指導実例インタビュー
鈴木先生
指導実例インタビュー
鈴木先生
合格実績(五十音順)
北里大・埼玉医科大・順天堂大・昭和大・聖マリアンナ大・東京慈恵会医科大・東邦大・日本大 他多数
理数科目優先の為、英語は最小限の時間で。最高偏差値75で東邦大学医学部合格!
指導を始める前の状況
■指導開始時期: 高3の7月
■指導科目: 英語
■指導回数: 週1回2時間
高校2年までの英語の成績は良かったようですが、3年生になってやや成績が伸び悩んでいるとのことで、指導を開始しました。
もっとも、子供の頃から英語の専門塾に通っていたため、中学生時代に英検準1級を取得しており、優れた英語の感覚は持っていました。
しかし、帰国子女の生徒にもありがちですが、感覚的な読み方になってしまい設問に対応できない点や、細部の読み取りが不正確になってしまうところが課題でした。
理数系が苦手で、英語で大きく点数を稼ぐ必要があったため、高いレベルの仕上がりを目指しつつも、英語の勉強時間は最小限とし、他の科目の勉強時間を増やすというやや難しいバランスの指導となりました。
おっとりした雰囲気を持った生徒でしたが、とても真面目で一度決めたことは絶対にやりぬくという強い意志を持っていました。また、英語が大好きでいてくれたため、とても教えやすかったです。
指導内容
他の生徒の指導では、英文解釈寄りの勉強になってしまい、綺麗な日本語が乗らないと内容が捉えられないという生徒が多いため、前から読み下しつつ、出来るだけ日本語にせず内容を捉えるトレーニングをすることが多いのですが、今回は逆パターンの指導になりました。
一緒に英文を読み進めながら、内容が取れなかった英文の性質を分析した結果、英文解釈のいくつかの場面で理解が不足していたため、それらをパターン化し本人の意識に留めるようにしました。
また、一定の設問形式に苦手意識があったため、全てをマニュアル化し、思考のプロセスを確立させるよう努めました。また更に、志望校の過去問を徹底的にやりこみ、設問形式が既出の物であればほぼ完全に対応できるようにしました。
学習状況の変化と成績の推移
■成績推移: 開始時偏差値62(駿台模試) → 最高時偏差値75(河合全統記述模試)
秋口には偏差値70台の実力は充分越えていたため、志望校の過去問を毎週2~3校分進めながら、各大学の傾向と効率的な処理手順を身に付けさせて行きました。
同じ長さやレベルの長文であっても、設問の作り方によって対応の仕方が異なります。効率的な処理手順をおさえることで、合否を左右する設問に時間を充てるようにすることが、きっちり合格ラインを越えていくポイントになります。
そのトレーニングを何度も重ねていくことで、年末には全ての志望校過去問で合格ラインを越え、且つほとんどの志望校で10~15%ほど英語で稼ぐことができるようになりました。
結果
■進学先: 東邦大学医学部
■他の合格校: 東京女子医(医・1次)北里(医・1次)東海(医・1次)聖マリアンナ(医)
生徒とのエピソード
雰囲気や見た目からは想像つかない程の強い意志の持ち主でした。決めたことは必ずやり遂げるという断固たる決意を感じました。
その日にやると決めたことは終わるまで寝ないため、こちらからしっかり睡眠を取るようにと何度も頼むくらいで、お母様とも「もう寝なさい!」「まだやる!」とケンカになることもあったそうです。今となっては笑い話ですが、体を壊すのではないかと気が気ではありませんでした(笑)
東邦大学医学部を目指す受験生へのアドバイス
英語の難易度が高く配点も高いため、しっかりとした英語力を身につける必要があります。全て選択式でほとんどが読解問題であるため、読解能力、特に速読力が必要となります。返り読みをせず前から読み下し、且つできるだけ日本語を介在させずに英文の内容を把握していくことが最重要課題です。
膨大な英文量をこなさなくてはならない東邦の英語では、翻訳する力は問われていないのです。英文構造をきっちり捉えた文を何度も音読し、理屈より先に型通りの内容が頭に入ってくるようにすることが大切です。
また、医系テーマが主となっているため、早い段階から読解問題の素材として医療系の問題集を使うべきです。繰り返し音読することで医系単語についても必要な分が身につくことになります。
文法・語法の知識を読解に運用するという視点で。東邦大学医学部に合格!
