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明治大学 商学部 英語
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

明治大学 商学部 英語

ここでは、明治大学の商学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

明治大学商学部 英語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

2016年以降は第1問が短文空所補充、第2問が対話文など口語的文章の完成問題、第3問第4問が長文読解問題となっていましたが、2023年より第2問が2つの長文に分割されました。もっとも、素材になっている英文は対話文やエッセー風な読みやすい英文であるためこれまでと比べてそれほど大きな変更ではないといえます。もっとも小問レベルまで含めると問題傾向が安定しない学部であるため、さまざまな設問に対応できるようにしておく必要があるでしょう。読解問題については社会・文化系のテーマを素材にした英文が中心となっています。
長文読解問題については1題につき英文は800~900語程度のものが多いですが、語数は増加の傾向にあり、1000語を超える年もあります。

出題量と時間配分

試験時間は80分です。
近年の短文空所補充・フレーズ、発言の空所補充・読解問題2題であれば、60分を読解問題に用い、それぞれの英文の長さに合わせて時間を割り振り、残りの20分で短文空所補充・対話文完成に取り組む形にすると良いでしょう。読解問題の語数の増加からすると長文のタイムマネジメントが合否の要となります。

出題形式

読解問題については、内容一致・主題・空所補充、同意表現など読解問題の典型的な出題形式が幅広く用いられています。
内容把握とそれに基づく語彙・イディオム・基本構文の適切な選択を問う問題が中心です。語形変化を記述させる問題も出題されます。短文空所補充問題についてはやや難易度の高い知識も問われているため、しっかり対策しておく必要があります。

解答形式

選択式の問題が中心であり、語形変化が記述問題となっています。
2016年以降、出題傾向が安定しつつあるようにも思えますが、読解問題の小問レベルにおいてはパラグラフ整序や脱文挿入等、年によって出題されるものが異なることも多いため、本文を読み始める前にまず確認しましょう。

 

明治大学商学部 英語試験を攻略するための勉強法

読解問題

英文1つあたりの語数が1000語を超えるものもあるため、一定レベルの精読する力があることを前提として、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。構文把握は必要な範囲で行うイメージです。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から訳し下していくことができるようになります。併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来るでしょう。
さらに、各パラグラフのトピックを意識しながら読み進められるとよいでしょう(パラグラフ・リーディング)。英語はワンパラグラフ・ワンアイデアというルールを守った書き方がされているため、この特質を利用することで、途中で内容の流れを見失わなくて済みますし、設問を解くときに根拠となる箇所を発見しやすいでしょう。ディスコースマーカーと呼ばれるつなぎ言葉にも意識を払うとより論旨の把握が楽になります。reader friendlyな文章が良い文章であるとされる英文の特質を理解していると、効率的な読解が可能になります。

単語・イディオム

難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではないですが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実で時間短縮に直結します。学習の際には、一つの英単語の意味の広さを意識した記憶を行い、読解で柔軟な訳を出せるように仕上げていきましょう。

文法

大問1の対策としてだけではなく英文解釈のツールとして標準的な文法語法についての知識を入れておく必要があります。
『ネクストステージ』(桐原書店)などを用いて基本的な知識は確実に身につけておきましょう。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法・語法編、会話問題編に分けてご紹介します。

英文解釈

(1)『英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。

長文読解

音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つものをあげました。パラグラフ・リーディングの理解や設問形式ごとの解き方、英文エッセイの構成などまで説明されているテキストでもあります。いずれも問題を解くだけでなく解説までしっかり読み込みたい教材です。

(1)『The Rules英語長文問題集3』(旺文社)
(2)『英語長文ポラリス2』(KADOKAWA)
(3)『全レベル問題集:英語長文5』(旺文社)
(4)『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)
(5)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced/Top』(東進ブックス)

(6)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。

単語・イディオム

(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。『上級』まで回せれば単語力に不足はないでしょう。

(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。

(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。

文法・語法

(1)『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としては比較的説明が厚めなので自分で進めやすいでしょう。
もっとも、学校などで『NEXTSTAGE』(桐原書店)や『VINTAGE』(いいずな書店)などを利用していれば、これらのテキストもよくまとまっているため、学校の進行に合わせてそれらを使った方が効率はよいでしょう。

(2)『英文法ファイナル問題集[標準編・難関編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。誤文訂正も各回に出題されているため、それだけをピックアップして取り組むという使い方も可能です。

会話問題

(1)『英会話問題のトレーニング』(Z会出版)
会話問題に苦手意識がある場合に取り組むべき一冊です。ボリュームが多いため、時間がない場合には第3章の会話形式の長文読解25題を解くとよいでしょう。

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