指導実例インタビュー
細田先生
指導実例インタビュー
細田先生
合格実績(五十音順)
上智大(経済)・東京大(文科三類)・法政大(経営・国際文化)・北海道大(理)・早稲田大(文・文化構想・教育・国際教養) 他多数
徹底したシャドーイング学習で速読力・リスニング力を強化し、北海道大学に合格!
指導を始める前の状況
■指導開始時期: 浪人1年目の10月
■指導科目: 英語
■指導回数: 週2回(1回1.5時間)
Kさんは、北海道大学を目指している1浪生で、英語が苦手科目でした。「勉強時間は多く取っているのに点数に繋がらない」という悩みを抱えていました。国立志望なので共通テストの点数も重要なのですが、リスニングは特に苦手で、指導開始前の共通テスト模試では5割程度という状況でした。リーディングも得意というほどではなく、共通テスト模試では良くて7割程度。英語は総合で6割程度という状況でした。しかも指導開始時期が10月ごろだったため、かなりギリギリのスタートでした。
Kさんは勉強には真面目に取り組むコツコツタイプで、現役時代にも勉強をサボっていた訳ではないようです。そんなKさんの英語の成績がなぜ伸びないのかを探るため、最初は学習状況の詳細なヒヤリングを行いました。その結果、どうやら目的に合っていない非効率な学習を行っていることが伸び悩んでいる原因のようでした。そのためKさんには、これまでの学習方法を大きく転換させ、効果的な英語学習法を実践してもらうことが指導の軸となりました。
指導内容
・速読力の強化
Kさんの一つ目の課題は速読力を強化することでした。共通テストでは短時間で大量の文章を読む必要があるため、高得点を取るためには英文を「正確」かつ「速く」読む必要があります。幸いKさんは文法や語彙に関する知識は指導前からある程度身に付いており、正確に読むことはできていたので、問題はスピードを上げることだけでした。
そこで取り組んでもらったのが「シャドーイング学習」でした。シャドーイングとは、音声のすぐ後ろを影(shadow)のように追いかけるように音読していく学習法です。このシャドーイング学習を、内容を理解しながら行えるようになるまで徹底すると、文章を音声のスピードかそれ以上のスピードで理解していくことができるようになり、読解スピードが飛躍的に向上します。また、オンライン指導であれば、このシャドーイング学習は非常に取り組みやすく効果的にもなります。これは、対面指導と違って教師が真横にいるプレッシャーを感じることなく集中できるためです。実際に生徒視点でも取り組みやすさに大きな違いがあるようで、Kさんも例に漏れず、抵抗なく取り入れてくれました。声を発する学習方法に関しては例外なくあてはまるため、オンライン指導であればより積極的に取り入れるべきでしょう。Kさんには受験本番まで一貫してこの学習を続けてもらいました。結果として速読力は順調に向上し、最終的には共通テストも二次試験も、時間内に解ききることができるようになりました。
・リスニング力の強化
上記のように、長文読解の学習の中にリスニング系の活動を取り入れていたので、リスニング力は自然と身に付いていきましたが、それに加えて共通テストのリスニングに特化した対策も行いました。共通テストの過去問や問題集を使用して、問題演習やシャドーイングを自宅で行ってもらい、自力ではなかなか聞き取れない箇所は、講師が原因を分析し発音練習を行うなどして、聞き取れる箇所を少しずつ増やしていきました。
学習状況の変化と成績の推移
■成績推移: 開始時偏差値58(河合塾全統共通テスト模試) → 最高時偏差値 69
指導開始時は、共通テスト模試でリーディング7割弱、リスニング5割弱と言う得点率でした。共通テスト本番ではリーディング96、リスニング72点と、北海道大学合格には十分な得点を取ることができました。
また幸いにも、Kさんとその保護者様には私の指導を気に入っていただけたようで、大学受験後もTOEICの指導を行うことになりました。こちらは週1回90分の授業を約半年続け、大学一年次にスコア755点を取得しました(最初の模試では500点程度だったため、およそ200点程度アップ)。
結果
■結果(進学先): 北海道大学
■結果(他の合格校): 国立専願のため北海道大学のみ
生徒とのエピソード
受験期であったにも関わらず、授業は終始穏やかな雰囲気で進んでいました。英語長文を読んでいて、内容について考えたことを自由に話し合ったり、雑学的な内容を語り合ったりなど、受験のことだけに縛られない雰囲気がありました(もちろん授業自体は集中して行った上のことです)。
このような精神的余裕を持って受験に取り組むことができたことは、合格という結果に繋がった一つの要因ではないかと考えています。
北海道大学を目指す受験生へのアドバイス
北海道大学の入試では、共通テストも含めると、速読力、正確な読解力、リスニング能力、作文能力など、様々な力を求められます。その中でも速読力、リスニング能力、作文能力に関しては、非効率な学習をしてしまっている生徒が非常に多いです。受験は時間との勝負ですし、英語だけに時間を費やせるわけではありません。有限な時間を最大限活用するためには、学習量に加えて質の向上も目指す必要があります。
上述の通り、リスニング力や速読力の向上にはシャドーイングや音読などの学習が効果的で、オンライン指導であればよりお勧めできる手法ですので、ぜひ普段の学習に取り入れて見てください。それ以外にも効果的な学習法はたくさんありますので、英語学習に迷っている方はお気軽にご相談ください。