指導を始める前の状況
■指導開始時期:生徒が1浪目の3月
■指導科目: 英語
■指導回数: 週1~2回(1回2時間)
高校時代はほぼ勉強しておらず、一浪したものの4科目平均すると医学部には程遠いという状態での入会でした。その中でも英語はSS60程度あり、第一志望の東邦は英語の配点が高いため、英語で稼いでなんとか合格したいとのことでした。
地方出身でありながら東京での一人暮らしを選択し、自分を追い込んで1年走りきるとの強い覚悟を感じました。将来は医者になりたいものの、典型的な文系タイプで、どの科目も感覚と単純記憶でここまで来てしまったようです。
英語についても、国語的な運用力は高いものの、英文構造を意識した読み方にはなっておらず、自分と距離があるトピックだと内容が掴めなかったり、精度の低い読み方になったりしていました。また、型ではなく意味に依存しすぎるため、内容のイメージが掴めるまで同じ文を何度も読んでしまい、時間がかかりすぎる読みとなっていました。一方で、体験授業時に感じた理解力の高さと、言われたことに対する素直さから、この子は伸びるとの確信もありました。
指導内容
文法・語法の知識が、短文の空所補充を処理するためだけの単純記憶されたものになってしまっていたため、読解に運用するという視点からの説明を加えました。また、それらをテキストに書き込み、単元は異なっていても理解が共通なものや、混乱しやすいものは相互参照できるよう、ページ数なども合わせて記載しました。
単語についても、1単語1訳の単純記憶になっており、英文にはうまくはまらないことも多かったため、各単語のコアとなるニュアンスや、語源・語法などもあわせて説明を書き込み、使い勝手のよい知識にしていきました。
これらがある程度入った段階で、本格的に読解メインの指導に移行しました。読解を念頭に置いたここまでの指導をしっかり身につけてくれたため、この段階では無駄な二度読みをすることなく、前から読み下しながらも意味を取れる状態となっていました。
学習状況の変化と合格までの成績推移
■成績推移 :60(模試名:河合全統)→ 最高偏差値 69.8
入会当初はSS60程度あったものの、感覚に頼った勉強であったためムラがありましたが、基礎から改めて組み上げていったことで、5月に65、6月に69.8というところまで順調に上がっていきました。
性格的に多少雑なところがあり、自習の仕方の効率も悪く、こちらがやや厳しめに説教をするということも少なからずありましたが、持ち前の素直さですぐに元のコースに戻ることができたのも、成績が上がっていった大きな理由であったと思います。9月以降は、過去問指導に移り、年末にはほぼ合格ラインを越えることができていました。
結果
■結果(進学先): 東邦大学医学部
◎生徒とのエピソード
明るく人懐っこいタイプである半面、やや繊細なところがありました。一人暮らしでもあったため、精神的なコントロールも難しいだろうと思い、授業の後に一緒にご飯を食べながら、バカ話をよくしていました。高田馬場の有名ラーメン店はほぼ制覇したのではないかと思います。本当に頑張ってくれていたので、心に残っている生徒の一人です。
同じ志望校(東邦(医)大学)を目指す受験生へのアドバイス
英語の配点が高く難易度も高いため、高い英語力を身につける必要があります。
設問は選択式であるものの英文量は多く、一文一文を丁寧に英文解釈しないと意味が取れないという状態では、東邦の英語に太刀打ちできません。無駄な二度読みを排し、前から読み下し、できるだけ日本語を介在させないで英文の内容を捉えていく力を身につける必要があります。それは単語の拾い読みをするということではなく、意味の塊ごとに前から型に乗せて内容を取るということです。
そのためには、英文構造をきっちりとらえた文を何度も音読し、理屈より先に型通りの内容が頭に入ってくる状態を作る必要があります。また、医系テーマが主となっている為、読解問題の素材として早めにそれらを取り扱い、医系単語についても、英文の読み直しの中で身につけていくと良いです。
勉強方法を改善大きく実力アップ!日本大学医学部に合格!
