慶應義塾大学 商学部 数学
入試対策と勉強法
慶應義塾大学 商学部 数学
ここでは、慶應義塾大学の商学部を目指す方に対して、数学の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
出題傾向の概要
出題範囲(分野)
出題分野は幅広く、ほとんど全ての分野から出題されています。問題を見ると、少しでも多くの分野から出題するという意図が感じられます。したがって、苦手分野を作らないようにしましょう。
出題量と時間配分
問題の難易度に注目すると、標準問題も出題されていますが、やや難レベルの問題も目立ちます。
通常の問題集ではあまり見かけないような問題も出題されることもあり、負担の大きい問題といえるでしょう。一方で、試験時間は短いので、時間配分や問題選択には注意が必要です。
出題形式
難易度や出題傾向が年度によって変化しています。1つの大問でも、易しい問題と難しい問題の両方が出題されていることがよくあるので、解きやすい問題を確実に見つけて解いていくことが大切です。
誘導形式の問題もよく出題されています。序盤でミスをしてしまうと、大問のほとんどを失うことにもなりますので、注意深く取り組まなくてはなりません。
解答形式
ほとんどがマーク式問題ですが、答えのみを記述させる問題が少し出題されることもあります。考え方や途中式を見る問題は出題されませんので、ミスには特に気をつけなければなりません。マーク式問題では、答の桁数がわかるので、それがヒントになることもあります。
慶應義塾大学商学部 数学試験を攻略するための勉強法
慶應の商学部の数学は、問題の難易度や出題傾向が年度によって変化しています。また、やや難しい問題や特殊な問題がありますので、気になる受験生は多いと思われます。しかし、まずは標準的な問題を確実に正解できるようにしましょう。そのうえで、難易度の高い問題や特殊なタイプの問題に取り組むようにすればよいでしょう。特殊なタイプの問題演習は、過去問で取り組むのが最も効果的です。
学習計画について
出題範囲が広く、分野を融合した問題が多くあります。また、出題傾向にクセがあることを考えると、各分野の学習を早めに終わらせるとよいでしょう。そこから各分野を少しずつ補強していく方が対策としてはおすすめです。
計算力の強化は必須
問題の質・量の割に試験時間が短めなので、計算力が重要であることはいうまでもありません。しかし、ここでいう計算力の強化は、単にスピーディーな処理能力のみを指すのではありません。複雑な式を式変形していく力が、かなり要求されていることに注目しましょう。マーク式問題の空欄に当てはまるように式変形するには、高い計算処理能力が必要になることがよくあります。特に、多くの文字が入った式や指数が絡んだ計算は慣れが必要なので、しっかり練習しておく必要があるでしょう。
微分積分について
重要な分野でありますが、解法パターンはそれ程多くありません。得点すべき問題が出されることが多いので、十分な学習が必要です。
ベクトル、図形と式について
これらの分野は出題パターンが多いです。まずは典型的な解法の習得をすることが大切です。これらの分野で難しい問題が出題されると得点しにくいでしょう。また、難問対策にはかなり学習時間が必要になるので、学習状況を考慮しながら学習するとよいでしょう。
指数・対数、数列について
慣れてしまえば得点に結び付けやすい分野といえます。他の分野と融合されて出題されやすいので注意が必要です。
場合の数・確率について
標準的な問題が多く、学習の質と量が点数に現れやすいでしょう。間違えた問題は、原因の徹底的な追究が必要です。また、いろいろな解法を考えることも重要です。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
(1)『青チャート』(数研出版)
『青チャート』は推奨するというより、持っている人が多いので、使い方を中心としたアドバイスをします。
いわゆる網羅系参考書です。問題量が非常に多く、一部に重たい問題も見られるので、すべての問題を解く必要性はありません。初めて学ぶ分野については、学習を早めに終わらせるためにも、取り組む問題を絞った方がよいでしょう。学習がある程度進んでから、必要に応じて例題を見返せばよいでしょう。
(2)『Z会数学基礎問題集 チェック&リピート』(Z会出版)
教科書・網羅系参考書を一通り学んだ段階で、定着度を確認するのによいでしょう。この問題集は、じっくり考えて取り組むというよりは、スラスラ解けるかどうか確認するためのものです。はじめは多少時間がかかってもよいですが、スラスラ解けるようにしっかり練習しておきましょう。場合によっては、くりかえし練習するのもよいでしょう。
(3)『文系の数学 実戦力向上編』(河合出版)
ある程度基礎ができているが、まだ不安が残っている段階で使うと特に効果的です。解説も、この段階の受験生向けになっています。網羅系参考書を終えた後に、これまでの学習の復習として取り組むとよいでしょう。特に、数学ⅡBCまでを早期に終わらせた高校生にはぜひともお勧めしたい一冊です。
このテキストは、本格的な過去問演習に入る前には一通り終わらせておくとよいでしょう。過去問演習に入ってからは、頻出分野や苦手分野を中心に繰り返し取り組むとよいでしょう。
(4)『数学重要問題集―数学ⅠⅡABC(文系)』(数研出版)
文系入試を意識した良問が多いです。また、解説も丁寧なので学習しやすいと思われます。問題がABCの3段階に分類されているので、AB問題を中心に取り組むとよいでしょう。
(5)『厳選!大学入試数学問題集 文系142』(河合出版)
問題の難易度が分かりにくいですが、良質の問題が並んでいます。慶應の商学部は、問題の難易度が変化しやすいので、難易度を見極める練習として使用するのもよいでしょう。
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