明治大学 理工学部 英語
入試対策と勉強法
明治大学 理工学部 英語
ここでは、明治大学の理工学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
明治大学理工学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
2013年以降、読解問題1題のみの出題が続いていましたが、2024年は2題の出題となりました。
読解問題の素材は、これまでは物語や随筆などのやややわらかいものであることが多かったですが、2024年は2題とも評論文となり、第1問が社会科学系、第2問が自然科学系のトピックでした。
語数については2題を合わせればこれまでと同様の1000語強となっています。私立理系の問題としては記述式の設問の割合がやや多くなっています。読解問題のなかの小問として英文和訳や説明問題、和文英訳(2024年は出題されませんでした)などが出題されます。
出題量と時間配分
試験時間は60分です。
読解問題の英文は近年1000語を超えているうえ、記述式の設問が多く、思っているよりも設問処理に時間がかかるため、時間的にはやや厳しいと言えるでしょう。
英文を読む前に設問には目を通すなど、無駄な2度読みを避けるための手順を確立する必要があるでしょう。
出題形式
内容一致・空所補充、同意表現など読解問題の典型的な出題形式が幅広く用いられているとともに、英文和訳・説明問題・和文英訳といった記述式の問題が出題されます。空所補充では語形変化や言い換えの単語を記述させる年度もあります。
解答形式
選択式の問題が9割程度、記述式問題が1割程度といった出題です。
読解問題1題の出題であることから小問数が多いですが、本文の流れ通りに設問は設定されているものがほとんどなので解きながら読み進められるでしょう。
ただ、設問処理に追われると、本文の内容の流れを忘れてしまい、最後の全体の内容の一致問題に時間がかかりすぎることになってしまうので注意が必要です。
明治大学理工学部 英語試験を攻略するための勉強法
英文の語数が1000語を超えるうえ試験時間が60分であり、記述式の問題が存在することを考えるとかなりの速読能力が必要です。一定レベルの精読する力があることを前提として、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。
構文把握は必要な範囲で行うイメージです。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになります。併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来るでしょう。
また、記述式の設問が出題されるため、記述問題もあわせて掲載されている問題集でのトレーニングも必要です。2024年は英文エッセイのみの出題となりましたが、これまで出題されていた随筆・小説の出題可能性もまだあります。これらには特有の意識すべきポイントがあるため、それらを素材にした英文にもあたっておきましょう。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありませんが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実であり、時間短縮に直結します。学習の際には、一つの英単語の意味の広さを意識した記憶を行い、読解で柔軟な訳を出せるように仕上げていきましょう。
文法・語法
小問単位で基本的な文法・語法の知識が問われているため基本的な事項は身につけておきましょう。標準的なインプット教材をしっかりこなしておきましょう。語句整序も出題されるのでこの点も補強しておきましょう。
和文英訳
2024年は出題されなかったものの、今後の出題可能性も十分考えられるため、対策はしておきましょう。もっとも、基本的な文法・構文を用いることが出来れば答えられる基本的な問題が出題されてきたので、複雑な英文まで書けるようになる練習は不要です。
後述の問題集を用いて基本的文法のルールを正確に出力できるトレーニングを行えるとよいでしょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法・語法編、英作文編に分けてご紹介します。
英文解釈
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
長文読解
音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つものをあげました。パラグラフ・リーディングの理解や設問形式ごとの解き方、英文エッセイの構成などまで説明されているテキストでもあります。いずれも問題を解くだけでなく解説までしっかり読み込みたい教材です。
(1)『The Rules英語長文問題集3』(旺文社)
(2)『英語長文ポラリス2』(KADOKAWA)
(3)『全レベル問題集:英語長文5』(旺文社)
(4)『イチから鍛える英語長文500』(Gakken)
(5)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』(東進ブックス)
(6)『過去問』
2024年より長文の素材に変化がありますが、設問のつくり方は共通なので、実践力を高めるうえではいまだ重要性は高いです。英文エッセイを読む力は問題集や類似過去問で鍛え、解き方の癖をつかむために以前の過去問を利用するとよいです。
単語・イディオム
(1)『ターゲット1900』(旺文社)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、アプリもありこちらを利用すると良いでしょう。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
文法・語法
(1)『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としては比較的説明が厚めなので自分で進めやすいでしょう。もっとも、学校などで『NEXTSTAGE』(桐原書店)や『VINTAGE』(いいずな書店)などを利用していれば、これらのテキストもよくまとまっているため、学校の進行に合わせてそれらを使った方が効率はよいでしょう。
(2)『英文法ファイナル問題集(標準編)』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。
英作文
(1)『英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(桐原書店)
2024年は出題がなかったものの、今後の出題も十分考えられるため、基本的なものは押さえておくべきです。こちらは文法知識と英作文の橋渡しをしてくれる良書です。繰り返し何度も解くことで、どのような場面でどんな文法事項を利用すると英語として自然なのかが身につくでしょう。
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