大学受験プロ家庭教師 法政大学 共通問題 国語共通問題④
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法政大学 共通問題 国語共通問題④
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

法政大学 共通問題 国語共通問題④

ここでは、法政大学の経済学部(国際経済学科・現代ビジネス学科)・社会学部(社会政策学科・メディア社会学科)・現代福祉学部を目指す方に対して、国語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

※本大学では2021年度に大幅な大学入試制度改革が実施されました。それに伴い一般の選抜は、T日程入試(統一日程)・英語外部試験利用入試・A方式入試(個別日程)・大学入学共通テスト利用入試という4つの選抜方法となっています。
本稿では、A方式入試(個別日程)での経済学部Ⅰ日程・社会学部Ⅰ日程・現代福祉学部の説明となっています(各対象学科は上記のとおり)。本日程の各学部学科の入試は同じ日に実施されており、全て「国語」の問題は同じです。
尚、21年度も20年度以前のA方式入試(個別日程)の本日程と試験教科・科目および出題形式・内容に大きな変化はありません。
尚、準拠しているのは基本的に21年度のA方式入試(個別日程)の本日程の試験問題です(但し、一部は20年度以前の問題にも言及している)。

 

法政大学経済学部(国際経済学科・現代ビジネス学科)・社会学部(社会政策学科・メディア社会学科)・現代福祉学部             国語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

試験教科・科目は「国語総合」です(古文・漢文の独立問題は出題しない)。2020年度以前も同じです。
「現代文」のみ3題です(本日程となった07年度以来不変)。論説文(評論文)が多いですが、随筆や小説といった文学的文章が出題されることもあります(随筆が多い)。また、題材として短歌・俳句等の韻文が扱われ、それに就いて問われることもあります。さらには、大学入試ではほぼ類例のない書簡からの出題もあります(直近では19年度)。これまでの論説文(評論文)の文章内容は本大学の中で最も多種多様です。教育論、貨幣論、宗教論、美術論、政治論、心理学論、社会学論、文学論、生物論、美術論、文学論、哲学論、経済論、言語論、コミュニケーション論……などとその題材は多岐に亘りますが、硬質な文章は少なく比較的読みやすいでしょう(但し、近年は読解に高度な語彙力が必要な文章も増えつつある)。21年度は生命科学論で清水博「生命と場所――創造する生命の原理」、そして、文化論が2題で浜口恵俊「『日本らしさ』の再発見」と樋口桂子「日本人とリズム感――『拍』をめぐる日本文化論」でした。
知識は小問として扱われ、これまで漢字の同音・同訓異字判別、語句の意味判別、四字熟語判別、慣用句判別、対義語判別、文学史判別、国語常識判別等、幅広いジャンルから出題されています。21年度は漢字の同音異字判別と空所補充の語句の意味判別、そして、空所補充の接続詞・副詞判別でした。

出題量と時間配分

問題文の文章量は、「現代文」3題合わせて9000~15000字程度で他の私大上位校と比較して多いです(近年増加傾向にあるので要注意)。2021年度は約14800字でした。
試験時間は60分です。設問内容の多彩さと解答数の多さ(21年度は37)を考えると、全く時間的な余裕はないでしょう。正確さとスピードが重要になります。戦術面での相当の配慮も必要です。問題文3題を概観した上で、自分が理解しやすいと考える大問から解いていくべきです。そして、決して解き散らかすのではなくしっかりと確認し、得点を固めた上で次の大問へと進みましょう。

出題形式

大問3題(「現代文」のみ)が完全に定着しています。
2021年度は3題全てが論説文(評論文)でした。20年度以前には随筆・小説・韻文・書簡などが混在する年度もありました。
小問は大問につきそれぞれが6~8問程度です(解答数は各10~20ほどでバラつきがある)。21年度の大問一は小問7問で解答数15、大問二の小問7問で解答数12、大問三の小問6問で解答数10となっています。

解答形式

マーク方式のみが基本です(2020年度以前も同)。
内容読解ではこれまで、空所補充語句判別(知識問題あり)、本文内容(非)合致判別、内容・理由説明判別、換言説明判別、脱文挿入箇所判別、段落分け判別、誤文訂正判別等が問われています。21年度は空所補充語句判別、本文内容(非)合致判別、内容・理由説明判別、換言説明判別などで、不適切判別がいくつかあります。
知識ではこれまで、漢字の同音・訓異字判別や読みの判別、四字熟語等の空所補充判別、語句の意味・慣用句判別、対義語判別、文学史・国語常識判別などが問われています。複数選択や全部選択(原則的に完答扱い)も多いので要注意です。21年度は漢字の同音異字判別、空所補充の語句の意味判別、空所補充の接続詞・副詞判別、そして俳諧の不適切判別(文学史)でした。

 

法政大学経済学部(国際経済学科・現代ビジネス学科)・社会学部(社会政策学科・メディア社会学科)・現代福祉学部             国語試験を攻略するための勉強法

