読解問題2題、対話文完成問題1題というのが情報コミュニケーション学部の安定した傾向です。読解問題については、社会・文化・情報系のテーマを素材にした英文が中心となっています。読解問題の英文は600～700語程度のものが多いです。対話文は、発言の空所部分に適切な発言を選択肢の中から選ぶという出題が続いています。全体として読解の比重が高い問題といえるでしょう。

出題科目は｢国語総合｣です(漢文を除く)｡
｢現代文｣は論説文(評論文)１題と小説・随筆など文学的文章１題のパターンが多いです(ただし、論説文(評論文)２題の年度もあります)。論説文(評論文)では、文学論・美術論・芸術論・哲学論・言語論・社会論､また、コミュニケーション論・メディア論といった本学部らしい題材も多いです(図版・写真等を含むものも頻出､設問でそれらが問われる場合もあります)。尚、2021年度は哲学者の大森荘蔵と音楽家の坂本龍一との対談記録という変わり種でした。文学的文章ではジャンルを問わず、多種多様な題材が出題されています(20年度は夏目漱石の短編｢永日小品｣)。
｢古文｣は１題で、古代～近世の物語・日記・歌論・評論・随筆｣など、幅広い題材が出題されています(和歌も含まれます)。尚、2020年度は｢今昔物語集｣とそれを基に創作された芥川龍之介の｢藪の中｣という、これまでにない２つの文章からの出題でした(新傾向かも知れません。要注意です)。文法から内容解釈までの総合的読解力、そして、歴史的背景を含めた古典常識も問われます。
知識は小問として扱われます。本学部の大きな特色は文学史です。｢現代文｣｢古文｣ともにほぼ必出で(詩歌の出題もあります)、海外作品が問われることもあるので準備が不可欠です。また、漢字(読み･書き)、語句の意味、慣用句(表現)、四字熟語等の幅広い分野からの出題もあります。