江戸川学園取手高等学校 入試対策
2024年度「江戸川学園取手高等学校の英語」
攻略のための学習方法
合格のために必要な文法事項で重要と思われる事項について、何点か確認したい。第一に分詞である。分詞は『現在分詞』と『過去分詞』がある。それぞれの用法の中で、しっかり押さえておいて欲しいのが『現在分詞の形容詞的用法』ならびに『過去分詞の形容詞的用法』である。どちらも純粋な『形容詞』ではないが、あたかも文章中で『形容詞』のような働きをするので、『形容詞的』用法と呼ばれる。それでは、『形容詞』の働きとは何か。端的に言えば、名詞を修飾するということである。したがって、「~ing(現在分詞)」も「過去分詞」も修飾したい「名詞」の前(通常の形容詞の位置)に置かれ、意味は「~している(現在分詞)」、「~された(過去分詞)」となる。ただし、基本的にどちらも動詞としての機能も持っているので「前置詞句(前置詞+名詞)」や「目的語」を伴う場合もある。そうした場合に、修飾したい名詞の前に「現在分詞」や「過去分詞」を置くと間があき、どの名詞を修飾するのかが分かりづらくなってしまうので、後ろに「分詞」を置く(後置)という方法がとられる。これは、高校英語や大学入試では必須事項である。しっかり今の段階で理解をしておこう。第二にto不定詞である。to不定詞は長文読解において極めて重要な文法事項であり、大学入試を見据えた場合にも必ず出題される最重要事項であるので、この高校受験を機会にしっかり学習して欲しい。以下にto不定詞の用法を述べるが、分けても重要なのが「副詞用法」であることを念頭に置きながら読んで欲しい。
① 「名詞用法」である。名詞的な使い方をする用法である。つまり主語又は目的語になったりする。主語になる例としては「To play tennis is fun.」のような文であり、「テニスをすることは~」となる。目的語になる例としては「The heavy rain made it impossible for me to go out.」である。しかも、この例は「形式目的語」を用いる場合である。
② 「形容詞用法」。文字通り、形容詞のような働きをするto不定詞である。形容詞の本来的な用法は、名詞を修飾することである。例えば、「I have a lot of work to do.」となる。to不定詞(形容詞的用法)は、修飾する名詞の直後に置き「~ための」と訳す。
「副詞用法」である。これが一番厄介であろう。なぜなら、この用法の中にさらに主要な働きだけでも「4つ」あるからである。(ⅰ)目的。例文は「You should go to a store to buy a book.」であり、「本を買うために~」となる。(ⅱ)原因。「I am glad to see you.」の英文で「お会いできて嬉しい」となる。つまり、嬉しい(感情)原因が「あなたと会えた」ことである。(ⅲ)結果。「His father lived to be ninety.」である。直訳すれば「生きて(結果的に)90歳になった」となり、意味的には「90歳まで生きた」となる。(ⅳ)判断基準である。例えば「You are kind enough to do such a thing.」。つまり「親切である」という判断基準が「そんなことをする」ということである。以上、概観的に重要文法事項を述べてみましたが、単に高校受験だけではなく将来的な大学受験を見据えた英語の学習であることを忘れないで欲しい。
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2024年度「江戸川学園取手高等学校の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問1は、リスニング問題<15分>。
大問2は、適語選択問題<6分>。基本的文法事項、動詞の活用法などの知識を確実に覚えておくこと。
大問3は、正誤問題<5分>。基本的な文法事項をしっかり覚えること。
大問4は、整序問題<8分>。基本イディオムをしっかり覚えておくこと。
大問5は、長文読解総合問題<9分>。適文選択、和文英訳、英文和訳、内容真偽の出題である。
大問6は、長文読解総合問題<8分>。適語選択、内容真偽の出題である。
大問7は、英作文問題<9分>。与えられた英文の質問に答える形での英作文の問題である。
【大問2】適語選択問題
- 時間配分:6分
基本的な文法事項とイディオムを習得していれば完答も可能である。
(1) city(物・名詞)を先行詞として考えるとwhichである。
(2) 第五文型のmakeで考える。make + 目的語(O) + 補語(C)となる。
(3) 受動態の文にすることと、前置詞atが必要であることを忘れないように。
