一橋大学 前期-(商/経済/法/社会/ソーシャル・データサイエンス学部) 英語
入試対策と勉強法
一橋大学 前期-(商/経済/法/社会/ソーシャル・データサイエンス学部) 英語
ここでは、一橋大学 前期(商/経済/法/社会/ソーシャル・データサイエンス学部) を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
一橋大学 前期(商/経済/法/社会/ソーシャル・データサイエンス学部) 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
2024年度は長文読解問題については以前の2題(2021~23年度は1題)に戻り、その他は自由英作文・リスニングという構成の出題と同様のものになっていました(文法の大問は2020年度より出題がありません)。もっとも2025年度よりリスニング問題の出題がなくなることが大学側から発表されています。長文読解問題は社会・文化系の論説文が多く、内容もやや高度で高い読解力が試されます。自由英作文はテーマ選択型の出題がやや多いといえますが、選択するものの中の一部もしくは全部に絵や写真などが与えられる説明・描写型も出題されることがあります。2017年のようにトピック選択型でありながら状況に応じた手紙の形式で記述することが求められるなど、年度によって形式にやや違いがあります。
出題量と時間配分
試験時間は120分です。
2024年度までは、そのうちリスニング問題の放送時間約20分に設問先読みの3分程度を加え25分、残りを95分程度で解くという戦略でしたが、2025年度よりリスニング問題はなくなるものの全体的な形式がどのように変わるのかには触れていないため、現場で判断する要素が大きくなります。
出題形式
長文は700語前後の長さではありますが、内容が一読了解型のシンプルなものではないことも多く、高い国語的な運用能力も必要です。設問が記述問題中心の出題で、和訳のみならず、具内的な説明を求められるなど処理に時間がかかります。自由英作問題も限られた時間の中で100~140語程度の記述が求められるため、書くべき内容を考えるのに時間をかけ、英文自体は素早く出力できるだけのライティング能力が必要です。
解答形式
前述のとおり、記述問題が中心の出題となっています。読解問題においては、本文の内容把握をしたうえで制限時間内に、設問で要求される解答を必要十分な形で完成させるのに骨が折れるでしょう。自由英作文は100~140語程度の記述が求められています。
一橋大学 前期(商/経済/法/社会/ソーシャル・データサイエンス学部) 英語試験を攻略するための勉強法
読解問題
出題される英語長文は1題になる年度であっても、その語数は2題出題されていた英文を合計したものと変わらないため、読み切るのにかなりの耐久力が必要です。また設問処理に時間がかかるものが多くあることを考慮に入れると、英文自体は素早く読み終える必要があるため速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から内容を取ることができなければ、時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。また、和訳問題も出題されることから、きっちりと英文解釈の力も身につける必要があります。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から訳し下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来、リスニングにも活かせることにもなります。
自由英作文
従来のテーマ型の自由英作文から、描写型や手紙の形式で答えさせるものなど、幅広い出題がなされます。英文エッセイの書き方を身につけることの重要性は変わりませんが、それに加えて、描写・説明型など他のパターンについても書き方を知っておく必要があります。書き方をおさえたあとは実際に書くことをくりかえし、学校の先生に添削をしてもらうなどして素早く自然な表現ができるようになる練習が必要です。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありませんが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実です。このレベルの大学を目指す以上は多くの受験生も高いレベルの単語を身につけているため、余力があれば上級レベルの単熟語に対応できる教材を利用しましょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈・和訳問題編、長文読解編、単語・イディオム編、英作文編に分けてご紹介します。
英文解釈・和訳問題
(1)『英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
(2)『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
やや勉強が進んでいる生徒向けとなっていますが、講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来ます。ポイントが絞られている分、説明の物足りなさを感じるところがありましたが、現在は筆者の西先生のYouTubeチャンネルでテキストの講義授業を受けられるため使い勝手がよくなっています。
(3)『Rise構文解釈1・2』(Z会出版)
『2』までやれば英文解釈・和訳に不安はなくなるでしょう。
長文読解
音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つものをあげました。パラグラフリーディングの理解や設問形式ごとの解き方、英文エッセイの構成などまで説明されているテキストでもあります。いずれも問題を解くだけでなく解説までしっかり読み込みたい教材です。
(1)『The Rules英語長文問題集4』(旺文社)
(2)『英語長文ポラリス3』(KADOKAWA)
(3)『全レベル問題集:英語長文6』(旺文社)
(4)『イチから鍛える英語長文700』(Gakken)
(5)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced/Top』(東進ブックス)
(6)『過去問』
早い時期に1年分はやっておきましょう。実際に解いてみないと記述問題のまとめ方の難しさなどのイメージがわかないからです。それを踏まえたうえで目的意識を持った普段の勉強をすることが効率的な勉強につながります。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。『上級』まで回せれば単語力に不足はありません。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
英作文
(1)『英作文ハイパートレーニング自由英作文編』(桐原書店)
自由英作文の構成の仕方、基本フレーズを修得することが出来ます。また、手紙やEメールの書き方も学べるので一橋受験生には特におすすめの一冊です。
(2)『英作文のトレーニング[自由英作文篇]』(Z会出版)
やや(1)と説明の仕方が異なるところがあるものの、学習した手順をさらにこちらで深めることが出来ます。
(3)TOEICテストスピーキング対策問題集
スピーキング用の問題集ではありますが、写真描写の問題があるため、その模範解答が描写型の英作文に役立ちます。
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