指導実例インタビュー
関根先生
指導実例インタビュー
関根先生
合格実績(五十音順)
青山学院大(文・経済)・慶應大(文・法・環境情報)・上智大(文・経済・外国語)・中央大(経済)・北海道大(理・水産)・明治大(政治経済・経営・法・情報コミュ)・横浜市立大(国際教養)・立教大(法)・早稲田大(教育) 他多数
理系生徒の英語克服は文法理解がカギ! 東工大に見事合格!
指導を始める前の状況
■指導開始時期: 高1の3月
■指導科目: 英語
■指導回数: 週1~2回2時間
I君は理工系科目が得意な生徒。文型科目の苦手意識が強く、国語、英語の偏差値が伸びず、早くから目指していた早稲田、東工大の合格には赤信号が点滅している、そんな時期に出会いました。
非常に真面目な性格で、宿題をやらないことは一度もなかったです。部活は化学部に所属。コツコツ勉強できる生徒でした。
個別指導を考えたのは、高校1年時に予備校の夏冬講習を受けたけれど英語の力がついたと実感できなかったからだそうです。なぜ英語ができないのか? 集団指導を受けつづけてもその答えはきっとわからなかったでしょう。
私にとりましても、彼との出会いは意義のあるものでした。理数科目が強くて理系を目指しているけれど、英語が苦手なために、泣く泣く志望大学のレベルを落とさなければならない受験生がたくさんいる現実を知りました。I君と出会ったことで、英語が苦手な理系受験生を助けて、志望校合格を実現させてあげたいという思いが強くなりました。
指導内容
なぜ英語が伸びないのか?まずそれを明確にすることから始めました。
結論から言うと、学校で指導されるパラグラフリーディング法に頼り過ぎて、英文ひとつひとつの構文を意識せず、各パラグラフで知っている単語を拾い上げ、意味を繋ぎ合わせるやり方で長文を読んでいたからです。
これは勘だけに頼る読み方です。文の途中で、主語動詞の関係がぐちゃぐちゃになる事態が頻発します。それぞれのパラグラフは勿論、きちんと長文全体を読み取ることはまずできせん。英語の偏差値が低迷するのも当然でした。
そこで行ったのが、文法の総復習です。
基礎は理解できていましたが、「文法が長文を読む時にいかに大切か」を理解できていませんでした。
教材は物語文を使い、主語・動詞を把握すると同時に不定詞・動名詞等の使われ方も意識させながら、話の展開を読み取る訓練をしました。訓練中、ふいにI君が「主語、動詞を押さえることって大切なんですね・・・」とこぼし、驚かされました。
そう、メチャ大切なのです!やっと気づいてくれましたか! 長文内に熟語、特殊表現が多々出てくることも、彼にとってはすごい発見であったようです。
物語文を勘ではなく、書いてある通りに読めるようになったのを確認してから、論説文読解にトライさせました。
MARCHレベルの論説文やエッセイ、センター過去問を数多く読めば読むほど、読解力がついていくのが目に見えて分かりました。早慶レベルの長文になると、日本語に訳せても何を言っているのかを理解できない、という壁にぶつかりました。論旨の展開を理解する為に、絵を描いたり図を書いたりしながら、時間を気にしないで、じっくりと早慶過去問に取り組む時間がしばらく続きました。I君には苦しい時間だったと思います。
しかし、その間に確かな実力と「読んでやる」という根性、忍耐力、それから英語への自信がついたはずです。その後、東工大の問題はあまり苦労することなく、すらすら解けるようになりました。
学習状況の変化と成績の推移
■成績推移: 開始時偏差値48(河合塾) → 最高時偏差値 68
指導内容を改めて整理すると、まず行ったのが重要文法事項の総復習です。具体的には、主語、動詞、目的語、補語の構文理解、時制、不定詞、動名詞、仮定法、関係代名詞、特殊構文 といった項目です。
続いて、事実を読み取る力をつけるために物語文をたくさん読ませました。その後はセンター試験過去問の演習です。構文を意識しながら長文を読めるようになった頃を見計らい、MARCH、早慶の過去問にトライしました。高校3年になる頃には長く抜けられなかった偏差値50~58のトンネルを脱出し、3年最初の河合模試で偏差値60に到達しました。
私の授業は、宿題で読ませた長文の音読と全訳チェックを中心に進めます。訳を間違えたとき、何が原因なのかを本人に考えさせて、ミスの原因をノートに書かせました。
長文読解を重点的に指導しつつ迎えた3年の夏休み頃、文法事項の忘れが目立ち始めたため、再度文法と単語熟語の復習に時間を取るよう指示しました。それが良かったのか、秋以降は偏差値が68まで伸びました。
結果
■進学先: 東工大
■他の合格校: 明治大(理工)
生徒とのエピソード
I君は地方都市の設計、デザインに興味があり、そういった分野を学べる大学を志望していました。具体的には東工大とともに早稲田の理工学部にも魅力を感じ、第一志望といえる存在でした。両方に合格したら、どちらに進むかかなり悩んだと思います。
しかし、結果は東工大には見事合格したものの、早稲田には一歩及ばず。私も喜び半分、悔しさ半分という気持ちでした。複雑であろうI君の心境を思いつつお母様にご挨拶をしたとき、「学費が安くすむので最高の結果でした」と、お母様に感謝されたのを今でも忘れません。
英語アレルギーを克服し、憧れの早稲田大へ合格!
