川崎医科大学 生物
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
出題範囲(分野)
生態系や植物などを含め、非常にバランスよく出題されます。出ない分野はないと考えて、全体的に漏れのない学習をしましょう。また、肝小葉の細胞数といった、人体にかかわる細かい数字も出題されます。また、病気に関する常識的な知識も出題されています。
出題量と時間配分
試験時間は理科2科目で120分です。知識問題が中心なので、時間的な余裕はかなりありますが、本学で時折見られるマニアックな知識問題を考え込んでしまうとギリギリになってしまうかもしれません。全問に手が付けられるよう、分からなくてもサクサクと進めていくとよいでしょう。
出題形式
大問3題で各大問が更にいくつかの中問や小問に分かれている場合が多いです。中問は特定テーマに関する問題になっていますが、中問間の関連は乏しいです(バイオームとニューロンが並列にされるなど)。また、小問集合になっている場合もあります。個々の設問では空欄補充、正誤の問題、図中の名称を問う問題がよく見られます。そのほかに実験考察問題も出題されていますが、有名実験が多いです。
解答形式
全問マーク式です。用語選択、正誤選択の問題がほとんどです。正しいものを二つ選択させる問題や当てはまらないものを選ぶ問題もあるので、設問の指示をしっかり読んでミスなく対応しましょう。正誤問題では、複数の選択肢からあっている組み合わせを選ばせる問題があり、あいまいな知識では点の取りにくい問題も出題されます。計算問題は、結果を選択する問題と、数値を穴埋めする問題の両方が出題されます。
攻略のポイント
知識、有名図表、有名実験の整理を徹底して行っていく必要があります。余裕があれば、考察問題のトレーニングもしたいですが、本学で出てくる考察問題はほとんどが既知の結果の考察であるので、重要度は高くありません。
知識に関しては、まずは教科書および傍用問題集などで整理していきます。本学の知識問題は大部分の基礎的な内容と、一部のマニアックな内容に分けられますが、当然前者を優先に押さえていきます。そのため、教科書や傍用問題集に載っているような用語は繰り返し学習して漏れなく押さえておきましょう。また、学習の際には、人体にかかわる細かな数値も覚えるよう心掛けましょう。直前期に詰め込もうとする受験生も多いですが、少しずつでも余裕をもって繰り返し学習した方が費用対効果は高いでしょう。
図表に関しては、教科書に載っているものを最優先に押さえていきますが、図の各部の名称は細かく問われることも多く、しっかりと覚えていく必要があります。本学では教科書+αぐらいの出題がなされるので、教科書の内容が一通り整理できたら、資料集などで見たことのない図表をチェックしていきましょう。グラフなどはそこから導かれる結論もしっかり理解しておきましょう。
実験考察問題に関しては有名どころの出題が圧倒的に多く、結果や考察を知っていれば、問題文自体を読まなくても解けてしまう問題も多いです。そのため、教科書にあるような有名実験は、実験手順やそこから導き出される考察も含めて覚えてしまった方がよいでしょう。
知識や図表の整理が一巡したら(秋までには終わらせておきたい)、過去問演習に取り組みたいですが、例え一巡していなくとも、受験年度の夏休みには1年分は解いて全体的な傾向やレベル感を把握しておくとよいでしょう。過去問演習は総合問題演習が目的の一つなので、本学に限らず他大学の過去問も活用し、演習量を積むことが重要です。
推奨テキスト
(1)『リードLightノート生物基礎』(数研出版)
(2)『リードLightノート生物』(数研出版)
対象:教科書を読み終わった初学者、基礎の漏れをチェックしたい方
教科書に載っている知識や、典型問題が中心の問題集です。基礎レベルの知識や有名な実験問題は載っているので、本問題集ができるようになれば、合格点には及ばないものの、試験でも点がついてきます。まずは、本問題集で繰り返し学習して、間違うところをなくしていきましょう。
(3)『セミナー生物基礎+生物』(第一学習社)
対象:リードLightを終え、問題を沢山解きたい方向け
基本から標準まで幅広く扱われています。レベルの高い問題も一部ありますが、有名問題を多く採用しており、本問題集も繰り返し演習して、発展問題までで解けない問題をなくしていきましょう。記述問題に関しては字数をしっかりカウントする必要はなく、大まかな内容があっていれば良いでしょう。
(4)『生物(生物基礎・生物)入門問題精講』(旺文社)
対象:リードLight+αレベル
問題数は少なめですが、解説が丁寧であり、レベルも上述のセミナーと同程度です。選択問題の割合が多いので、本学には合った問題集と言えます。『リード』や『セミナー』の解説が分かりにくい場合にも本問題集の解説を見てみると良いでしょう。
(5)『生物重要問題集−生物基礎・生物』(数研出版)
対象:基礎+αから考察問題まで触れたい方
基礎的な問題から高度な考察問題まで一冊に入っていますが、考察問題は難しめのものも多いので、飛ばしてしまっても構いません。B問題や総合問題に手を付けるよりも、まずはA問題を繰り返し解いて、A問題レベルの漏れをなくすことが最優先です。なお、記述に関しては方向性のチェックのみで構いません。
テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。
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