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関西学院大学 共通問題 全学部日程 英語(理系)
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出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

関西学院大学 共通問題 全学部日程 英語(理系)

ここでは、関西学院大学の全学部日程(理系)を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

 

関西学院大学 全学部日程(理系) 英語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

英語に関しては文系型・理系型で共通問題となっています。個別日程と同様、読解問題3題、文法・語法問題、整序英作問題、会話文の大問6題の出題となっています。読解問題については、自然科学系のみならず、人文・社会系までの幅広いテーマが扱われています。例年、400語~700語程度のやや長さに差がある英文が出題されることが多いです。もっとも、3題トータルの語数は例年それほど変わりません。文法・語法問題ではやや難易度の高い知識も含まれますが、ほとんどのものは標準的な知識であるため取りこぼしのないようにしましょう。個別日程と異なり、和文英訳は出題されず、整序英作文のみの出題となっており、基本的な文法・語法の理解をアウトプットできれば対応できる作りとなっています。会話文は、内容の読み取りと基本的な会話表現とイディオムが併せて問われています。

出題量と時間配分

試験時間は90分です。読解問題3題のうち1題がやや長め(700語程度)、残り2題が短め(400語程度)の出題が多いため、前者に25分、後者にそれぞれ20~23分の配分とするとよいでしょう。年度によっては語数の差が大きいこともあるので、試験開始直後にまずは3題の語数を確認して時間調整をするとよいでしょう。残りの文法・語法の短文空所補充に5分、整序英作文に7分、会話文8分に設定しておき、可能であるなら長文読解問題にさらに多くの時間をまわせると高得点をねらえるでしょう。

出題形式

読解問題については、下線部同義・空所補充・内容真偽などオーソドックスな問題が出題されています。個別日程と異なり、記述型の和訳・説明問題は出題されません。リード文付きの内容一致問題は本文の読解に入る前に目を通しておくと効率的に根拠を見つけられます。文章全体の内容真偽問題は、各選択肢が本文の流れと同じように作られているため1パラグラフ読むたびに選択肢を1~2つ検討することで記憶の鮮明なうちに正誤の判定をできるため精度が上がります。文法語法についての問題はややレベルの高い知識が含まれているものの、多くは基本的なものであるため時間をかけずに終えてしまうことに意識をはらいましょう。英訳問題が出題されないこととの関係で、整序問題が個別日程の2題に対して、5題出題されるため、より素早く処理するための手順をしっかり学んでおく必要があります。会話問題も内容は単純で、問われる表現も基本的なものなので時間をかけずに終えましょう。

解答形式

前述のとおり、個別日程と異なり、すべてがマーク方式となっています。
読解問題については本文以外に設問のリード文・選択肢なども英語で書かれているため、回答する際には本文と同程度に注意深く読解しなくてはなりません。

 

関西学院大学 全学部日程(理系) 英語試験を攻略するための勉強法

読解問題

個別日程と同様に、長さに違いはあるものの3題合わせれば英文量はトータルで2000語を近くになるため、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。

まずは基本的な英文解釈能力を身につけることが前提ですがその後は、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来ます。

文法問題

やや難易度の高い問題も含まれ得ることがありますが、全体としては標準的な問題が多いです。
後述の文法総合問題集をやりこむことで十分な得点が取れるでしょう。もっとも、全体の時間配分の観点から、これらの問題に時間はかけられないので瞬間的に答えを導き出せるだけの知識の精度が必要です。

単語・イディオム

難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではないため、上級の単語集までやる必要はないでしょう。後述の標準的なものを完璧にすれば対応できます。

整序英作文

知識的には標準的なものしか問われていないものの、並び替える語数も多めであるので、英文の骨組みから組み立てる、動詞の語法に注目してそこからくみ上げるなど、整序特有の問題の処理手順をおさえ、素早く処理でできる力を身につけることが重要です。後述の問題集を使って早く正確なアウトプットができるようトレーニングしましょう。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈篇、長文読解篇、単語・イディオム篇、文法篇に分けてご紹介します。

英文解釈

(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。

長文読解

(1)『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。
パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。

(2)『全レベル問題集:英語長文4/5』(旺文社)
(3)『イチから鍛える英語長文300/500』(Gakken)
(4)『英語長文PREMIUM問題集:Standard/Advanced』(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立ちます。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めたい一冊です。

(5)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。関西学院は問題形式が安定している上、どの学部もほぼ問題形式が同じであるため、トレーニングしやすいでしょう。また、近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。

単語・イディオム

(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。上級まで回すと関西学院対策としてはややオーバースペックとなりますが、同志社以上も狙っていくつもりがあるならチャレンジしてみたい一冊です。

(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。

(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。
単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。

文法

(1)『NEXTSTAGE』(桐原書店)
知識総合型のテキスト。文法・語法・会話表現の分野のみ扱えばよい。これに限らず、『VINTAGE』(いいずな書店)や『スクランブル』(旺文社)など、同一趣旨のテキストを学校で副教材として用いているなら、学校の進行に合わせてそれらを使ったほうが効率は良いでしょう。

(2)『英文法ファイナル問題集[標準編・難関編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。
範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。『NEXTSTAGE』などの知識総合型のテキストの定着確認のためにやるとよいでしょう。語句整序なども各回に出題されているため、苦手な設問形式をピックアップして取り組むという使い方も可能です。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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