医大・医学部受験プロ家庭教師 日本大学 化学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

日本大学 化学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

2024年の問題では、第1問は複数のテーマから成る小問集合形式であり、原子の構造・同位体の種類・実験において目的物を分離する操作・電解質と非電解質の区別・塩化ナトリウムの単位格子における各イオンの数、などが問われています。幅広い知識が対象となっている、といえます。

第2問では「酸化還元反応」に関して、計算問題も含めて問われました。

第3問では「物質の状態」に関して、圧力・溶解度・凝固点などが計算で問われました。

第4問では「物質の変化と平衡」に関して、pH・平衡の移動・触媒の影響・平衡状態における物質のモル濃度などが問われました。

第5問では「無機物質」に関して、典型元素・銅・酸素とオゾンなどの性質が問われました。

第6問では「有機化合物の性質と反応」に関して、有名な反応と生成物・構造式・有名な性質などが問われました。

第7問では「ペプチドおよびポリペプチド」に関して、有名な反応やペプチド結合の数などが問われました。

高校化学全体が、幅広く、出題範囲になっているといえます。

出題量と時間配分

2024年の化学の試験時間は60分でした。
この試験時間に対して大問が7問ありました。
したがって、基本的には大問1問あたり、約8~9分ずつの配分となります。この時間配分はかなり厳しいものといえます。これらの問題には難易度の差がある上に、受験生の得意・不得意もありますから、現場では細かい時間調整をしながら、解きやすい問題から解いていくということになるでしょう。

出題形式

注意すべきは、大問7問構成という点です。この大問数自体が、かなり多いという点が特長になります。2024年の問題では、第1問は複数のテーマからなる小問構成でしたが、その他の大問は、同一テーマ内の問題によって構成されています。そして、各大問の中は、2~5問程度の小問に分けられています。

解答形式

第1問から第7問まで、すべてマークシート形式になっています。
すべての問いに対して、6個か8個の選択肢が用意されています。また、計算問題においては、マーク箇所の数で桁数を想定できるような回答形式でもありません。答え自体が複数個用意されている形式になっています。記述形式のように途中経過を記載する必要はないようですので、その点は精神的に楽になると思われます。

攻略のポイント

医学部の化学の特長は、一般に難易度が高いことに加えて、理論分野から無機分野、そして有機の高分子分野まで、幅広く出題される点にあります。そしてこの傾向は、本学を含む私立大学医学部において、より顕著といえます。そのため、最終的には難易度の高い問題を正解できるようになる必要はあるのですが、その前に、高校化学のほぼ全範囲に対して、標準的なレベルの問題を解けるようになることが極めて重要です。この段階にできるだけ早く達することが、医学部合格に向けての重要なポイントの一つになります。

この点、「標準的なレベルの問題」のイメージとして最も良い例は、高校で配布されることが多い化学の教科書準拠の問題集の問題になります。例えば『セミナー化学+化学基礎』(第一学習社)であるとか、『リードαの化学+化学基礎』(数研出版)のような問題集の問題になります。

これらの問題集の良い点としては、
概ね全範囲をカバーした内容になっている点、
別冊の解説本が付属されており、解説が詳しい点、
例えば、チェックテスト・基本例題・基本問題・発展例題・発展問題のようにレベル分けがなされており、レベルに応じた問題の選択をしやすい点、などを挙げることができます。

これらの問題集を使って、高校の定期テストの対策として、最初に「基本レベル」の問題をすべて解いておくことが理想的といえますが、受験生となった際にも、一通り解き直すことがよいと思います。その際に間違えた問題は必ずチェックしておき、できるようになるまで繰り返すことが重要です。そして、医学部受験対策としては、結果的に「発展レベルまでが必須」という点に注意してください。別の言い方をすれば、医学部受験ではこうした問題集の「発展レベルの問題こそが主戦場」であり、基本レベルまでの問題は発展レベルの問題を理解するための単なる準備にすぎない、ということを理解しておきましょう。