(4) 過去分詞の形容詞用法(後置修飾)の問題である。
(5) 「できるだけ~」という意味のイディオムは、as ~ as + 主語(人) + canである。
(6) 「左側に」という場合の前置詞はonである。
(7) 英語の「~まで」は継続を表すuntil(till)と期限を表すbyがある。違いをしっかり覚えておくこと。
(8) 「~してくれませんか」という相手に対する依頼を表す表現は、Would you mind ~ing である。
(9) 現在完了形(経験)を表す表現であるhave/has been to ~となる。
(10) look forward to ~は「~を楽しみに待つ」であるが、toは前置詞であるので続くのは動詞の原形ではなく名詞が続くので動名詞(~ing)になる。
【大問3】正誤問題
- 時間配分:5分
基本的文法事項及び語法を確実に覚えておくこと。
(1) アの英文において、Although と butを併用するすることはできない。
(2) アの英文において、the summer vacationは名詞であるので、文章が続く場合に使われるwhile(接続詞)は使うことができない。前置詞であるDuringであればよい。
(3) アは文頭でEven thoughとする。イはeach others ではなくeach otherとなる。
(4) アとイは共に正しい。
(5) イはthat以下の内容を受動態にしなければならない。
【大問4】整序問題
- 時間配分:8分
(1) 語群よりIt is ~ for … to ― 構文を使用する。したがって、不足単語はforである。
(2) 「~しなければならない」はhave toである。
(3) 「書かれた本」という表現を過去分詞の形容詞用法(後置修飾)を用いて表現する。
(4) 「もし(未来に)~ならば」という未来の条件を表す場合に、if節の中の時制は未来のことに言及していても現在形で表す。
(5) 「~し過ぎて…できない」は、too ~ to …である。
【大問5】長文(小説)読解総合問題
- 時間配分:9分
問1 適文選択問題<2分>。
(1) 直前にIs there any good news ?とあることを手掛かりに考える。
(2) Will you please come again in four days ?に対する答えであり、続く文章はHe smiled to her. とある。
(3) 後ろに“Let us have your money, then.” said the clerk. とある。
(4) 直後にOf course, you can. とある。
問2 和文英訳問題<2分>。「ある老婦人がそれを僕にくれたんだ」という和文を英訳する。「僕にくれたんだ」はgive + 人 + 物という語順になる。
問3 英文和訳問題<2分>。Look up atは「見上げる」、as ~ as…は「…と同じくらいに~である」である。
問4 正誤問題<3分>。本文に一致しているのは(2)、(3)の選択肢である。
【大問6】説明文の長文読解総合問題
- 時間配分:8分
問1 適語選択問題<2分>。本段落の冒頭はOne theory となっているので、本問は「もう一つの」という単語が入る。
問2 条件英作文<3分>。Bの前後は逆接関係にあり、かつ空欄の後ろにカンマ( , )があるのでBにはHowever が入る。
問3 内容真偽問題<3分>。本文に一致しているのは(2)「十分な睡眠をとらない大人は、病気になる可能性がより高い」の選択肢である。
【大問7】英作文問題
- 時間配分:9分
与えられた英文に対しての英作文問題である。
(1) What did you do last night ? に対する英作文である。時制は過去形。
(2) How do you enjoy spending your alone time ?に対する英作文である。時制は現在形であり、enjoyを使用する場合には目的語は動名詞(~ing)になることに注意する。
攻略ポイント
全体的にどれも標準問題。基本的な文法事項をしっかり習得すること。英単語もそれほど難解なものは出題されていないので、英検準2級程度の単語力があれば十分である。動詞の使い方、つまり目的語を取るのか取らないのか、知覚動詞+目的語の後に動詞の原形がくるのか~ingなのか、又は過去分詞形がくるのかなどに十分慣れておくように。また、文法事項としては、現在完了形の用法(完了・継続・経験)や関係代名詞、間接疑問文、比較構文、分詞(過去分詞及び現在分詞)の形容詞的用法、to不定詞などは繰り返し演習すること。また、配点が高い長文読解であるが、標準的な500~600単語の長文総合問題を3日に1題というペースで継続して学習して欲しい。