法政大学 共通問題 数学共通問題②
入試対策と勉強法
法政大学 共通問題 数学共通問題②
ここでは、法政大学のデザイン工学部(建築学科)・理工学部(電気電子工・経営システム工・創生科学科)・生命科学部(環境応用化学科・応用植物科学科)を目指す方に対して、数学の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
法政大学のデザイン工学部(建築学科)・理工学部(電気電子工・経営システム工・創生科学科)・生命科学部(環境応用化学科・応用植物科学科) 数学試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
出題範囲に数学Ⅲを含む学科と含まない学科があり、一部は共通問題(範囲はⅠAⅡB)となっています。この他に、数学Ⅲを含む学科と含まない学科で、それぞれ専用の問題があります。
数学Ⅲを含む・含まないに関わらず、微分積分は毎年出題されています。ベクトル、場合の数・確率、数列も出題頻度が高いです。
出題量と時間配分
数学Ⅲを含む学科も含まない学科も、試験時間は90分で、大問数は5題となっています。やや問題量は多めではありますが、オーソドックスな問題が中心です。順調に解き進めていくことができれば、時間が足りなくなる可能性は低いでしょう。
出題形式
はじめの大問は小問集合であることが多いです。その他は一般的な大問です。大問は、誘導形式の問題になっていますので、出題者の誘導に素直にしたがって解き進めればよいでしょう。
高度な問題に対応する力よりも、標準的な問題を確実に処理する能力が問われています。
解答形式
すべてマーク式問題となっています。空欄に当てはまる数字を答えるタイプだけでなく、いくつかの選択肢から正しい答えを選ぶ問題も見られます。途中式は不要ですが、部分点は存在しないので、正確に解くことが重要です。
法政大学のデザイン工学部(建築学科)・理工学部(電気電子工・経営システム工・創生科学科)・生命科学部(環境応用化学科・応用植物科学科) 数学試験を攻略するための勉強法
本学部の入試問題を見ると、基本~標準の問題が比較的多いです。したがって、まずは基本~標準レベルの問題演習をしっかり行うことで苦手分野をなくすことが重要です。
入試本番では途中式を要求されませんが、問題演習に取り組むときには、途中式などをきちんと書くことが重要です。間違えたときに、どこを間違えたのかきちんと確認するためにも、途中式を残しておく必要があります。また、間違い直しについては、つまらないミスをした問題であっても、もう一度じっくり取り組みましょう。
やはり、(何の力も借りずに)自分の力で最後まで答えを出し切れるようにしないと、正確な処理能力は身につかないものです。
微分積分
数学Ⅲを含む学科の専用問題では、必ず数学Ⅲの微分積分の問題が出題されています。一方、数学Ⅲを含まない学科でも、数学Ⅱの微分積分の問題が必ず出題されています。つまり、この分野を避けて通ることはできないのです。とはいえ、誘導が丁寧なので、基本的な手法が身についていれば解ける問題が多いでしょう。標準レベルの問題をしっかり練習しておくことが重要です。なお、法政大の微分積分の問題は、例年似たような問題になる傾向が見られるので、過去問演習は非常に有効です。過去問には多めに触れておきましょう。
ベクトルについて
共通問題の大問としてよく出題されています。基本がしっかり身についていれば、対応できる問題が多いでしょう。ただし、図が与えられていないことが多く、自分で図を書きながら考える必要があるでしょう。普段の学習においても、図を書きながら解いていくことを心がけましょう。
場合の数・確率について
大問として出題されることの多い分野です。特に、数学Ⅲを含まない学科では出題されない方が珍しいです。
解法暗記で対応しにくく、きちんと理解していることが要求される分野です。特に差がつきやすい分野なので、じっくり学習する必要があるでしょう。ただし、難問演習は不要です。
2/11入試との関連
本学部では、学科は異なりますが2/11にも入試が行われています。2/11の入試問題も数学の出題傾向はほぼ同じです。2/11の過去問も積極的に取り組むとよいでしょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストについてご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
(1)『青チャート』(数研出版)
(2)『黄チャート』(数研出版)
いわゆる網羅系参考書です。問題量が非常に多いので、すべての問題を解く必要性はないでしょう。
『青チャート』を仕上げれば到達点は高いですが、かなり負担がかかります。指導者にアドバイスをもらって、取り組む問題を選択しながら進めるのが効果的でしょう。最初から完璧主義になるよりも、必要に応じて後から完成させていくと考えた方がよいでしょう。特に、数学Ⅲなどでは、一部にかなり重い例題もありますので、立ち止まって進まなくなってしまうことのないように注意しましょう。
『黄チャート』の場合、数学ⅡBはなるべく多くの問題に触れておいた方がよいでしょう。数学Ⅲについては、学習状況によって使い方も異なってくるでしょう。したがって、指導者に相談しながら使用することをおすすめします。
(3)『教科書傍用問題集』(各社)
教科書傍用問題集とは、教科書に準拠した問題集のことで各社から出版されています。書店で購入するよりも、学校で配られる場合が多いでしょう。
基本事項や定石の定着に向いている問題集です。確実な処理能力が重視されているので、このような問題集で反復演習を重ねることは、大変有意義です。特に数学Ⅲは念入りに取り組みましょう。
(4)『Z会数学基礎問題集 チェック&リピート』(Z会出版)
学んだ内容の定着度を確認するのによいでしょう。また、苦手分野の確認・復習にもよいでしょう。この問題集は、スラスラ解けるかどうか確認することを主な目的としています。問題にもよりますが、スラスラ解けるようにしっかり練習しておきましょう。
(5)『チョイス新標準問題集』(河合出版)
教科書レベルをクリアした段階から、入試の標準レベルまで引き上げてくれる問題集です。このレベルに対応できるようにすれば、本学部の入試対策としては十分といえるでしょう。
したがって、なるべく早い時期から取り組みはじめて、何度かくり返して取り組むとよいでしょう。
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