慶應義塾大学 環境情報学部 数学
入試対策と勉強法
慶應義塾大学 環境情報学部 数学
ここでは、慶應義塾大学の環境情報学部を目指す方に対して、数学の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
慶應義塾大学環境情報学部 数学試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
場合の数・確率、図形と式、数列に関する問題が多く出題されています。他にも微分積分など様々な分野から出題されます。
慶應の環境情報学部では、長文の文章を数学的に読みこなしながら考えていく問題やパズルのような問題も出題されています。これらの問題は、通常の学習ではあまり触れることがない特殊なものなので、注意が必要です。
※なお、環境情報学部と総合政策学部は出題傾向が似ているので、参考にするとよいでしょう。
出題量と時間配分
試験時間はやや短めです。毎年出題される独創的な問題は、時間がかかりやすい傾向があるので、時間配分にはかなり注意が必要でしょう。解き方次第で時間を短縮できる問題も見られるので、うまく工夫することも重要です。
出題形式
大問が5~6題出題される形が続いています。問題ごとの難易度にばらつきがあり、独創的な問題も出題されています。
独創的な問題については、他大学ではほとんど見かけないタイプのため、一般的な問題集での対応は難しいでしょう。
解答形式
すべてマーク式問題として出題されています。最終的な答えが正しく求められない限り得点にはなりません。ミスなく正確に求める力も求められています。
考え方や途中式については採点対象にならないので、効率よく求めることもときには重要です。
慶應義塾大学環境情報学部 数学試験を攻略するための勉強法
慶應の環境情報学部の数学は、かなり癖の強い出題になっているため、学習方法に不安を感じやすいでしょう。特殊な問題については、一般的な問題集で対策を立てるのは難しいです。まずは、一般的な問題に対応するための学習が中心になるでしょう。
一般的な問題について…文系学部とはいえ、難易度の高い問題も出題されるので、ある程度高いレベルの学習が必要です。また、複雑で長い数式を扱うことが多いので、高い計算能力と数式の意味をしっかり捉える力が必要となるでしょう。
特殊な問題について…一般的な問題集で対策を立てるのは困難なので、過去問を積極的に利用する必要があります。特殊な問題については、古い年度のものまで取り組んでみるとよいでしょう。また、慶應の総合政策学部でも特殊な問題が出題されているので、これらの問題に取り組んでみるのも効果的です。
以下、分野ごとにコメントをします。
微分積分
処理能力を問われる問題がよく出題されています。手間のかかりそうな問題にも積極的に取り組む必要があります。
場合の数・確率
出題率が非常に高いので、十分に学習しておく必要があります。
この分野は特に丁寧な学習が要求されます。あわてることなく、じっくり考えながら問題演習をするのがよいでしょう。間違えた問題は、原因を徹底的に追究しなければなりません。また、いろいろな解法を考えることも重要です。
数列
単なる解法暗記ではなく、考え方をしっかり理解することが大切です。複雑そうに見える問題も、考え方をしっかり理解していれば対応できます。
図形と式
図形と式は、応用範囲が広く、学ぶことが多い分野です。状況によっては、学ぶべき内容を絞った方がよいこともあるかもしれません。指導者にアドバイスをもらうとよいでしょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
(1)『青チャート』(数研出版)
『青チャート』は推奨するというより、持っている人が多いので、使い方を中心としたアドバイスをします。
いわゆる網羅系参考書です。問題量が非常に多く、一部に重たい問題も見られるので、すべての問題を解く必要性はないでしょう。初学者向けの問題もありますが、ある程度学習が進んだ人向けの問題も載っています。したがって、学習段階によって使い方が変わってくるでしょう。適切な指導者にアドバイスを受けながら、使うのがよいでしょう。
(2)『Z会数学基礎問題集 チェック&リピート』(Z会出版)
教科書・網羅系参考書を一通り学んだ段階で、定着度を確認するのによいでしょう。この問題集は、じっくり考えて取り組むというよりは、スラスラ解けるかどうか確認するためのものです。はじめは多少時間がかかってもよいのですが、スラスラ解けるようにしっかり練習しておきましょう。場合によっては、くりかえし練習するのもよいでしょう。
(3)『数学重要問題集―数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C(文系)』(数研出版)
文系入試を意識した良問が多いです。また、解説も丁寧なので学習しやすいテキストでしょう。
(4)『厳選!大学入試数学問題集 文系142』(河合出版)
問題の難易度が分かりにくいですが、良い問題が多く掲載されています。問題が易しそうか判断する練習にもなるでしょう。
(5)『文系数学 良問のプラチカⅠ・A・Ⅱ・B・C』(河合出版)
余力があれば取り組んでおきたい演習書です。重い問題もあるので、分野を絞って取り組むのもよいでしょう。
(6)『過去問』(赤本など)
推奨テキストに過去問を入れるのは不自然ですが、特殊な問題に対応する問題集がないので、あえてここに「過去問」を入れました。慶應の環境情報学部では、それほどまでに過去問演習が重要であるということを理解しておきましょう。出題傾向の近い、総合政策学部の問題に取り組むことも有効な学習です。
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