法政大学 共通問題 英語共通問題⑤
入試対策と勉強法
法政大学 共通問題 英語共通問題⑤
ここでは、法政大学の経済学部(経済学科)・社会科学部(社会学科)・スポーツ健康学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
法政大学経済学部(経済学科)・社会科学部(社会学科)・スポーツ健康学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
2024年度は、大問数が4問でした。大問1は文法・語彙問題、大問2は会話文読解問題(ジェンダーの平等をめぐる2人の大学生の会話)、大問3は長文読解問題(ソーシャルメディアが原因で解雇されないためのアドバイス)、大問4は長文読解問題(ハチにも観察される遊び行動)という構成でした。2022年と2023年の大問2は、300~400語の英文に29問の単語と熟語を選択する文法・語彙問題でした。
2025年度に向けては、2024年の会話文対策と2023年までの知識問題対策を行う必要があります。
出題量と時間配分
試験時間は90分で、その中で文法・語彙問題1問、会話文1問、長文2問を解くことになります。解答順序としては問題順で良いと思われます。時間配分としては、大問1が10分、大問2、3、4が各25分の合計85分で解けば、5分時間が余ることになります。
大問2の会話文の語数は約720語、大問3の長文は約500語、大問4の長文は約750語と英文全体で2000語弱となっています。2023年度までの大問2は、300~400語の長文の中の語法問題で、29問ありました。この形式が出題された場合は、約15分で解けると思います。
出題形式
大問1のイディオム、語彙、文法・構文問題は穴埋め問題、大問2と大問3の会話文・長文読解では穴埋め問題、下線部と同意のものを問う問題、指示詞が指すものを問う問題、内容の正誤問題、主題を問う問題、並べかえ作文、会話文完成問題など、出題形式は幅広くなっています。大問4は、設問が英語ですべて内容把握問題になっています。
解答形式
すべてマークシートに記入する選択式です。並べかえ作文については、空欄の数が選択肢の数よりも1つ少ないので、選択肢が1つ余ることになります。受験生にとっては少し難しく感じるかもしれません。並べかえ問題の対策が必要です。マークミスをさけるために、1問ごとまたは大問ごとにマークしましょう。最後にまとめてマークすると大きなミスをする危険があります。
法政大学経済学部(経済学科)・社会科学部(社会学科)・スポーツ健康学部 英語試験を攻略するための勉強法
語彙問題
語彙(単語、イディオム)と文法・構文に関する大問が一問あるほか、長文の中でも語彙が問われる問題も多々あり、語彙には十分力を入れる必要があります。
基本的な単語で、普段使う意味とは違う意味を持っているものなど、幅の広い語彙知識が求められます。単語集の意味を丸暗記するだけではなく、英文中で別な意味で用いられた単語などについて辞書で調べて単語帳やノートなどにまとめておくことが有益です。
文法・構文
大問1で独立して、文法事項、構文が問われるほか、大問2、3でも長文中で文法、構文は問われます。また、並べかえ作文でも文法や構文の知識は必須です。特に構文の知識は英文を正確に読む際に欠かすことができません。構文力はしっかりと身につけましょう。
読解問題
大問2、3、4が読解形式で、英文の総語数は約2000語です。英文の長さは標準的なので、焦らず正確に英文を読む必要があります。正確に英文を読むことができないと、設問に対応できません。
先ずは構文知識をしっかり身につけ、次に文の構造を分析できる力をつけることが必要となります。そして、英文を意味の切れ目で切り、いちいち日本語に訳すことなく、前から読んで意味をつかんでいくスラッシュ・リーディングを身につけたいものです。これにより速く正確な読解力が身に付きます。
また、文全体の内容を問われるので、段落ごとにメモしておく習慣をつけるのも効果的です。全体の内容に関する正誤問題、主題やタイトルを問う問題などは、メモを書くことによって全体の流れが短時間でつかめます。さらに、図表に関する設問で、英文のどこに正解に関するヒントがあるのかをメモによって短時間で見つけることができます。
並べ替え作文
本学部の並べかえ問題は、空欄よりも選択肢の数が1つ多いので、不要な語が発生し難しく感じるかもしれません。したがって、しっかりとした対策が必要です。並べかえ作文に関しては、先ず主語、述語となるものを見つけると英文を作りやすくなります。そのうえで残りの選択肢を配置していきましょう。また、基本的な文法事項を類推すると素早く英文を作れるようになります。後述する問題集の並べかえ問題をピックアップして解くと、並べかえ問題を解くコツが身に付きます。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを単語編、文法・構文編、長文読解編に分けてご紹介します。
単語・熟語
(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
高校中級レベルの単語にも不安があるようであれば入門編から始め、しっかり基礎を見直しておくのがよいでしょう。必修編レベルを派生語も含めしっかり身に着け、自在に使えるようにしておくことが必須です。それが出来たらさらに上の『上級編』を目指しましょう。この本の特長になっているように、英文の中で英単語を覚えましょう。
(2)『ターゲット1900』(旺文社)
単語や派生語だけでなく、余裕があれば入試問題を題材とする例文も覚えましょう。
(3)『システム英単語』(駿台文庫)
単語や派生語だけでなく、ミニマルフレーズごとに覚えましょう。読解だけでなく文法問題でも役に立ちます。
単語集については普段から辞書代わりにも使い、読解問題で出てきたらチェックしておくなど、それをベースにして知らない単語をつぶしていようにしましょう。学校で使用しているものがあればそれで良いでしょう。
文法・構文
長文読解篇
まず1文1文の意味を正確につかむことから始めます。正確に読めるようになってきたら徐々に長い英文に挑戦しましょう。
以下の問題集の100や300などの数字の小さいものから始めて、徐々に数字の大きいものに進んでいきます。問題集は相性があるので、実際に書店で手に取って選びましょう。
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)英文がどのように構成されているのかを読み解く基礎を提供してくれます。
(2)『やっておきたい英語長文300、500、700』(河合出版)
定番問題集です。『300』は語彙数200から300と短く、比較的易しい長文です。基礎固めに用いるとよいでしょう。『500』はその上位問題集で語彙数400から600の標準レベルで、『700』は600~900のやや難レベルの長文です。
(3)『大学入試よく出るテーマ読み解き英語長文500、800』(旺文社)
これも定番問題集です。大学入試によく出るテーマごとに並べた問題集です。『500』は語彙数400から600、『800』は語彙数700から900です。
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