国際医療福祉大学 数学
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
出題範囲(分野)
2021年度は大問4題です。大問1に小問4問、大問2は確率、大問3はベクトル、大問4は積分で、ベクトルに時間がかかる構成でした。2017年に新設してから過去の問題は多くありませんが、場合の数、確率、複素平面、漸化式など各分野、まんべんなく出題されています。範囲をしぼらず基本から難問まで、全体をしっかりとやりこなすことが大切です。
出題量と時間配分
80分の試験時間に対し、大問4題は計算力とスピ―ドが要求されます。大問1の小問題の集合は典型的な問題であり、これに時間をかける必要はなく短時間で解きたいところです。残りの大問3題は一つ一つ効率よくこなしていかないと時間が不足するので、時間配分を間違わないようにしなくてはなりません。
出題形式
全体的に問題の計算量が多くなっています。大問1が小問集合形式になっていて、教科書レベルの典型問題です。大問2から大問4は計算結果のみを記入する問題となっています。80分の制限時間内に解くには、自分で内容を整理して計算ミスのないように進めていかなくてはなりません。2021年度では全問が空欄に数字を埋める形式になっています。
解答形式
全問マークシート方式の空所補充問題です。マークの注意事項は、符号または数字が入るのみでアルファベットの記入はありません。既約分数、または根号を含む形で答えるときは、根号の中に現れる自然数が最小となる形で記入します。同一問題の中で同じ記号がでてくるので、見間違いのないようにしましょう。
攻略のポイント
マーク方式なので、基本問題、標準問題を効率的に速く、正確に解くことが要求されます。初めの学習で教科書レベルを完璧にしておきましょう。教科書の書かれている文をよく読み、教科書傍用問題集で典型問題を完璧にしていきます。その後は問題演習を通じて、よく見るパターンの問題を考えずに解くことができるようにしていきましょう。教科書の章末問題レベルまで着実にこなすことが最終目標です。また、本学は計算処理能力、論理的な思考力が要求されています。問題文の内容を読み取り、図形的に考え、自分できちんと確かめながら進めていかないといけません。簡単そうに思えても、実際に計算してみると処理に時間のかかる問題もあります。そのため、計算力とその応用力が要求されています。
2021年度もそうですが、本学は数学Ⅲの微分積分の出題が多い、などではなく、二次曲線、複素平面など、全体的にまんべんなく出題されています。数学ⅠAⅡBも毎年、平均的に出題されています。したがって、特定の内容に絞るのではなく、全体的に不得意な部分がないように学習するよう心がけましょう。全体的に8割近くを解けるように目標設定していきたいところです。ただ、2021年はコロナ禍のためか問題の難易度に大幅な変化がありました。共通試験よりも簡単な難易度であり、合格者はほぼ満点であったかそれに近いくらいの正答率で、それも踏まえ今後は難化していくと予想されます。
また本学に限らず、制限時間が短く(80分)かつマークシート方式の数学に関しては、計算の正確さとスピードが極めて重要になります。基本事項の抜けが無いようにすべての分野を制覇するつもりで、コツコツと解ける問題を増やしていきましょう。
本学のマークシート形式に慣れるように、共通試験の過去問や共通試験の予想問題集、あるいは駿台、河合塾、東進のマーク模試の利用もいいかもしれません。マークは最終的に結果があっているかが重要なので、数値を入れる問題の指示にも気を配りながら練習していきましょう。わからない問題は解説を読んで終わりにするだけでなく、手を動かしながら必要知識を学習し、実際に使って確認していきましょう。
推奨テキスト
(1)『チャート式 基礎からの数学』(数研出版)
対象:教科書レベルを押さえた方
教科書を徹底的にやりこんだ者が基本事項の漏れをなくすのに最適な網羅系問題集です。数学が得意な人は青、苦手な人は黄・白と、レベルに合うものを一冊選択すればよいでしょう。量が多いので解ききれない人もいると思いますが、例題だけを最低限やっておけばよいでしょう。
(2)『チョイス新標準問題集』(河合出版)
対象: 典型問題の整理が終わった方
基礎問題精講は厳選した問題のみを集めているので、時間がなく全体を先に学習したい人向けの問題集です。約1ヶ月で一周できる内容でありながら、重要なポイントをしっかり抑えているので、確認問題としては適切です。
(3)『大学への数学一対一対応演習』(東京出版)
対象: 典型問題の整理が終わった方
『青チャート』(数研出版)より上のレベルでひねった問題も多いです。解法もきれいで、別解も適度に載っていますが、なぜその解法になるのかが理解しにくいものもあります。この問題集がやりにくいと感じた場合は、質問ができる指導者がいる環境が望ましいでしょう。
(4)『入試数学「実力強化」問題集』(駿台文庫)
対象:体系的な学習と実力をつけたい方
公式・定義・定型的な技法を習得し、実戦的な入試数学対策を行うための問題集です。
高校数学全分野(データの分析、統計的な推測分野は除く)を1題につき1テーマとして系統的に学べるように工夫されています。
(5)『フォーカスゴールド』(啓林館)
対象:難しい入試問題を解くための数学力をつけたい方
マスター編・チャレンジ編・実践編の3つに分けられていて、レベルごとにチャレンジできる問題が記載されています。典型的な問題が数多く掲載されているので、入試に必要な力を養えます。難しい問題もありますが、さまざまな問題を解けるようにするための実力をつけるのによいでしょう。
(6)『スタディサプリ』(リクルート) ※動画視聴
対象:図形など動画解説の方が理解しやすい方
動画ならではの式変形、何を考えながら解答を書いているかを視覚的に確認できます。しかし、動画を見て勉強した気にならないように、必ず自分で解くことも忘れないでください。
テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。
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