立教大学 共通問題 国語共通問題
入試対策と勉強法
立教大学 共通問題 国語共通問題
ここでは、立教大学の文学部・法学部・経済学部・社会学部・観光学部・経営学部・現代心理学部・コミュニティ福祉学部・異文化コミュニケーション学部・スポーツウェルネス学部を目指す方に対して、国語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
本大学の「一般入試」では、「全学部試験」(2/6・8・9・12・13)と「文学部・単独日程」(2/11)という2種類の試験が実施されていますが、以下の入試傾向は、2024年度の「全学部試験(2/6)」の「国語」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外・以前の入試問題に言及している場合もあります)。
立教大学文学部・法学部・経済学部・社会学部・観光学部・経営学部・現代心理学部・コミュニティ福祉学部・異文化コミュニケーション学部・スポーツウェルネス学部 国語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
出題科目は、「現代の国語」、「言語文化(漢文を除く)」、「論理国語」、「文学国語」、「古典探求(漢文を除く)」です。
「現代文」は2題で論説文(評論文)がほとんどですが、小説や随筆、ノンフィクションなどが出題されることもあります。文章内容は哲学論、脳科学論、演劇論、社会論、文明論、精神論、文学論等と多種多様で、中には妖怪論(2020年度)、歌謡曲論(19年度)やペット論(20年度)といった入試ではあまりお目にかからない題材もありますが、硬質な文章は少なく比較的読みやすいです(24年度はAI論とコミュニケーション論)。
「知識」は小問として扱われ、漢字(読み・書き)、語句の意味、四字熟語、慣用句等の幅広い分野から出題されます。
「古文」は1題で、主に古代~近世の物語、随筆、日記といった題材(和歌も含まれる)が多いが、江戸時代の歌学書、俳文集といった出題もあります(24年度は近世の随筆)。文語文法から現代語訳、内容解釈までの総合的読解力、そして、歴史的背景を含めた古典常識も問われます。語句の意味も頻出です。
出題量と時間配分
問題文の文章量は、「現代文」が2題合わせて4000~6000字程度で他校と比較して標準的です(24年度は約6000字)。
「古文」は600~1200字前後です(24年度は約1200字)。
試験時間は変則的で75分です(要注意)。
解答数が多いので、スピード重視と正確さが重要になります。先に「古文」を20分強で手際よくこなし、「現代文」は55分弱をかけてしっかりと解いていきましょう。
出題形式
大問3題が定着しています。
大問一は論説文(評論文)(稀に小説もあります。直近では23年度)で、小問は6~8問程度、解答数は8~10ほどです(24年度は7問で8、そのうち1問が「記述式」)。
大問二も論説文(評論文)(稀に小説など)で、小問は7~8問ほど、解答数は8~16程度とバラつきがあります(24年度は7問で12、そのうち2問が「記述式」)。
大問三は「古文」で、小問は12~13問程度、解答数は14~19ほどです(24年度は13問で21、そのうち2問が「記述式」)。
解答形式
「マーク方式」と「記述方式」の併用型です。
「現代文」の「マーク方式」では「空所補充語句判別」(「組み合わせ」あり)や「内容合致正誤判別」、「内容・理由説明判別」、「換言説明判別」、「具体例判別」(不適切あり)、「語句の意味判別」など、「記述式」では「抜き出し問題」(空所補充、換言説明等)や「漢字(読み・書き)」、「四字熟語」等の知識問題などの出題があります。そして、「説明記述」も出題されています(「40~50字」程度)。
「古文」では「文語文法」や「単語の意味」、「現代語訳」(「記述方式」で頻出)、「内容解釈」、「換言説明」、「主語特定」、「本文合致」、「和歌修辞法」、「敬語」などが、「マーク方式」と「記述方式」で出題されます。また、「文学史」、「古典常識」も頻出です。
立教大学文学部・法学部・経済学部・社会学部・観光学部・経営学部・現代心理学部・コミュニティ福祉学部・異文化コミュニケーション学部スポーツウェルネス学部 国語試験を攻略するための勉強法
知識
本大学の漢字(読み・書き)等の「知識問題」は、GMARCHの中で比較的難易度が高いです(23年度の「一遍(イッペン)」・24年度の「陳腐(チンプ)」など)。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要で、「共通テスト(センター試験)」の漢字問題(要は同音異字、同訓異字の判別)が「基礎的語彙力」のひとつの目安になります。最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきます。
尚、以下のサイトは漢字問題だけがまとめられているので便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html
「現代文」解法①
論説文(評論文)と文学的文章とに特有の「解法」、そして全てに共通する「解法」を理解し定着させ、応用するために肝要なのは復習の仕方です。「考え方のプロセス」をトレースすることが必須で、特に間違った問題が肝要、誤ってしまった分岐点をしっかりと確認しておくことが必須です。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが「解法」となります。
尚、「具体的解法」は本HPの別サイト「大学入試”王道現代文”」をご覧ください。
「現代文」解法②
本日程の「現代文」で注意を要するのは、判別しづらい「本文内容(非)合致問題」です(合致は「1」、非合致は「2」という「択一式」の解答形式にも注意)。論説文(評論文)であれば「論旨合致」と捉え、基本的には「序論部」と「結論部」の趣旨と照合すればいいのですが、出題されることのある随筆や小説では本文全体と照合する必要があるので、スピード重視のより高度な「選択肢消去」のテクニックを習熟するように練習を重ねることが重要です。また、一般的な「選択肢設問」対策としても、選択肢消去の仕方を習得しておきましょう。「換言説明」であれば傍線部の「原意」(要は本来の意味)にこだわった「原意消去」、「理由説明」であれば「直接的理由」として結びつくかどうかによる消去などを常に意識することが肝要です。さらに、空所補充では「代入確認」を絶対に忘れないように練習を重ねましょう。
