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慶應義塾大学 経済学部 英語
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出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

慶應義塾大学 経済学部 英語

ここでは、慶應義塾大学の経済学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

慶應義塾大学経済学部 英語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

2015年以降、大問1が読解問題、大問4が和文英訳、大問5が自由英作文という出題が続いていましたが、2023年度より大問4が和文英訳ではなく、大問3で出題された英文についての日本語の論評を読んで英語の設問に答えるという問題へと変更しました。
読解問題のテーマは経済、情報技術、社会など多岐にわたる現代的なトピックが素材となっています。自由英作文は、読解問題の一部を引用しながら自分の意見を書くことが求められており、本学部の特徴的な出題となっています。

出題量と時間配分

試験時間は100分です。
読解問題は3題で、トータルの語彙数は2500語前後でありかなりの分量となっています。読解問題に60分強が目安となるでしょう。2023年より出題されている大問4の日本語の論評を読んで英語の設問に答える問題は、設問リード文の指示がやや分かりにくいところがあり慣れておく必要がありますが、15分弱で解ききりたいところです。
自由英作文は本文のどこを引用するかという判断も含めると多めに時間がほしいです。20分以上は確保しておきましょう。

出題形式

読解問題では内容把握の観点からの空所補充や内容一致が多いです。一部、空所補充で語彙や語法の知識も合わせて問われているものもあります。最近は標準的な問題ではあるものの、読解問題の中でアクセント問題も出題されています。
語句整序も出題されることがありますが、これも内容把握ができているかが解答に大きく影響する出題となっています。
自由英作文では、2012年以降は読解問題の本文から引用した上で自分の意見を述べるという形式になっています。

解答形式

読解問題はすべてマーク式の問題であり、設問の指示文・選択肢などを含め全文英語で書かれているため、回答する際には本文と同程度に注意深く読解しなくてはなりません。
自由英作文に関しては、本文からの引用の仕方、書き方の例が書かれています。

 

慶應義塾大学経済学部 英語試験を攻略するための勉強法

読解問題

英文量は多く、本文のみでも2500語を超えるため、速読能力を鍛える必要があります。
意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。

一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになるでしょう。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来きます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来るでしょう。

さらに、各パラグラフのトピックを意識しながら読み進められるとよいでしょう(パラグラフ・リーディング)。英語はワンパラグラフ・ワンアイデアというルールを守った書き方がされているため、この特質を利用することで、長い英文でも途中で内容の流れを見失わなくて済みますし、設問を解くときに根拠となる箇所を発見しやすいでしょう。ディスコースマーカーと呼ばれるつなぎ言葉にも意識を払うとより論旨の把握が楽になります。reader friendlyな文章が良い文章であるとされる英文の特質を理解していると、効率的な読解が可能になるでしょう。

自由英作文

本文から引用するという特殊性はあるものの、まずは英文エッセイの基本的な構成・書き方を身に付ける必要があります。
Introduction(導入・主旨)→Body(内容)→Conclusion(結論)という3部構成をおさえ、それぞれのPartの内容を書くにあたっての典型的なフレーズを身につけておくことで、現場では純粋に内容面のみを考えることが出来ます。書きたい英語ではなく、書ける英語、論理を一貫させられる内容を選択するのも重要です。
いずれにしても実際に手を動かして書くトレーニングを重ねましょう。

単語・イディオム

難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありませんが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実です。
このレベルの大学を目指す以上は多くの受験生も高いレベルの単語を身につけているため、余力があれば上級レベルの単熟語に対応できる教材を利用しましょう。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、英作文編に分けてご紹介します。

英文解釈

(1)『英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。

(2)『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
やや勉強が進んでいる生徒向けとなっていますが、講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来ます。ポイントが絞られている分、説明の物足りなさを感じるところがありましたが、現在は筆者の西先生のYouTubeチャンネルでテキストの講義授業を受けられるため使い勝手がよくなっています。

(3)『Rise構文解釈1・2』(Z会出版)
『2』までやれば英文解釈に不安はなくなりますが、どちらかと言うと、国立との併願者向けです。

長文読解

音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つものをあげました。パラグラフ・リーディングの理解や設問形式ごとの解き方、英文エッセイの構成などまで説明されているテキストでもあります。いずれも問題を解くだけでなく解説までしっかり読み込みたい教材です。

(1)『The Rules英語長文問題集4』(旺文社)
(2)『英語長文ポラリス3』(KADOKAWA)
(3)『全レベル問題集:英語長文6』(旺文社)
(4)『イチから鍛える英語長文700』(Gakken)
(5)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced/Top』(東進ブックス)

(6)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。

単語・イディオム

(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。『上級』まで回せれば単語力に不足はないでしょう。

(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。

(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。

英作文

(1)『英作文ハイパートレーニング自由英作文編』(桐原書店)
自由英作文の構成の仕方、基本フレーズを修得することが出来ます。経済学部受験者であるならぜひ取り組んで欲しい一冊です。

(2)『英作文のトレーニング[自由英作文篇]』(Z会出版)
やや(1)と説明の仕方が異なるところがあるものの、学習した手順をさらにこちらで深めることが出来るでしょう。

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