そして、「発展レベルの問題」を終えた後であれば、受験予定医学部の「過去問を読む」ことは可能になっていると思いますので、できるだけ早くその過去問演習に入るべきだと思います。「過去問を読む」とは「解ける」ことではなく、「問題と解説の意味を理解できる」ということを意味します。「解ける」ようになるまで過去問演習をしないという姿勢は、医学部対策において、あまり適当とはいえません。なぜなら、そのような姿勢では医学部過去問のレベルを知る時期が、どうしても遅くなり、結果として医学部対策が遅れることになる可能性が高いからです。医学部過去問の演習を通して、その内容の範囲・レベルを知った後で、これまで使ってきた問題集では足りないと判断した部分があれば、その時点で初めて追加の問題集を検討すればいいと思います。その方が、その「追加の問題集」を利用する動機付けが明確となるので、勉強の効果は高まると思います。

推奨テキスト

(1)『化学の新研究』 卜部吉庸著 (三省堂)
難関大学又は医学部を目指す受験生にとって、化学を受験科目として使用するのであれば、この参考書は必須と考えます。その理由は、とにかく内容が豊富であり、「大学受験化学における最大範囲」を思わせる内容量になっているからです。実際には、この本に直接載っていない内容でも出題されることはありますが、それでも、この本に載っていなければ当然、他の本にも載っていないと思わせる安心感もあります。また、この本に直接載っていない内容であれば、たとえ出題されても、解けない人が多いであろうというように、むしろ前向きに判断でき、他の問題に注力できるということもあり得るでしょう。この本の内容をすべて読み切ることは難しいかもしれませんが、少なくとも辞書的な使い方をすることはできるでしょう。または、辞書的な使い方がメインであっても、特に苦手な項目についてだけは、すべての内容をよく読むという使い方もできるでしょう。「大学受験化学における最大範囲」を感じるべく、この本を手元に置いておく価値はあると思います。

(2)『学校の教科書準拠問題集』
『セミナー化学の化学+化学基礎』(第一学習社)、『リードαの化学+化学基礎』(数研出版)など)
前述しましたように『セミナー化学』『リードα』のような問題集は、とてもよく出来た構成・内容になっていますので、もし抵抗がなければ、最初の段階では、これらの問題集を使ってみることをお勧めします。
ただし、注意点が2点あります。1点目は、一般に「化学」分野は「化学基礎」分野を完全に含んでいるような見方をされることがありますが、常にそうとは限りません。実際、こうした問題集の「化学基礎」版には書かれてあった内容が、「化学」版には書かれていないということがあります。そのため、医学部受験生であれば必ず、「化学基礎+化学」版を使うか、または「化学基礎」版と「化学」版の2冊を使う必要があります。
2点目は、前述したように、医学部受験生であれば、これらの問題集の「発展レベル」まで理解する必要があるということです。以上の2点に注意してください。

(3)『大学過去問(赤本)』(教学社)
前述しましたように、できるだけ早く、受験予定校の過去問演習をやってみることが重要、と思います。「解ける」必要はありません。今後の勉強方針を決定するために、できるだけ早く「やってみる(≒問題と解説を読んでみる)」ことが重要になります。使用する過去問はいわゆる『赤本』がいいと思います。前年の本がまだ出版されていない場合は、その前年の本でいいと思います。受験勉強においては「敵を知る」、つまり「受験校を知る」ことがとても重要になります。できるだけ早めに「やってみる」ようにして下さい。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

日本大学への受験を控えている保護者様へ

日本大学の受験には学校別の対策が必須になります。プロ教師界でトップの実力を持つリーダーズブレインの家庭教師は、様々な医大・医学部受験の合格実績と受験ノウハウを有しています。その中でも、お子様に最適な東京医大・医学部に強い家庭教師をご紹介します。

上位4.7%の
トッププロ家庭教師

プロ家庭教師

リーダーズブレインの選び抜かれた医大・医学部受験専門プロ家庭教師の豊富な合格実績を紹介しています。

日本大学

日本大学受験対策 をお考えならプロ家庭教師による入試傾向対策指導を!

お電話でのお問い合わせ

0120-11-3967
受付:9:30~21:30(定休:日曜・祝日)
TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。