国際医療福祉大学 生物
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
出題範囲(分野)
2021年度単年の分析ですが種分化が大問の半分出ており、医学分野に重きを置きつつも広い分野の出題がなされていくのではないかと推察されます。レベルとしては教科書レベルの出題が多く、真面目に学習していれば報われる内容です。
出題量と時間配分
理科2科目120分です。1科目あたり60分の計算で大問4題、大問一つ当たり8設問程度、全マーク数38でした(2021年度)。選択肢も紛らわしいものは少なく、レベルも教科書レベルの出題がほとんどであり、急がず解いても10分は余るのではないでしょうか。
出題形式
各大問は一つのテーマを扱っていますが、大問内が小テーマに分割されている大問もあります。各大問で文章が提示され、その文章の空所補充、下線部や関連事項の正誤や数値計算が出題されています。グラフや表を読み取った上で正誤や計算を行う問題も出題されています。
解答形式
全マーク式です。選択形式は一つを選択する形式ですが、正しい組み合わせを選ぶ形式や、複数の空欄を一つのマークで選択する形式、正しくないものを選ぶ形式などが見られます。数値計算も選択肢が与えられ、選択肢間で数値が離れているので概算でも回答可能です。
攻略のポイント
本学においては、何よりも教科書レベルの知識をしっかりと押さえておくことが重要です。選択肢も紛らわしいものは少なく、あまり深い理解を有していない受験生でもまともな点数になる内容でしょう。
したがって、教科書レベルの知識を徹底したいところです。教科書を単元別に読破し、終わったら教科書傍用問題集で知識の定着を確認し、間違えたところは繰り返し整理していけばよいでしょう。特に本学は細かい知識を求めないので、一読目は細かいタンパク質名よりも全体的な仕組みや流れに重きを置いて学習しましょう。その後、徐々に繰り返すにつれ、細かいところまで制覇していけばよいでしょう。本学は人名の出題が見られるので、有名実験を行った人物は出てくるたびに覚えようと試みて欲しいです(1度で覚えなくても問題集を解いていれば何度も出てきます)。
ごく一部出ている難しめの問題と、難易度が今後上昇した場合に備えるならば、上記に加えて、資料集の整理や考察問題の練習が必要ですが、現段階でその必要性は不確定です。併願校の動向も踏まえてどこまでやるべきか考えていく必要があります。
過去問に関して、本学の過去問は少ないですが、受験年度の夏休みに解いてしまってもよいと考えます。というのも、2021年度の本学では特殊な問題は出ていませんし、また、時間的に厳しくないので、本番さながらの立ち回りなども考える必要はありません。特に併願校がある場合には、本学の過去問はさっさと済ませ、他大の過去問で自分を鍛えていって欲しいです。他大の問題に対応できれば、本学の試験においてもしっかりと点がついてくるでしょう。
推奨テキスト
(1)『リードLightノート生物基礎』(数研出版)
(2)『リードLightノート生物』(数研出版)
対象:教科書を読み終わった初学者、基礎の漏れをチェックしたい方
教科書に載っている知識や典型問題が中心の問題集です。本問題集の問題がしっかり解けるようになれば、本試験でもある程度の手応えを感じられるようになるでしょう。使い方は、一つの問題に時間をかけ過ぎず、できなかった問題は解答を通して覚えていくように使うのがベストです。何度も繰り返して完璧にしておきましょう。
(3)『セミナー生物基礎+生物』(第一学習社)
対象:リードLightを終え、問題を沢山解きたい方向け
基本から標準まで幅広く扱われています。教科書に載っていないような実験考察問題は本学ではあまり出題されないため、解かなくても構いません。そのようなところで時間を費やすぐらいならば、基本事項をしっかりと漏れなく押さえましょう。また、記述問題に関しては字数をしっかりカウントする必要はなく、大まかな内容があっていれば良いでしょう。
(4)『生物(生物基礎・生物)入門問題精講』(旺文社)
対象:リードLight+αレベル
問題数は少ないが解説が丁寧であり、レベルもセミナーと同程度です。選択問題が比較的多く、記述が少ない点も本学においては利点です。『リードLight』の解説で分かりにくい場合に、こちらの解説を当たってみると理解できることも多いと思います。
(5)『生物(生物基礎・生物)基礎問題精講』(旺文社)
対象:少し難しめの問題にも触れておきたい方向け
上述の入門問題精講と同様に、問題数は少ないが解説が丁寧です。問題が解けていても解説は流し読みすると良いでしょう。実験考察問題も入っているので、教科書や資料集では扱っていないような実験考察問題は飛ばして構いません。記述問題についても本学では出題されることがあるので、しっかり書いて練習しておきましょう。
テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。
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