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慶應義塾大学 経済学部 数学
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

慶應義塾大学 経済学部 数学

ここでは、慶應義塾大学の経済学部を目指す方に対して、数学試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

慶應義塾大学経済学部 数学試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

微分積分、ベクトル、指数・対数、確率、数列に関する問題がよく出題されています。一方で、三角比・三角関数の問題はあまり出題されていません(ベクトルの問題では、三角関数の知識が必要になることがあります)。
大学レベルの経済学を学ぶには、数学が必要になります。しかし、三角関数を使う機会は非常に少ないので、意図的にあまり出題していない可能性があります。

出題量と時間配分

問題の難易度は標準~やや難レベルのものが中心であり、癖の強い問題は見られません。慶應に対する一般的なイメージ程は難しくないでしょう。ただし、問題量はかなり多いので、素早い処理能力が必要です。また、問題の取捨選択など時間配分にも注意しましょう。

出題形式

大問が6題出題されており、処理能力と思考力がバランスよく問われています。小問集合のような問題は少なく、大問形式の問題がメインとなっています。誘導形式になっている問題が多いので、各問題の関係にも目を向けてみるとよいでしょう。

解答形式

大問6題のうち、大問1大問3がマーク式問題、大問4大問6が記述式問題となっています。マーク式問題で一定の点数をクリアしなければ、記述式問題が採点されません(足切り)ので注意が必要です。

 

慶應義塾大学経済学部 数学試験を攻略のための勉強法

慶應の経済学部の数学では、大学で経済学を学ぶのに必要な数学スキルをしっかり見ようという意図を強く感じます。このため、証明問題はあまり出題されず、処理能力を要求する問題が多いです。学習量と質が点数に反映されやすいので、念入りに学習することが重要です。
入試本番では、素早く正確な処理能力が要求されますが、はじめから素早さを追い求めるような学習は好ましくないでしょう。まずは、時間のことをあまり気にしなくてよいので、正確に解くことを心がけましょう。もちろん、途中式もきちんと書いて解くことが重要です。
また、過去問演習に入る前の段階では、標準的な問題の演習が中心になりますが、やや難しい問題にもある程度触れておくとよいでしょう。過去問に取り組むときに、難易度の見極めも必要になってきます。このときに、やや難しい問題にも触れていないと、難易度の見極めが難しくなることに注意しましょう。
過去問演習に本格的に取り組む段階になってからは、本番を意識して素早さも身につけていきましょう。オーソドックスな解法以外に、楽に解く方法がないか考えてみるのもよいでしょう。また、無駄な作業がなかったか検討してみることも時間短縮につながります。
ここからは、分野ごとにコメントしますが、分野を融合した問題も少なくないので、苦手分野を作らないことが大切です。

微分積分

重要な分野であることはいうまでもありません。他の分野の知識に穴があると解けないこともあるので、注意しましょう。

ベクトル

この分野は出題パターンが多いです。典型的な解法を習得しているかどうかで、得点力に差が出やすいという特徴があります。典型的な問題は、くりかえし練習しておくとよいでしょう。

指数・対数

慣れ・不慣れの差が出やすいです。慣れるまではとっつきにくい分野でありますが、慣れてしまえば、それほど恐れるような分野ではないでしょう。

場合の数・確率

この分野は特に丁寧な学習が要求されます。じっくり考えながら問題演習をするのがよいでしょう。間違えた問題は、原因を徹底的に追究しなければなりません。また、いろいろな解法を考えることも重要です。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。

(1)『青チャート』(数研出版)
『青チャート』は推奨するというより、持っている人が多いので、使い方を中心としたアドバイスをします。
いわゆる網羅系参考書です。問題量が非常に多く、一部に重たい問題も見られるので、すべての問題を解く必要性はないでしょう。
初学者向けの問題もありますが、ある程度学習が進んだ人向けの問題も載っています。したがって、学習段階によって使い方が変わってくるでしょう。適切な指導者にアドバイスをもらいながら、使うのがよいでしょう。

(2)『Z会数学基礎問題集 チェック&リピート』(Z会出版)
教科書・網羅系参考書を一通り学んだ段階で、定着度を確認するのによいでしょう。
この問題集は、じっくり考えて取り組むというよりは、スラスラ解けるかどうか確認するためのものです。
はじめは多少時間がかかってもよいですが、スラスラ解けるようにしっかり練習しておきましょう。場合によっては、くりかえし練習するのもよいでしょう。

(3)『チョイス新標準問題集』(河合出版)
基本事項がある程度身に着いた段階で取り組んでみるとよいでしょう。数学がやや苦手な受験生も、このレベルはクリアできるようにしましょう。

(4)『数学重要問題集―数学ⅠⅡAB(文系)』(数研出版)
文系入試を意識した良問が多いです。また、解説も丁寧なので学習しやすいと思われます。
問題がABCの3段階に分類されていますが、C問題は取り組まなくても、入試には対応できるでしょう。

(5)『厳選!大学入試数学問題集 文系142』(河合出版)
時間にゆとりがある受験生にはおすすめです。
問題の難易度が分かりにくいので、問題を選んで取り組む場合は、指導者にアドバイスをもらうとよいでしょう。

(6)『文系数学の良問プラチカ 数学ⅠAⅡB』(河合出版)
良問を多く扱っており、ⅠAⅡBの総合演習(総仕上げ)として使ってみるとよいでしょう。過去問演習と同時進行で使ってみるのもよいでしょう。

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