「現代文」解法③
ほぼ必出の「説明記述」、その記述方法はしっかりと押さえておく必要があります。「説明記述」で必要なひとつの要素は通常20~30字程度なので、先ず「最も重要な要素」を的確に把握し、その他の「要素」は設問内容から必要度の優先順位を特定できるように徹底的に練習することが肝要です。そして、正否の分かれ目となる「最重要な要素」を「文末」として他に「必要な要素」を積み上げていく(積上げ方式)という手法を、過去問や練習問題などを通じて完璧にマスターしましょう。本学部では40~50字ほどの字数指定が多いので、2つ程度の「要素」でまとめることに慣れることが肝要です。
古文
先ずは重要古文単語及び文法を徹底的に習得する必要があります。現代語訳をする上での最重要ポイントであるし、文法や単語の意味は直接問われることもあります。特に助動詞、助詞の意味・用法・接続は完全に定着させることが求められます。また、和歌修辞法も出題されこともあるので、しっかりと確認しておきましょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを知識対策編、現代文対策編、古文編に分けてご紹介します。
知識対策編
(1)『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)
(2)『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)
(3)『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)
(4)『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)
前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、7割は(3)から、8割は(4)から始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特に(4)では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。
尚、「文学史」「古典常識」等に就いては、学校配布の『国語便覧』を活用しましょう。
現代文対策編
(1)『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)
初級レベルです。
「解法」って何? といった皆さんにお薦めの入門書です。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できます。
(2)『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈九訂版〉』(河合出版)
初~中級レベルです。
「正解の根拠」を明確にした詳細な「解説」に定評があり、「入試現代文」の「マーク方式問題」への突破口を開く一冊です。
(3)『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)
中級レベルです。
あらゆる問題形式に対応した「解法」を明示しています。中堅からGMARCHへのステップアップ段階の一冊です。
(4)『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)
中~上級レベルです。
「読解へのアクセス」で問題点を喚起し、「選択肢設問」の「消去の根拠」も明記されており、「解法理解度」を自己確認できます。自らの実力を把握することで、立教合格に自信が持てる一冊です。
(5)『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)
上級レベルです。
「読解力」と「解答の論理力」を講義形式の解説で養成しています。文章を客観的に捉える術が習得でき、本日程合格を確実にする一冊です。
尚、万全を期しての「説明記述」対策としては――
※『[記述編]現代文のトレーニング[改訂版]』(Z会出版)
上級レベルです。
頻出テーマに沿った問題構成で「完成度」を自己採点で把握可能です。
古文編
(1)『読んで見て聞いて覚える――重要古文単語315(四訂版)』
(2)『新版完全征服 合格古文単語380 改訂版』(ともに桐原書店)
前者を反復して完全定着させた上で、後者を数回丁寧に通読しましょう。それで「語彙」はほぼ心配ありません。
(3)『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル(四訂版)』(河合出版)
「文法」の基本が分かりやすくまとめられています。「例文」は「品詞分解」し「現代語訳」も必ずこなしましょう。
(4)『大学入試 全レベル問題集 古文4私大上位・私大最難関・国公立大レベル 改訂版』(旺文社)
最難関私大などの良問15題を収録し、わかりやすく解説しています。古文の5つのジャンル別対策が掴める「古文ジャンル解説」、重要な文法と語句を併記した「現代語訳」、全ての問題に通じる最強の「読解ルール」等で、「古文」の「読解」に自信が持てる一冊です。
(5)『速読古文常識』(Z会出版)
「古典常識」習得用です。約300語を収録しており、実戦的トレーニング文章の中で効率的に定着可能です。センター試験から難関私大まで対応しています。
過去問対策編
『立教大学 各学部』
実践レベルです。
10年分以上をしっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。
大学受験を成功に導く過ごし方とは
インタビュー=大学受験、「最後の一年」の賢い過ごし方とは?
リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。
高校生活最後の一年の過ごし方は、合否を分ける重要なポイント。志望校合格を勝ち取るためには、どのように一年を過ごせばいいのか…ぜひ参考にしてください。
立教大学への受験を控えている保護者様へ
立教大学の受験には学校別の対策が必須になります。プロ教師界でトップの実力を持つリーダーズブレインの家庭教師は、様々な大学受験の合格実績と受験ノウハウを有しています。その中でも、お子様に最適な東京大学に強い家庭教師をご紹介します。