国際医療福祉大学 数学
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
出題範囲(分野)
出題範囲は数学ⅠAⅡBⅢCです。ほぼ確実に出題されるのが微分積分の問題。そして、場合の数・確率、数列などもよく出題されています。もちろん他の分野からも出題されているので、頻出分野だけでなく、どの分野もきちんと仕上げておく必要があります。
出題量と時間配分
大問は4問出題されており、試験時間は80分となっています。問題量を考えると、試験時間はかなり短いです。ハイスピードで解き進めないと、最後まで解き切るのは困難といえます。大問1の小問集合をなるべく短時間で終わらせることで、大問2以降に時間を回せるようにしたいところです。
出題形式
大問1は小問集合4問となっています。大問2以降は、大問形式の問題で、いくつかの小設問に分かれていることが多いです。全体的には、小問集合の方が解きやすいでしょう。大問2以降の大問は、難問ではありませんが、時間との戦いになるでしょう。
解答形式
すべてマーク方式の問題です。もちろん部分点は存在しないので、〇か×しかありません。高得点が要求されますので、素早さと正確さが何よりも重要といえます。答えを求めるだけなので、途中式を丁寧に書く必要はありませんが、つまらないミスをしないよう注意しましょう。
攻略のポイント
国際医療福祉大医学部では、標準レベルの問題を中心とした出題であり、難問はほとんど出題されておりません。1つ1つの問題を取り出してみれば、どこかで見たことあるようなタイプの問題が多いといえます。ただし、試験時間は短いので、素早く正確な処理能力が必要です。
難問を解く力よりも、標準的な内容をきちんと身に着け、素早く正確に処理できる能力がある受験生を待っているというメッセージを感じる問題になっています。
いたずらに難しい問題に手を出すよりも、標準レベルをきちんと練習しつづけることが、合格につながっていくことでしょう。
スピードが問われるということは、これまでも説明してきましたが、最初からスピードを追い求めるような学習は好ましくありません。まずは、丁寧に処理して確実に正解にたどり着けるように練習していきましょう。スピードアップは、標準的な問題がきちんと正解できるようになってからで大丈夫です。とはいえ、過去問演習に入る前くらいからはスピードも意識したいところです。
微分積分について
ほぼ確実に出題される分野であることはいうまでもありません。習得に時間がかかりますので、なるべく早めに微分積分の学習に入れるよう、計画的に学習を進めておきましょう。
また、微分積分は、計算力が解法時間の差に現れやすい分野でもあります。計算トレーニングは日々しっかり行うようにしましょう。
場合の数、確率について
理解度の深さがポイントになる分野です。勘違いを起こしやすい分野ですので、多くの問題に触れて、きちんと理解したうえで正解できているかを確認しておくとよいでしょう。いわゆる難問まで演習する必要はありませんが、様々なタイプの問題に触れておくことで、自信をもって解答できるようにしたいものです。
数列について
奇をてらったような問題は見られません。慣れてしまえば解きやすい分野なので、練習効果が結果に出やすいといえます。逆に、ここの分野を弱点にすると、差をつけられやすいので注意しましょう。
推奨テキスト
(1)『青チャート』(数研出版)
(2)『黄チャート』(数研出版)
いわゆる網羅系参考書です。問題量が非常に多いので、すべての問題を解く必要性はありません。通常であれば青チャートをお勧めしますが、数学に苦手意識がある場合は黄チャートでスタートしても問題ありません。黄チャートで、各分野を一通り学ぶのにかける時間を短縮する作戦も有効です。どちらを使うにせよ、解法をきちんと使いこなせるようにすることが重要です。
(3)『教科書傍用問題集』(各社)
教科書傍用問題集とは、教科書に準拠した問題集のことで各社から出版されています。書店で購入するよりも、学校で配られる場合が多いでしょう。
基本事項や定石の定着に向いている問題集です。確実な処理能力が重視されているので、このような問題集で反復演習を重ねることは、大変有意義です。ただし、解説が不親切な場合もありますので、指導者に相談して取り組むとよいでしょう。
(4)『合格る計算 数学Ⅲ・C』(文英堂)
「合格る」と書いて「うかる」と読みます。このテキストは、計算力強化にとても役に立ちます。計算方法のコツが丁寧に説明されており、計算の上手・下手にまで触れている希少なテキストです。自分の計算方法を改善するきっかけにもなるでしょう。
(5)『Z会数学基礎問題集 チェック&リピート』(Z会出版)
学んだ内容の定着度を確認するのによいでしょう。また、苦手分野の確認・復習にも向いています。この問題集は、スラスラ解けるかどうか確認することを主な目的としています。問題にもよりますが、スラスラ解けるようになるまでしっかり練習しておきましょう。隙のない学習が問われますので、入試直前期までくりかえし取り組むことをお勧めします。
(6)『チョイス新標準問題集』(河合出版)
標準的で良質な問題が並んでいます。また、問題の難易度も適切です。まずは、分野を問わず、このレベルをクリアすることを大事にしましょう。問題量は多すぎない程度なので、くりかえし取り組むにもよいでしょう。
(7)『大学への数学 1対1対応の演習』(東京出版)
適度な難易度の問題が並んでおり、得られるものも多い問題集です。網羅系参考書を黄チャートなどで取り組んだ受験生には、ぜひとも取り組んでいただきたいところです。
テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。
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