指導を始める前の状況
■指導開始時期:高2の3月
■指導科目: 英語
■指導回数: 週1回(1回2時間)
学校の成績は悪くはなかったのですが、実力テストや外部の模試になると成績が出ないことに不安を感じてのご相談でした。塾・予備校に通っていなかったこともあり、勉強は単純暗記をベースにした定期テスト対策のみになっていたため、初見の長文などは単なる単語の拾い読みと、それに基づく国語的な類推のみで対応してきてしまったという状態でした。もっとも、性格的には努力することを厭わず、また素直に人の話を聞けるタイプでもあったので、正しい勉強の仕方を教えさえすれば、合格レベルに達することは十分可能だろうとの印象は受けました。
指導内容
英語は単純記憶の科目であるとの誤解が現状につながっていたため、まずはその点の改善を図りました。単語については、本人使用の単語帳に加工をする形で意味の広がりとコアになるイメージを。文法・語法については、短文空所補充対策の単純知識ではなく、実際の英文への当てはめを前提とした理解の定着をすすめていきました。これらの学習を先行させたことで、学校の授業も必要な下地をもって有効的に活用できるようになり、夏以降の大きな実力アップにつながっていったと言えます。本人の意識がとても高く、授業で扱われたことは次回までにしっかりと復習されていたため、毎回の授業をスムーズに進めることが出来ました。また、やや国語的な運用力が低いところがあったため、論理マーカーや抽象・具体の流れ、ワンパラグラフ・ワンアイディアなどの、英文エッセイの作法を指導することで、より効果的な内容把握につながる手法も指導していきました。
学習状況の変化と合格までの成績推移
■成績推移 : 偏差値50台前半(河合高2全統模試)→最高偏差値65(第3回河合全統記述模試)
指導開始からの3か月弱は、それまでの学習姿勢を180度転換させるものであったため、頭では分かっていてもうまく当てはめがきかないところがありました。そのため、すぐに成績には結びつかず、第1回の河合全統記述模試では何とか偏差値55に乗った程度でしたが、単語を広いイメージでとらえ、英文を型通りに意味のかたまりごとに読み下すことを、意識しなくても出来るようになってきた夏休みの後半くらいからは、大きな実力アップが見られました。河合の全統記述模試についても、第2回が偏差値60、第3回が偏差値65と、順調に伸びていきました。そのため、本格的な過去問対策にも10月頭から入ることができました。志望校別対策にあてる時間を十分に確保できたことも、大きなアドバンテージでした。
結果
■結果(進学先): 日本大学医学部
■結果(他の合格校):北里大学医学部
生徒とのエピソード
中学時代はかなり強豪の野球部に所属していたことの影響か、真面目さと根性を併せ持っているだけでなく、頭でわかっていても反復定着をさせないと使えるようにはならない、という私からの話を素直に受け止めることができるタイプでした。その性格から、繰り返しを厭うことなく努力を継続できたことも、結果につながった大きな要因だったと思います。ただ、野球以外のことを何も知らず、またその真面目さから、「友達の話についていけないから、マンガやアニメも見たほうが良いのか」、と本気で質問されたときは少し困りました(笑)
同じ志望校(日本大学医学部)を目指す受験生へのアドバイス
日大医学部については、知識系の問題に点数を稼ぎづらいものがあるため、読解問題の出来が合否を左右します。そのため、読解力向上に向けた学習に多くの時間と労力を注ぎたいところです。長文1題あたりに15~20分前後しかかけられないことを考えると、英文自体は素早く読みながらも、内容を把握する速読能力の向上も必要になってきます。意味のかたまりごとに前から内容をとっていく事ができなければ、時間内に設問処理まで含め解答を終わらせることは出来ません。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけていくトレーニングが必要です。