藤田医科大学 英語
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
特徴と時間配分
2017年度より大問5問構成で90分です。記号式解答と、和訳・内容説明・英作文の記述式解答が求められています。
2017年度から2021年度まで、出題形式は固定されています。
第1問は文法4択問題、第2問は和文付き語句整序問題、第3問は長文記号式内容一致問題、第4問は長文和訳・内容説明問題、そして第5問は超文中の下線部英訳問題です。長文問題では難単語や専門用語については比較的多めに注釈が与えられています。
藤田医科大学ホームページに公表されている情報によりますと、英語の「合格者平均点」は、200点満点中、2021年度は117.5点・2020年度は100.6点、2019年度は108.7点です。50.3%〜58.75%なので、余裕を持って60%をイメージして取り組みましょう。
出題範囲(分野)
文法と語句整序問題は標準的なものです。第3問からの長文問題はそれぞれ上記のような形式上のはっきりとした特徴があります。内容としては、医療系・バイオ系・エコロジー系の「理系ネタ」と、人類学系・心理学系・国際系など「文系ネタ」とが幅広く出題されています。
出題量と時間配分
2017年度より大幅な形式上の変更が加えられましたが、90分という時間制限から考えると程よい分量だと言い得るでしょう。大問1と2は小問集合なので、15分以内が目安でしょう。大問3は記号式なので20分前後、大問4は本格和訳・内容説明記述式なので30分前後、大問5は下線部英訳3題なので20分前後。そして見直し時間で10分残後、というイメージでいいでしょう。
出題形式
私大医学部としては記述量がかなり多いのが特徴的です。
解答形式
選択式・記述式併用です。
攻略のポイント
長文問題に出題される文章は、例年内容・語彙共にかなりハイレベルです。出題形式も和訳・内容記述説明をはじめ、同意表現選択・内容把握・内容真偽、下線部英訳など多様である上に記述量が多いです。和訳・作文記述問題のしっかりとしたトレーニングが必須です。時間的にはタイムプレッシャーを感じるほどではないはずなので、基礎力養成を着実にしつつ、早期からの本格的英語学習が必要でしょう。
推奨テキスト
前提
過去問演習はあくまで形式と時間配分に慣れるために行うべきものなので、夏休みが終わる前に本格的に取り組むのは、かえって無用な心配を増大させてしまう可能性があります。10月頃からで良いでしょう。
それまではやはり、基礎力の徹底的なトレーニングに集中する方が間違いなく得策だと言えるでしょう。
長文読解
(1)『やっておきたい英語長文300・500・700』(河合出版)
高校初級〜中級レベルです。比較的新しい理系的な内容のものが多く、予備知識も増えるので、順次進めていくと良いでしょう。
(2)『英語長文問題精講 』(旺文社)
続いて高校上級〜入試ハイレベルの英文に慣れるために適した問題集です。和文英訳問題も多く入っています。藤田医科大学の英語は明らかに記述力重視の出題です。「フィーリング読み」を脱して正確な読解力を養成しておくためにも、和訳トレーニングは早い時期からしておいた方が良いでしょう。
単語・イディオム
*単語帳はすでに学校で使用しているものや手持ちのものなど、定評のある一冊を受験日まで反復し続けることを強くお勧めします。あれこれテキストを替えることは、かえって自ら混乱を招くことにもなります。
(1)『システム英単語』(駿台文庫)
頻出単語の頻度順の構成になっており、習熟度に合わせた学習に適しています。訳語の並びまで頻度順になっているのが秀逸です。第5章の「多義語ファイル」は、藤田医科大学ならではの「難問・奇問」対策には有効です。
(2)『ターゲット英単語1900』(旺文社)
おそらく高校で最も多く採用されている単語帳です。すでに手持ちなら、インプット作業を繰り返し続けると良いでしょう。
(3)『ターゲット英熟語1000』(旺文社)
藤田医科大学の小問では、イディオムの知識も適宜問われています。本書のようなバランスの取れた熟語帳一冊を徹底的にやりこんでおく必要があります。一般に言う「文法問題」も、80%以上はイディオム問題だとも言えます。つまり、イディオム暗記はそのまま文法学習にもなります。
英作文
藤田医科大学の英作文・語句整序問題対策としては、下記をお勧めします。
(1)『必修編英作文のトレーニング』(Z会編集部)
第5問の本格的下線部英訳対策のためにも、例文暗記と演習問題に取り組んでおくと非常に有効と思われます。
(2)『頻出英語整序問題精選850』 (桐原書店)
語句整序問題(いわゆる「並び替え問題」)に習熟するには、質・量共に定評がある問題集であり、これ一冊で十分です。
テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。
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