明治大学 情報コミュニケーション学部 英語
入試対策と勉強法
明治大学 情報コミュニケーション学部 英語
ここでは、明治大学の情報コミュニケーション学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
明治大学情報コミュニケーション学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
読解問題2題、対話文完成問題1題というのが情報コミュニケーション学部の安定した傾向です。読解問題については、社会・文化・情報系のテーマを素材にした英文が中心となっています。読解問題の英文は600~700語程度のものが多いです。対話文は、発言の空所部分に適切な発言を選択肢の中から選ぶという出題が続いています。全体として読解の比重が高い問題といえるでしょう。
出題量と時間配分
試験時間は、学部設立当初の2013・2014は70分でしたが、現在は60分となっています。
読解問題の英文は一つあたり600~700語程度ですがそれぞれ25分弱で解き終えなくてはならないため時間的にはかなり厳しいでしょう。対話文完成問題は10分程度で終えましょう。
出題形式
読解問題については、内容一致・空所補充、同意表現など読解問題の典型的な出題形式が幅広く用いられています。内容把握を問う問題が中心です。空所補充では、2015年までは頭文字を与えられた単語を記述する問題が出題されていましたが、2016年以降は語形変化の記述問題の出題となっています。対話文完成問題は、脱文挿入という形で問われます。
解答形式
選択式の問題が中心ですが、上述の通り、空所補充という形での単語の記述を問う問題が例年出題されます。内容一致の設問については、リード文・選択肢ともに英文のものが多いため本文同様に丁寧に読解しないと本文が読めていても間違ってしまうことになるので注意が必要です。
明治大学情報コミュニケーション学部 英語試験を攻略するための勉強法
読解問題
英文1つあたりの語数が600~700語程度とはいえ、試験時間が60分なためかなりの速読能力が必要です。一定レベルの精読する力があることを前提として、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。構文把握は必要な範囲で行うイメージです。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から訳し下していくことができるようになります。併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来るでしょう。
さらに、各パラグラフのトピックを意識しながら読み進められるとよいでしょう(パラグラフ・リーディング)。英語はワンパラグラフ・ワンアイデアというルールを守った書き方がされているため、この特質を利用することで、途中で内容の流れを見失わなくて済みますし、設問を解くときに根拠となる箇所を発見しやすいでしょう。
ディスコースマーカーと呼ばれるつなぎ言葉にも意識を払うとより論旨の把握が楽になります。reader friendlyな文章が良い文章であるとされる英文の特質を理解していると、効率的な読解が可能になります。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではないですが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実であり、時間短縮に直結します。学習の際には、一つの英単語の意味の広さを意識した記憶を行い、読解で柔軟な訳を出せるように仕上げていきましょう。
文法・語法
文法問題が単独で出題されるわけではないですが、読解のツールとして基本的な事項は身につけておきましょう。
標準的なインプット教材をしっかりこなしておきましょう。
対話文
定型の会話表現が数多く問われているわけではないですが、会話特有の英文そのものに慣れていたほうが早く読めるため、苦手意識があるのであれば後述の問題集を用いて対策しておくと万全です。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法・語法編、会話問題編に分けてご紹介します。
英文解釈
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
長文読解
音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つものをあげました。パラグラフ・リーディングの理解や設問形式ごとの解き方、英文エッセイの構成などまで説明されているテキストでもあります。いずれも問題を解くだけでなく解説までしっかり読み込みたい教材です。
(1)『The Rules英語長文問題集3』(旺文社)
(2)『英語長文ポラリス2』(KADOKAWA)
(3)『全レベル問題集:英語長文5』(旺文社)
(4)『イチから鍛える英語長文500』(Gakken)
(5)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』(東進ブックス)
(6)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。『上級』まで回せれば単語力に不足はないでしょう。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
文法・語法
(1)『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としては比較的説明が厚めなので自分で進めやすいでしょう。もっとも、学校などで『NEXTSTAGE』(桐原書店)や『VINTAGE』(いいずな書店)などを利用していれば、これらのテキストもよくまとまっているため、学校の進行に合わせてそれらを使った方が効率はよいでしょう。
(2)『英文法ファイナル問題集[標準編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。
会話問題
(1)『英会話問題のトレーニング』(Z会出版)
会話問題に苦手意識がある場合に取り組むべき一冊です。ボリュームが多いため、時間がない場合には第3章の会話形式の長文読解25題をやるとよいでしょう。
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