高校単独校の大学合格実績、一段と向上
高校単独校だけに絞って、2004年と2012年の大学合格状況を挙げた。高校単独校が一段と躍進していることがわかる。
最難関国立大学に合格者を出した学校は、埼玉を除いて増加している。8年前と変わったのは、東京では日本大学鶴ヶ丘、八王子学園八王子、國學院、 豊島学院が、神奈川では日本大学藤沢などが顔を見せていること。神奈川は2004年はゼロだったから、これで空白県がなくなった。千葉の東京学館や埼玉の 昌平、本庄第一の登場も目を引く。
早慶上理の学校数は、神奈川を除いてさらに増加している。東京が11校→19校、千葉が6校→8校、埼玉が7校→12校と拡大。登場した学校の中 には、合格者数を飛躍的に伸ばしている学校がある。東京の錦城は24名→122名に5倍増、埼玉の川越東は71名→140名に倍増といった目を見張る増加 ぶり。学校の熱心な取り組みと生徒の頑張りが見えるようだ。また、新たに顔を出した学校もたくさんある。
MARCHとなると、さらに著しい増加ぶり。東京が15校→29校、神奈川が3校→5校、千葉が6校→11校、埼玉が8校→13校と、新しく登場 した学校が数多くある。東京の朋優学院、成立学園、駒澤大学、神奈川の鵠沼、千葉の千葉明徳、埼玉の正智深谷などが挙がる。東京では14校も増えたから、 登場校は8年前のほぼ倍になった。もちろん、2004年にも既に実績を挙げていて、さらに大きく伸びた学校もたくさんある。拓殖大学第一は16名から 174名に、東洋は10名から76名に大躍進している。
こ こで、地域別に2004年と2012年を比較して、[最難関国立大学・早慶上理・MARCH]の増加校数を見てみよう。東京は[3校・8校・14校]、神 奈川は[3校・−1校・2校]、千葉は[1校・2校・5校]、埼玉は[−1校・5校・5校]となり、特に高校単独校の多い東京が大学各グループで順調に伸 びていることがわかる。
情報提供:安田教育研究所