兵庫医科大学 英語
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
総説
2024年度一般A方式の出題は以下のとおりです。第1問の長文で和訳・語句整序・同意語選択など、第2問・第3問の長文は共に穴埋め・和訳、第4問は日本語文章中に下線が引いてあり該当箇所の英訳を求める問題が出題されています。
記述問題中心とはいえ、いかなる難問であろうと白紙解答で提出しては何も始まりません。「部分点」を一点でも得られるよう、可能な限り解答欄は全て埋めておくべきです。その際、気をつけたいことは、和訳であれ英作であれ、解答文中に「1箇所でも空白があるものは常識的にバツになる」という認識です。「日本語・英語として成立していない」と見なされるからです。分かる部分からの類推で構わないので、意味の通る解答を心がけましょう。 ここ2年間の合格最低点は、2024年度が全科目総合650点満点中397.0点、2023年度が427.0点で、2022年度が387.0点で。それぞれおよそ61.0%、65.7%、59.5%です。
攻略のポイント
過去問演習はあくまで形式と時間配分に慣れるために行うべきものなので、夏休みが終わる前に本格的に取り組むのは、かえって無用な心配を増大させかねません。10月頃からで良いでしょう。
それまではやはり、基礎力の徹底的なトレーニングに集中する方が間違いなく得策だと言えます。
推奨テキスト
長文読解
(1)『やっておきたい英語長文300・500・700』(河合出版)
高校初級~中級レベルです。比較的新しい理系的な内容のものが多く、予備知識も増えるので、順次進めていくと良いでしょう。
(2)『英語長文レベル別問題集 3〜6』(東進ブックス)
高校中級~入試ハイレベルの英文に慣れるために適した問題集です。和文英訳問題も多く入っています。兵庫医科大学の英語は記述力重視であることは自明です。「フィーリング読み」を脱して正確な読解力を養成しておくためにも、和訳トレーニングは早い時期からしておいた方が良いでしょう。
単語・イディオム
*単語帳はすでに学校で使用しているものや手持ちのものなど、定評のある一冊を受験日まで反復し続けることを強くお勧めします。あれこれテキストを替えることは、かえって自ら混乱を招くことにもなります。
(1)『システム英単語』(駿台文庫)
頻出単語の頻度順の構成になっており、習熟度に合わせた学習に適しています。訳語の並びまで頻度順になっているのが秀逸です。第5章の「多義語ファイル」は、兵庫医科大学のハイレベルな和訳・英訳問題対策には非常に有効です。
(2)『ターゲット英単語1900』(旺文社)
おそらく高校で最も多く採用されている単語帳です。すでに手持ちなら、インプット作業を繰り返し続けると良いでしょう。
(3)『ターゲット英熟語1000』(旺文社)
兵庫医科大学の小問では、イディオムの知識も適宜問われています。本書のようなバランスの取れた熟語帳一冊を徹底的にやりこんでおく必要があります。一般に言う「文法問題」も、80%以上はイディオム問題だとも言えます。つまり、イディオム暗記はそのまま文法学習にもなります。
英作文と語句整序問題
兵庫医科大学の英作文・語句整序問題対策としては、下記をお勧めします。
(1)『必修編英作文のトレーニング』(Z会編集部)
第5問の本格的下線部英訳対策のためにも、例文暗記と演習問題に取り組んでおくと非常に有効と思われます。
(2)『頻出英語整序問題精選850 全解説』 (桐原書店)
語句整序問題(いわゆる「並び替え問題」)に習熟するには、質・量共に定評がある問題集であり、これ一冊で十分です。
*テキストには相性があります。できれば書店で手にとって確かめてから選びましょう。
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