試験教科･科目は｢現代の国語｣｢言語文化｣｢論理国語｣｢古典探究(漢文は含まない)｣です｡
｢現代文｣は１題で｢論説文(評論文)｣がほとんどですが、｢随筆｣が出題される年度もあります。文章内容は政治論、哲学論、経済論、言語論、情報論､進化論等と多種多様ですが、硬質な文章は少なく比較的読みやすいものです(24年度は地方経済論の｢日本経済新聞｣の記事)。
｢漢字(読み･書き)｣は2015年度以降、大問として出題されていましたが、24年度は小問扱いとなりました(来年度以降の動向に要注意)｡その他の｢知識｣は小問として扱われ、四字熟語、語句の意味、慣用句、ことわざ、修辞法等の幅広い分野から出題されます。解答数も多いので、万全の準備が欠かせません。
｢古文｣は１題で、主に古代～近世の｢物語｣(｢軍記物語｣等含む)､｢随筆｣、｢説話｣、｢紀行文｣、｢俳文集｣といった題材(｢和歌｣も含まれる)が多いようです(24年度は最古の長編物語である｢うつほ物語｣)。文語文法から内容解釈までの総合的読解力、そして、歴史的背景を含めた古典常識も問われます。語句の意味と文法は必出です。

読解を中心に、文法・語法・英作まで幅広く出題されており、リスニングを除く総合的な英語の実力が問われています。全分野において標準レベルでの出題で、日頃の学習で確実な実力を養っておく必要があります。なお、経済学部のプラス入試は国際社会科学部と同一日程・同一問題で出題され、設問を含めた英文量はコア試験より多く、コア試験と異なる形式（図表問題や、読解中の語彙完成問題等）の出題も見られます。