知識

本大学の中では本日程の知識問題は他の日程と比べて最も多種多様な分野に及んでおり、解答数も多いです(2021年度は漢字の同音異字判別だけで解答数が13)。さらに、近年は難易度もアップしています。ということは、あらゆる準備を完璧にする必要がますます高まってきているわけです。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要です。共通テスト(センター試験)の漢字問題(要は「同音異字」「同訓異字」の判別。21年度と基本的には同形式)が基礎的語彙力のひとつの目安になります。最低10年分以上の過去問をこなしましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきましょう。
尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html

「読解」解法①

論説文(評論文)や小説・随筆といった文学的文章、さらには韻文特有の解法、そして全てに共通する解法を体系的に理解し定着させ、応用するために重要なのは「復習」の仕方です。「考え方のプロセス」をトレースすることが必須です。特に間違った問題が肝要です。誤ってしまった「分岐点」をしっかりと確認しておきましょう。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが解法となります。
尚、「具体的解法」に就いては本HPの別サイト「大学入試”王道現代文”」を御覧ください。

「読解」解法②

本日程で合否の鍵を握るのは、判別しづらい本文内容(非)合致問題です。複数選択や全部選択も混在しており、てこずると時間配分にも影響するので、十分に慣れておくことが重要です。論説文(評論文)では論旨合致と捉えて構わないでしょう。そこで、頭括型・尾括型・双括型のいずれにしても、基本的に序論部と結論部の趣旨と照合させて選択肢消去していく練習を重ねることが最重要となります。スピード重視のより高度な選択肢消去のテクニックを習熟するように努めましょう。そして、随筆では最後の意味段落の内容、小説では全体のテーマおよび事実関係と照合させて選択肢消去していく練習を繰り返し重ねましょう。但し、論説文(評論文)と比べてとても手間暇がかかるので、捨て問も念頭に戦術的判断が求められると心得ましょう。

「読解」解法③

本日程では設問趣旨が読み取りにくく判別しづらい選択肢設問にも要注意です。確実に正答とするためには、先ずは設問に対する読解力を養う必要があります。設問はそもそも何を問うているのかを常に正確に把握しながら、問題練習を繰り返すことが重要です。そして、選択肢消去の仕方に習熟する学習も重ねましょう。換言説明であれば傍線部の原意(要は本来の意味)にこだわった原意消去、理由説明であれば直接的理由として結びつくかどうかによる消去などを常に意識することが肝要です。もちろん空所補充では代入確認を絶対に忘れないように練習を重ねましょう。

 

推奨テキスト

知識篇

(1)『入試漢字マスター1800+(四訂版) (河合塾シリーズ)』(河合出版)
(2)『現代文最重要語句(暗記いらずの)らくらく練習帳―熟語・慣用句・評論語句・外来語』(学研プラス)
(3)『新版完全征服 頻出現代文重要語700 三訂版』(ピアソン桐原)
(4)『ことばはちからダ! 現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20 (河合塾シリーズ)』(河合出版)
(5)『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)

前項の共通テスト(センター試験)の漢字問題チェックで、5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、7割は(3)から、8割は(4)から始め、9割は(5)のみが目安です。反復練習して完全習得しましょう。特に(5)では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解しましょう。
尚、本日程では頻出の文学史対策としては、『SPEED攻略10日間 国語 文学史』(Z会出版)が時系列も理解でき、コンパクトにまとめられているので覚えやすいでしょう。また、古典常識等に就いては、学校配布の「国語便覧」を活用しましょう。

現代文対策篇

(1)『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)
初級レベルです。「解法」って何? といった皆さんにお薦めの入門書です。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば解法は一通り理解できるでしょう。

(2)『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈六訂版〉』(河合出版)
初~中級レベルです。正解の根拠を明確にした詳細な解説に定評があり、入試現代文のマーク方式問題への突破口を開く一冊です。

(3)『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)
中級レベルです。あらゆる問題形式に対応した解法を明示しています。中堅からGMARCHへのステップアップ段階の一冊です。

(4)『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)
中~上級レベルです。読解へのアクセスで問題点を喚起し、選択肢設問の消去の根拠も明記されており、解法理解度を自己確認できます。自らの実力を把握することで、法政合格に自信が持てる一冊です。

(5)『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)
上級レベル①です。読解力と解答の論理力を講義形式の解説で養成します。文章を客観的に捉える術が習得でき、本日程学部合格を確実にする一冊です。

(6)『入試現代文へのアクセス 発展編(河合塾シリーズ)〈改訂版〉』(河合出版)
上級レベル②です。正解へのアクセス一覧表により着眼点の曖昧さを自らチェックし、払拭できる。最終確認のための一冊です。
※尚、上記テキスト中の記述問題に就いては無視して構いません。

(7)『法政大学本日程各学部の過去問』
実戦レベルです。10年分以上確実にこなし、解法をトレースしましょう。

 

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