久留米大学 数学
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
出題範囲(分野)
数Ⅰから数Ⅲまでと数学Aと数学B全分野にわたり出題されています。2021年度は複素平面、図形と方程式、数列、極限、整数の性質、積分、2次関数でした。場合の数と確率、ベクトル、図形と方程式、微分積分(数Ⅲ)などが頻出分野です。典型的な問題を中心に、全体をまんべんなく学習しておくことが必要です。
出題量と時間配分
試験時間は90分で大問が6、7題、1題は小問で構成されています。時間的に厳しいということはありません。ただし、慣れていないと計算に時間がかかってしまいます。計算量が多いので日頃から標準的な典型問題によく親しんでおき、計算スピードをつけるようにしましょう。
出題形式
2021年度は穴埋めのマーク式方式でした。マーク式は2020年度から始まり、それ以前は記述式でした。今後もマーク式で出題されていくと予想されます。大問が6、7題で典型問題ですが、難易度はそれほど高くはありません。問題の分量は多めで、計算量も多いです。どの分野の典型問題にも充分慣れておき、計算力を常日頃から養うようにしましょう。
解答形式
全問文章題による穴埋め形式です。部分点がかせげないので計算ミス、ケアレスミスをしないことが必須です。問題の難易度は高くありませんが、計算量が多いです。計算ミスをすると解答に数値が入れられず、次の問題ができなくなる可能性があるので、確実に答えを埋めていかれるように日々計算演習をしていく必要があります。
攻略のポイント
標準的な問題が多く難しい問題はありません。しかし、やりにくい問題も中にはあるので基礎学習はもちろんのこと、教科書傍用問題集(『4ステップ』(数研出版)、『サクシード』(数研出版))などを利用して、充分な基礎力をつけることが望ましいでしょう。教科書傍用問題集は例題、基本問題、発展問題を3周以上すれば十分です。不安であれば、教科書の章末問題、数学の『青チャート』(数研出版)の例題問題をこなすようにすればよいでしょう。
2021年度では複素平面、数列と極限、積分の応用を中心に図形と方程式、整数の性質、2次関数でした。数Ⅲ分野から6題中、3題出題されました。数Ⅲが半分を占めています。また、2021年度から2017年度の間で2次曲線の出題がみられないので今後、注意しておきましょう。前の年では出題されていなくても、出題範囲に出ないことが明言されていないのであれば、出題する可能性があることに注意をしましょう。本校の対策として、計算力をつけていくために、日ごろから計算の速さと正確さを意識しましょう。また、見慣れない問題に対して、すぐに計算できるように、問題に対する対応と計算力を十分練習しておきましょう。忘れている問題、わかるけどできない問題などに印を付けて効率良く学習しましょう。
教科書傍用問題集が完成したら、自力で解けるように少し難しめの応用問題集を利用するとよいでしょう。この問題集も教科書傍用問題集と同じで、解答を見なくても全問自力で解けるようにすることが目標です。一通りやっただけのやった気分では、本番でまわりに差をつけるような合格点を獲得することは難しいです。問題が易しければ、みんなができていることを意識しましょう。あとは計算ミスをしたりしないことです。穴埋めなので部分点をとることはできません。考え方がわからなかった受験生も、考え方はわかったけれどもケアレスミスで間違えてしまった受験生も、同じように点を失うことになり差がつきません。
問題集だけだと理解できない人は、『スタディサプリ』(リクルート)等の動画視聴を利用すればよいでしょう。動画ならではの式変形、何を考えながら解答を書いているかを見ながら確認できます。しかし、最後は動画を見て勉強した気にならないように必ず、自分で問題を解いて練習する必要があります。
推奨テキスト
(1)『4STEP』(数研出版)
教科書傍用問題集として少し難しめの問題も含まれています。問題数が多いので*マークのみやってもいいでしょう。若干必要性のない問題も含まれていますが、考える力をつけるという意味で効果はあります。
(2)『サクシード』(数研出版)
『4STEP』よりはやさしめの問題集です。量も適量で厳選された問題が含まれている教科書傍用問題集です。教科書傍用問題集として『セミナー数学』(第一学習社)など各種あるのでそれらでもよいでしょう。学校で配布されたものやインターネットで購入してもよいでしょう。
(3)『2023 大学入試短期集中ゼミ 数学I・A・II・B』 (実教出版)
基礎の復習から中堅医学部で出題される重要なレベルの問題が過去の大学入試で出題され、頻度が高いタイプの問題がおさまった問題集です。薄いので時間的に効率よく復習したい人に向いています。各例題の最後に掲げた、入試に役立つテクニックをマスターして全問解けるようになればスピードもあがります。久留米の数学演習に向いています。
(4)『青チャート』(数研出版)
これは、教科書傍用問題集と平行してやるとよいでしょう。問題量が多いので、例題だけでも教科書傍用問題集レベルの問題から、中堅医学部で出題されるようなレベルの問題まで含まれています。これをこなせば合格点に近づくことができます。ただし、1回だけやっただけでは学力はつきません。間違えた問題を「どうしてまちがえたか、考え方が正しかったのか」を検討したうえで問題集を解き直したりすると効率的です。『青チャート』が難しいと感じたならば、『黄チャート』や『白チャート』があります。『青チャート』にこだわる必要がなく、自分のレベルにあった参考書を必ずやることが大事です。そのために、例題問題を見て解法がすぐ浮かばない場合や基本事項を覚えていないときには、『白チャート』からやり始めるのもよいでしょう。
(5)『スタディサプリ』(リクルート) ※動画視聴
図形など動画解説の方が理解しやすい人向けです。動画ならではの式変形、何を考えながら解答を書いているかを見ながら確認できます。しかし、動画を見て勉強した気にならないように必ず、自分で解く必要があります。
テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。
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