東京工業大学 前期日程 英語
入試対策と勉強法
東京工業大学 前期日程 英語
ここでは、東京工業大学前期日程を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
東京工業大学前期日程 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
長文読解問題2題の構成が定着しています。設問は和文英訳・英文和訳・日本語での内容説明といった記述問題が中心の出題で、その他選択式の内容一致問題と、年によっては適文挿入や空所補充が出題されます。自然科学系だけでなく社会系の論説文も素材となっています。英文量が多く、年度によって違いはありますが2題合わせて2500~3000語程度あり、さらに設問の英文を含めるとかなりの量を読む必要があります。
出題量と時間配分
試験時間は120分です。目安は一問60分ですが、年によっては大問で英文の長さがまったく異なるので(2021年は約2200語と約900語)、試験の現場で調整する必要があります。小問間の時間配分も重要で、選択式の内容一致問題は本文ときっちり照らし合わせないと解答できないものが多く、思っている以上に時間がとられるでしょう。
出題形式
英文和訳はそれほど難易度の高い語は用いられておらず、標準的な英文解釈の力があれば構造解析にも困難は感じないものではありますが、前後の流れが取れていないと訳をあてづらい箇所のあるものが多いです。和文英訳も基本的な文法・構文の知識があれば型は組めますが、本文中の表現を使わないと書くのが難しい問題もあるため、あらかじめ和文部分には目を通して、本文を読みながら使える表現を拾う意識を持つ必要があります。文章全体からの選択式内容一致問題に対応するため、本文を読みながら事後的な検索可能性を高めるためのチェックをつけるなどの効率的な手順を確立する必要があります。
解答形式
記述問題が中心の出題といえますが、選択式の問題も正誤の判断をするのに正確な読み取りが必要で時間も思っている以上にかかるため注意が必要です。
記述の内容説明問題は前もって設問には目を通しておき、その解答に必要な要素の候補を、読みながら拾っていくという意識がないと設問を解く際に無駄な2度読みが生じ時間が厳しくなってしまうでしょう。
東京工業大学前期日程 英語試験を攻略するための勉強法
読解問題
2500~3000語という英文量と設問処理に時間がかかるものが多くあることを考慮に入れると、英文自体は素早く読み終える必要があるため速読能力を鍛える必要があります。
意味のかたまりごとに前から内容を取ることができなければ、時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
また、和訳問題も出題されることから、基本的な英文解釈の力はきっちり身につける必要があります。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から訳し下していくことができるようになるでしょう。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。
音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。
漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来ます。
また、選択式の内容一致問題は漫然と解くと時間もかかり、精度も落ちるため、効率的な肢の検討の仕方や事後的な検索可能性を考えた本文へのマーキングの仕方なども鍛える必要があります。
和文英訳
前述のとおり、利用できる本文の表現がある問題があるためそれを見つけるのが重要となりますが、それ以外は標準的な文法・構文の知識があれば型を組むことができます。もっとも、与えられた和文を直訳の英文になおしてしまうと不自然な英文になってしまうことが多いので、まずは英文にしやすい日本語を作るといういわゆる和文和訳というスキルをしっかり身につける必要があります。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありませんが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実です。
このレベルの大学を目指す以上は多くの受験生も高いレベルの単語を身につけているため、余力があれば上級レベルの単熟語に対応できる教材を利用しましょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈・和訳問題編、長文読解編、単語・イディオム編、英作文編に分けてご紹介します。
英文解釈・和訳問題
(1)『英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
(2)『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来ます。(2)をやる時間がない人はこちらでも良いでしょう。
(3)『Rise構文解釈1・2』(Z会出版)
2までやれば英文解釈・和訳に不安はなくなります。
長文読解
(1)『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。3まで消化することが出来ればかなりの速読力が身につきます。
(2)『全レベル問題集:英語長文6』(旺文社)
(3)『イチから鍛える英語長文700』(Gakken)
(4)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced/Top』(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立ちます。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めたい一冊です。
(5)『過去問』
早い時期に1年分はやっておきましょう。実際に解いてみないと記述問題のまとめ方の難しさなどのイメージがわかないからです。それを踏まえたうえで目的意識を持った普段の勉強をすることが効率的な勉強につながります。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。上級まで回せれば単語力に不足はないでしょう。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになるでしょう。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
英作文
(1)『英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(桐原書店)
文法知識と英作文の橋渡しをしてくれる良書です。繰り返し何度も解くことで、どのような場面でどんな文法事項を利用すると英語として自然なのかが身につくでしょう。
(2)『ユメサク』(アルク出版)
(1)で基本が身についた後に量をこなすため素材として優れています。和文英訳に必要な、いわゆる和文和訳のイメージもわきやすいテキストです。
大学受験を成功に導く過ごし方とは
インタビュー=大学受験、「最後の一年」の賢い過ごし方とは?
リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。
高校生活最後の一年の過ごし方は、合否を分ける重要なポイント。志望校合格を勝ち取るためには、どのように一年を過ごせばいいのか…ぜひ参考にしてください。
東京工業大学への受験を控えている保護者様へ
東京工業大学の受験には学校別の対策が必須になります。プロ教師界でトップの実力を持つリーダーズブレインの家庭教師は、様々な大学受験の合格実績と受験ノウハウを有しています。その中でも、お子様に最適な東京大学に強い家庭教師をご紹介します。