江戸川学園取手高等学校 入試対策
2019年度「江戸川学園取手高等学校の英語」
攻略のための学習方法
合格のために必要な文法事項で重要と思われる事項について、何点か確認したい。
第一に分詞である。
分詞は『現在分詞』と『過去分詞』がある。それぞれの用法の中で、しっかり押さえておいて欲しいのが『現在分詞の形容詞的用法』ならびに『過去分詞の形容詞的用法』である。どちらも純粋な『形容詞』ではないが、あたかも文章中で『形容詞』のような働きをするので、『形容詞的』用法と呼ばれる。それでは、『形容詞』の働きとは何か。端的に言えば、名詞を修飾するということである。
したがって、「~ing(現在分詞)」も「過去分詞」も修飾したい「名詞」の前(通常の形容詞の位置)に置かれ、意味は「~している(現在分詞)」、「~された(過去分詞)」となる。ただし、基本的にどちらも動詞としての機能も持っているので「前置詞句(前置詞+名詞)」や「目的語」を伴う場合もある。そうした場合に、修飾したい名詞の前に「現在分詞」や「過去分詞」を置くと間があき、どの名詞を修飾するのかが分かりづらくなってしまうので、後ろに「分詞」を置く(後置)という方法がとられる。これは、高校英語や大学入試では必須事項である。しっかり今の段階で理解をしておこう。
第二に不定詞である。
不定詞は長文読解において極めて重要な文法事項であり、大学入試を見据えた場合にも必ず出題される最重要事項であるので、この高校受験を機会にしっかり学習して欲しい。以下に不定詞の用法を述べるが、分けても重要なのが「副詞用法」であることを念頭に置きながら読んで欲しい。
①「名詞用法」
名詞的な使い方をする用法である。つまり主語又は目的語になったりする。主語になる例としては「To play tennis is fun.」のような文であり、「テニスをすることは~」となる。目的語になる例としては「The heavy rain made it impossible for me to go out.」である。しかも、この例は「形式目的語」を用いる場合である。
②「形容詞用法」
文字通り、形容詞のような働きをする不定詞である。形容詞の本来的な用法は、名詞を修飾することである。例えば、「I have a lot of work to do.」となる。不定詞(形容詞的用法)は、修飾する名詞の直後に置き「~ための」と訳す。
③「副詞用法」
これが一番厄介であろう。なぜなら、この用法の中にさらに主要な働きだけでも「4つ」あるからである。
(ⅰ)目的。例文は「You should go to a store to buy a book.」であり、「本を買うために~」となる。
(ⅱ)原因。「I am glad to see you.」の英文で「お会いできて嬉しい」となる。つまり、嬉しい(感情)原
因が「あなたと会えた」ことである。
(ⅲ)結果。「His father lived to be ninety.」である。直訳すれば「生きて(結果的に)90歳になった」と
なり、意味的には「90歳まで生きた」となる。
(ⅳ)判断基準である。例えば「You are kind enough to do such a thing.」。つまり「親切である」という
判断基準が「そんなことをする」ということである。
以上、概観的に重要文法事項を述べてみましたが、単に高校受験だけではなく将来的な大学受験を見据えた英語の学習であることを忘れないで欲しい。
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2019年度「江戸川学園取手高等学校の英語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問1は、適語選択問題<7分>。基本的な文法知識・熟語の知識を問う問題。
大問2は、英文結合問題<7分>。英文の説明から適切な語句を選択する問題。
大問3は、単語定義問題<5分>。英語で書かれた文章から該当する英単語を解答する問題。
大問4は、説明文の長文読解問題<8分>。本文中の適語を補充する問題。
大問5は、長文読解総合問題<24分>。
大問6は、英問英答問題<9分>。英問に対して4語以上の英語で答える問題。
【大問1】適合選択問題
- 時間配分:7分
すべて標準的な問題。
(1)feel like ~ingとなる。
(2)部屋の数が多いことを表す比較級moreを選ぶ。
(3)関係代名詞と関係副詞との関係を文法的にしっかり押さえておくこと。また、関係代名詞(前置詞付)目的格の省略に関する知識が必要である。