指導を始める前の状況
■指導開始時期: 高1の6月
■指導科目: 英語
■指導回数: 週1回2時間
Fさんは小学生の時から日本史大好き少女。しかしその一方、小学生時から受けていたネイティブによる英語の授業(私立小学校の授業)が逆効果となり英語嫌いに。「何を言っているのかさっぱり分からないから」というのがその理由でした。
中学に進んでもネイティブ講師による英語授業は続き、英語嫌いのまま高校に進学することになりました。
そして高校1年時、色々な大学祭を見学し、中でも早稲田祭に感動。特に幕末の研究をしているグループの発表に心動かされ「私も早稲田で日本史を勉強したい」と決心するに至ったそうです。
ちなみに小さい時から書道を学びかなりの腕前でした。日本文化、歴史が大好きで、歴史本を読み始めると止まらなくなってしまうとこぼしていました。歴史の成績は常に上位をキープしていました。
指導内容
指導を開始して間もなく迎えた高校1年夏休みに、中学文法の総復習をしました。文法力は弱かったのですが、夏休みに集中して復習できたことはのちの飛躍につながったと確信しています。
長文読解は、学校で使用する教科書を使い、ゆっくり時間をかけて英文を音読させ、1文1文ずつ主語・動詞を意識しながら和訳する練習をしました。
耳からたくさん英語が入っていたためか、発音が素晴らしく良かったので、とにかく褒めて褒めて褒めまくりました。すると少しずつですが、英語嫌いが薄れて行ったように感じました。
学校の試験では、初見の長文がたくさん出題されるのでなかなか点数が取れません。「初見問題は気にせず、教科書の文章問題を絶対に落とさないようにしましょう」と話し、徹底的に教科書の文章を暗記させ、教科書問題を中心に勉強して、教科書からの出題問題は絶対に落とさないようにしました。
すると学校のテストでの点数が上がり始め、「やれば点数が取れるのね」と、英語に少し自信を持ってくれるようになりました。
きれいな日本語にならなくても良いから、何が書いてあるのか? を確実に読み取れるように読んでいくことを心がけさせました。英単語、熟語、重要構文等はひたすら覚えさせ、覚えれば覚えるほど英文読解が楽になることも実感させました。
教科書以外の長文でも読めそうだな、と判断した高1冬休み、長文問題集を1冊与えました。時間はかかりましたが物語文、エッセイ、論説文を読めるようになってきました。
学習状況の変化と成績の推移
■成績推移: 開始時偏差値45(河合模試) → 最高時偏差値 65
1年3学期の定期試験では初見問題にまで挑戦するようになり、得点も随分アップ、2年生になってからは河合塾の模試で偏差値55前後辺を維持できるまでになりました。
そしてこの時期、Fさんにこんな話をしました。
「ここまでよく頑張ったね。でも、偏差値を55から65まで上げるのは今まで以上の努力と時間が必要だよ。だから、焦らず慌てずじっくり色々な英文を読んでいきましょう。」
私との1回の授業では学校の復習予習に加え、長文1題を読むのがやっとの生徒でしたが、2年生の夏には復習予習に時間がかからなくなり、そのため2~3種類の長文を読んで答え合わせができるようになりました。秋以降の模試では、60近い偏差値を取るほどに成長。2年冬休み以降はセンター過去問をはじめとする入試問題も数多く読ませ、3年に上がる頃には偏差値60周辺で落ち着くようになりました。
速読ができるようになり偏差値が60前後で落ち着くと、単語の読み間違い、問題文の取り違えなど、うっかりミスが目立ち始めます。取れる問題を落とすことが頻発するようになったのです。「この1点で合否が分かれるの!!」と何回もしつこく注意しました。以前は褒めまくっていた先生がずいぶん怖くなったとFさんは思っていたかもしれません(笑) それでも2人で「うっかりミス撲滅プロジェクト」を掲げて模試に臨むなど、遊び心も交えながら、なんだかんだと楽しく学習をできたように思います。
高3以降は、偏差値58~68とバラツキが見られるものの好結果が出るようになり、英語への嫌悪感、苦手意識を持っていたあの頃は遠い昔のように感じられました。日本史ほどではないにせよ、英語も間違いなく得意科目として受験に臨むことができました。
結果
■進学先: 早稲田大(文)
■他の合格校: 早稲田大(教育)、立教大、明治学院大、成蹊大、東京女子大
Fさんはもともと記憶力が素晴らしい生徒だったので、英語への嫌悪感さえ抜ければ成績は必ず上がると信じていました。そして予想通り、高校3年以降はあまり苦しむことなく英語の受験勉強を着々と進め、憧れの早稲田大学に進学することができました。
早稲田大学を目指す受験生へのアドバイス
単語を覚える時は、その単語の持つ意味を頭でイメージしながら覚えるとよいでしょう。例えばfast、quick、earlyは日本語に訳すとどれも「早い」ですが、それぞれ意味が異なります。早稲田の空所補充問題対策として絶対マスターしないといけない点です。
特に文学部では最後に論文要約が出題されます。Fさんの指導では高校3年以降、長文を読んだ後は必ず要約して英作する訓練を繰り返しました。
最初はなかなか要約ができず苦しみました。まずは課題英文をきちんと理解し、日本語で要約し、最後に1文英作するという作業を繰り返しました。やがて日本語の要約を省略し、本文で使われている言い回しをうまく利用しながら直接英文要約できるようになります。
まさに「practice makes perfect.」です。あきらめず地道に頑張りましょう。