和訳や日本語での説明、本文からの抜き出し等、記述式の問題も出題されています。英作文は空欄補充形式ですが、以前は純粋な和文英訳の形式で出題されていました。
学習院大学法学部 英語試験を攻略するための勉強法
単語や文法等の知識を身に付けることが前提ですが、その点については他学部の解説と重複するため、そちらを参照して下さい。ここでは、本学の読解問題攻略に向けた学習法を中心に記します。
一般に、私立大学の英語の入試問題は、マーク式の記号選択が多いため、‘なんとなく’文意が分かれば読めた気になってしまいがちです。しかし、本学の入試問題では、指示語や代名詞が文中の何を指すのかを問う記述式の出題が毎年のように出題されるため、大意を掴んだだけでは正解出来ないものも多いです。
また、記号選択の出題でも、本文に沿って細かく設問が設定されていることを合わせて考えると、出題者は、精緻な英文解釈の力を見ている(さらにそのような読み方を受験生に促している)と考えられます。正確な英文解釈を行うためには、語彙や文法の知識は不可欠ですし、英文和訳や説明型の設問では、理解した英文を、正しく分かりやすい日本語で表現する力まで求められています。
もっとも、記述式の解答は読解総合問題1題あたり数問ですから、国公立大学と比べれば、比重としては少ないですが、本学を志望される方にはしっかりとした英文解釈の練習を積んで頂きたいです。英文解釈の学習は際限のないものではありますが、本学の入試問題で求められる英語力は、あくまで標準的なレベルですから、極端に複雑な英文や概念的で理解しにくい文章まで手を広げる必要はありません。受験である以上、むしろ重要なのは時間内に解き終わることです。
したがって、一定の英文解釈力が付いた段階で、長文での演習が必要となります。その際は、一文一文を日本語訳していては時間が足りないため、ディスコースマーカーを意識しつつ、抽象→具体の流れやパラグラフ内のトピック・サポートの区別等、英語の文章における一般的な構成に慣れておきましょう。
このような練習を積んだ上で本学の過去の入試問題に出来るだけ多く取り組んで下さい。
推奨テキスト
*テキストには相性があります。できれば書店で手にとって確かめてから選びましょう。
(1)『速読英単語①必修編』(Z会出版)
同レベルの単語帳は多数出ているため、基本的には自分で手に取り、使いやすいものを選ぶと良いですが、ここでは、本書を挙げておきます。本書は、テーマごとに単語と文章を掲載しており、知識を関連させて記憶に残りやすくする工夫がなされています。また、発音や派生語・熟語等、見やすいレイアウトも魅力です。
学習院大学の入試問題では、知識事項は独立した大問としても読解問題の小問としても出題される可能性があるため、どのような形で問われても対応出来るように、様々な知識を関連付けて覚えておきましょう。
(2)『合格英熟語300』(ごま書房)
熟語の知識をどこまで増やすべきか悩んでいる受験生も多いと思いますが、片っ端から網羅的に覚えようとしてもキリがありません。まずは受験生なら誰もが知っているような表現を押さえてしまいましょう。
標準的な出題が続く本学の対策としては、本書に掲載されている300個は欠かせません。熟語を覚える際には、それを構成している名詞・動詞・形容詞の意味は必ず確認し、覚えておく必要があります。さらに、副詞や前置詞にも注目しましょう。本学に限らず、あまり知られていない熟語が入試に出されることもありますが、その場合、副詞や前置詞の核となるイメージから推測できるものも多いです。また、読解でもヒントになることがあるので、同じ副詞・前置詞が使われている熟語同士を比較して記憶しておくとよいでしょう。
(3)『学習院大学(法学部・他学部)過去問』
本学の英語の入試問題では(国際社会科学部コア/経済学部プラスを除き)学部間による傾向・難易度の差がありません。多様な出題形式や時間配分に慣れるためにも学部を問わず多くの過去問で演習しておきましょう。特に読解問題は、細部まできちんと理解出来ていることの確認と、時間内に解ききるスピードで読む練習の両面を意識して取り組んで下さい。
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