明治大学 文学部 英語
入試対策と勉強法
明治大学 文学部 英語
ここでは、明治大学の文学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
明治大学文学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
2024年度は大問5問の出題です。大問1が空所補充問題、大問2が語形変化問題、大問3・4が長文問題、大問5が未公表でした。大問5は、2022年度は会話問題、2023年度は英作文問題でした。また出題形式は、大問1・2が記述問題、大問3・4・5がマーク問題でした。
出題量と時間配分
試験時間は60分で、大問5問を処理することになります。大問1の空所補充問題は3分以内で、大問2の語形変化問題は7分以内で処理し、大問1・2を10分以内で解きましょう。大問3・4の長文問題は740から780ワードで、それぞれ20分以内に解くようにしましょう。大問5は、解く前に見直しの時間を含めて10分以上時間を残しましょう。
出題形式
大問1・2は、同意になるよう穴埋めする問題、派生語に書きかえる問題です。大問3・4の長文は、空欄補充、並べかえのような知識・構文力・文法力を問う問題、下線部の理由を問う問題、該当段落の内容の正誤を問う問題、英文全体の作者の主張やタイトルを問う問題があり、大半の問題は英文を読みながら問いが出た段階で解答できます。大問5は、2022年度から出題が続き、2022年度が会話文の完成問題、2023年度が日本語の内容となるように英文の空欄を補充する問題でした。2024年は問題が公表されていません。
解答形式
記述式と選択式の混合型です。大問1・2が記述式で、大問3・4・5が選択式です。大問1・2の記述問題は、二文が同じ意味になるよう穴埋めする、単語レベルで与えられた語を活用させるなどで、綴りを間違えないようにする必要があります。
明治大学文学部 英語試験を攻略するための勉強法
<語彙、文法・構文問題>
書き換え問題では派生語を問うものが多いので、単語の暗記の際も普段から派生語を意識しておきましょう。
単語のレベルはそう高いものを要求されてはおらず、下線部と同意の語彙を問うにしても、高校生レベルを超えて文脈で判断せよというものではありません。下線部の語彙自体、十分高校卒業レベルのものです。
とはいえ、語彙を豊富にしておくのが良いことは言うまでもありません。単語集、熟語集でしっかり語彙力を作っておきましょう。
文法・構文問題も、後述する参考書や問題集を使用して基本レベルをしっかり頭に入れていれば十分対処できるでしょう。
<読解問題>
読解問題は一題あたり700ワード以上と比較的長いので、速読能力をつける必要がありますが、一文一文長くはなく、構文が入り組んでもいないので、難度はさほど高くないと言えるでしょう。
一文の中でSVOC特に主語と動詞を見極めると同時に、主節、従属節、関係代名詞節など意味の切れ目をしっかり見分け、各部分がどのようにつながっているかを考えることを普段から心がけましょう。
一文一文の内容をしっかりとつかみ、その上で文章全体の流れを見極めていけばよいでしょう。そのために、パラグラフごとに書かれていた内容を一度思い返すようにしておけば(場合によってはメモをすれば)、これまでの文章の内容把握が正確になると共に、これからの文章展開の予想もできるので、普段からそのように心がけておくのが良いでしょう。
読解の難しい文章に取り組むよりは、比較的やさしい文章をたくさん読む練習をしておくのが良いでしょう。
文章内容については、自然、社会、歴史に関するトピックが多いので、自分の身の回りの社会的事象に普段から関心を持っておくことが有益であると思われます。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを語彙編、文法・構文編、長文読解編に分けてご紹介します。
<語彙篇>
(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
高校中級レベルの単語にも不安があるようであれば『入門編』から始め、しっかり基礎を見直しておくのがよいでしょう。必修編レベルを派生語も含めしっかり身に着け、自在に使えるようにしておくことが必須です。それが出来たらさらに上の『上級編』を目指しましょう。この本の特長になっているように、英文の中で英単語を覚えましょう。
(2)『ターゲット1900』(旺文社)
単語や派生語だけでなく、余裕があれば入試問題を題材とする例文も覚えましょう。
(3)『システム英単語』(駿台文庫)
単語や派生語だけでなく、ミニマルフレーズごとに覚えましょう。読解だけでなく文法問題でも役に立ちます。
単語集については普段から辞書代わりにも使い、読解問題で出てきたらチェックしておくなど、それをベースにして知らない単語をつぶしていようにしましょう。学校で使用しているものがあればそれで良いでしょう。
<文法・構文篇>
【問題集】
(1) 『ネクステージ』(桐原書店) 問題番号1から742が文法問題、743から1244がイディオム問題、1245から1364が会話表現、1365から1474が単語・語彙問題です。
(2)『英語頻出問題総演習』(桐原書店)
文法事項が単元別になっていないので、一通り文法の学習を終えてから使用すると効果的です。問題を見て何の問題なのかを見抜く訓練にいい問題集です。
(3) 『スクランブル英文法・語法』(旺文社)
(4)『ヴィンテージ』(いいずな書店)
これらは当大学当学部を志望する者にとって必須の問題集です。構文、文法、そして(1)、(2)については語彙、イディオム、そして会話表現に至るまで、当学部に必要な知識が網羅されています。このうちのどれか一冊でよいので、全て使いこなせる知識にしましょう。
<参考書>
(1)『フォレスト』(桐原書店)
(2)『ブレイクスルー』(美誠社)
(3)『総合英語 be』 (いいずな書店)
参考書は、文法について辞書として用いると共に、身に着けた知識を再確認し、整理するために使用するとよいでしょう。
<長文読解篇>
大問3・4は700ワード以上の長文ですが、まず1文1文の意味を正確につかむことから始めます。正確に読めるようになってきたら徐々に長い英文に挑戦しましょう。
以下の問題集の100や300などの数字の小さいものから始めて、徐々に数字の大きいものに進んでいきます。問題集は相性があるので、実際に書店で手に取って選びましょう。
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文がどのように構成されているのかを読み解く基礎を提供してくれます。
(2)『やっておきたい英語長文300、500』(河合出版)
定番問題集です。『300』は語彙数200から300と短く、比較的易しい長文です。基礎固めに用いるとよいでしょう。『500』はその上位問題集で語彙数400から600の標準からやや難の長文です。
(3)『大学入試よく出るテーマ読み解き英語長文500、800』(旺文社)
これも定番問題集です。大学入試によく出るテーマごとに並べた問題集です。『500』は語彙数400から600、『800』は語彙数700から900です。『500』レベルの問題が読みこなせるようになればよいでしょう。
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