(4)since(~以来)を表しているので現在完了形(継続用法)にする。
(5)‘used to+動詞原形’は過去の習慣(かつては~したものだった)となる。
(6)名詞の代わりとなる単語を選ぶ。
(7)時を表す副詞節の時制は未来の場合でも現在形を用いる。
(8)「~まで」を表すbyとuntilの違いを明確に覚えておこう。
(9)後ろが文章であるので理由を表す接続詞(since)を選ぶ。
(10)付帯状況を表す‘with’の用法をしっかり確認しよう。
【大問2】英文結合問題
- 時間配分:7分
(1)「辞書は私たちにたくさんの情報を常に与えてくれる」という文章にするためには、giveを選択する。
(2)「人をある場所へ連れてゆく」という場合の「連れてゆく」という動詞は、takeを用いる。
(3)「あの身振りは、~を意味している」という英文にしたいので、「意味」を表す単語を解答する。
(4)「この地図は~に…を示す」という英文にしたいので、「示す」という動詞を解答する。
(5)「週末をどのように過ごしますか」としたいので、「過ごす」という動詞を考える。
【大問3】単語定義問題
- 時間配分:6分
(1)「人が話すときに口から出る音」のこと、つまり「声」。
(2)「ピアノを演奏する人」のこと、つまり「ピアニスト」。
(3)「宇宙の中で大きくて丸い物体で、それは星の周りを回り、光をその星から受けている」のは、「惑星」である。
(4)「水曜日の後で金曜日の前」は「木曜日」である。
(5)「夜の12時」は「真夜中」のことである。
【大問4】説明文に関する長文読解問題
- 時間配分:8分
問1は、文章整序問題である<3分>。4つの英文を論理が通るように並び替える。
問2は、適語選択問題である<5分>。本文の文脈をしっかり押さえて適切な選択肢を選ぶ。
【大問5】インタービューに関する長文読解総合問題
- 時間配分:24分
標準的な長文なので、目で追うスピードで英文を読み込んで欲しい。
(問1)適語選択問題<2分>。猫の足の数は4本である。「4」という数字を入れる。
(問2)整序問題<2分>。‘pets’「ペット」、また前置詞の‘as’「として」があるので、作りたい英文は「オオカミは人間が初めてペットとして飼った最初の動物である」となる。
(問3)適語選択問題<2分>。「結果」を表す接続詞を選びたい。‘So’である。
(問4)適語選択問題<2分>。本文の内容から「なぜネコは役に立ったのか」を考えよう。ネコはネズミを捕るのである。‘mice’は‘mouse’の複数形である。
(問5)下線部和訳問題<3分>。イディオムなどの知識を用いて和訳したい。基本英文なので完答を目指して欲しい。
(問6)適語補充問題<2分>。接続詞と関係代名詞である‘that’が適切である。
(問7)適語選択問題<3分>。次のゲストへ出番=順番⇒turnを告げている場面である。
(問8)適語選択問題<2分>。コイに対するしつけの方法が説明されている場面であるので、「を訓練する」という単語を選択したい。
(問9)適語選択問題<2分>。「おしゃべりができる動物は何か」を考えよう。
(問10)適語選択問題<2分>。質問に対する直後の答えを考えよう。
(問11)内容正誤問題<3分>。比較的分かり易い本文であるので、各選択肢の正誤は容易に判断可能であろう。
【大問6】英問英答問題
- 時間配分:9分
英語の質問に対して4単語以上の英文で答える問題である。各英語の質問は以下の通り。
(1)「放課後、いつも何をしていますか」
(2)「家族は何人ですか」
(3)「英語はどのくらいの期間学んでいますか」
(4)「今朝、朝食は何を食べましたか」
(5)「一番好きな季節は何ですか」
攻略のポイント
全体的にどれも標準問題。基本的な文法事項をしっかり習得すること。英単語もそれほど難解なものは出題されていないので、英検準2級程度の英単語集に掲載されている英単語をしっかりもれなく暗記することである。
動詞の使い方、つまり目的語を取るのか取らないのか、知覚動詞+目的語の後に動詞の原形がくるのか~ingなのか、又は過去分詞形がくるのかなどに十分慣れておくように。
また、文法事項としては、現在完了形の用法(完了・継続・経験)や関係代名詞、間接疑問文、比較構文、分詞(過去分詞及び現在分詞)の形容詞的用法、不定詞などは繰り返し演習すること。
また、配点が高い長文読解であるが、標準的な500~600単語の長文総合問題を3日に1題というペースで継続して学習して欲しい。